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Illustratorの「モグラ叩き系バグ」への処方箋
あと数年で40歳になるIllustrator。Photoshopも同様ですが、いわゆる建て増しに建て増しを重ねているため、新機能や機能強化のたびに、「モグラ叩き」のように思いがけないバグが生じます。
「あれ、なんか、おかしい…かも」と思ったときに疑うべきポイントをおさえておきましょう。
疑うべき設定
1 | GPUプレビュー
GPUプレビューのレンダリングがうまくありません。そのため、次のようなことがおきます。
あるハズのないパスやオブジェクトが見える
パスがカクカクして見える
⌘ + E(Ctrl + E)でCPUプレビューに切り換えて改善すれば、GPUプレビューに起因するエラーです。
![](https://assets.st-note.com/img/1715196590975-CMU26zHwgv.png?width=1200)
環境設定の[パフォーマンス]カテゴリで[GPUパフォーマンス]オプションをOFFにして、そもそも切ってしまうのもよいかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1715196762573-nPKZvM829x.png?width=1200)
2 | バックグラウンド保存/書き出し
バックグラウンド保存/書き出しがらみのトラブルも多いです。
迷わず、環境設定でOFFにしておきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1715196867196-gDzRcrs0nx.png?width=1200)
ちなみに、InDesignでもバックグラウンド保存/書き出しは必ずOFFにして使いましょう。アプリ内でできないため、設定が面倒いですが慣れましょう。
InDesignは環境設定でバックグラウンド書き出しをオフにすることができません。
— DTP Transit (@DTP_Transit) October 17, 2022
オフにしたい場合には次の手順で。
① アプリアイコンを右クリック
② パッケージの内容を表示
③「Contents」->「MacOS」に「DisableAsyncExports.txt」という空のテキストファイルを入れるhttps://t.co/XrExZKgepP pic.twitter.com/BAlWfLSwk4
3 | リアルタイムの描画と編集
最近多いのが〈リアルタイムの描画と編集〉関連のトラブル。OFFにするか、悩ましいのですが、トラブったときには疑ってみてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1715196977843-630TrIXZGH.png?width=1200)
4 | 合成フォント
合成フォントが原因になっていることがあります。
合成フォント以外の別のフォントを適用してみてください。と言われても困るかもしれませんが…
なお、合成フォント名には使える文字が決まっています。英数字とハイフン程度にしておくのが無難です。合成フォント名が原因になっていることもあります。
参考記事
以前に書いた記事です。
トラブルシューティング
トラブルシューティング(原因解明)のポイントは課題の切り分けです。ひとつだけ異なる条件で比較実験を行い、原因を突き止めていきます。
Illustratorを再起動する
Illustratorはメモリ管理が弱いため、長く作業していると、何かとトラブります。30-60分ごとに定期的にIllustratorを再起動しましょう。
ここから先は
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/7425662/profile_a5ee2a599e9dc5d7e0de3dfdbdf04018.jpg?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
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