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Photoshopで行う「Instagramフィルター」的表現

Photoshopでも「Instagramのフィルターを使えたらいいのに…」と思うことがありますよね。

ところが、「Photoshop Instagram フィルター」のように検索しても出てくるのは、Instagram風に加工するアクションばかり… しかも、英語のコンテンツが多く、Photoshopを英語版として起動する必要があったりして面倒い…

ところが「CameraRawフィルター」のプリセットを使うと手軽にスピーディに加工できます。


スマートオブジェクトに変換

レイヤーで右クリックして[スマートオブジェクトに変換]をクリックします。この工程はスキップしてもよいのですが、後から微調整するためにやっておきましょう。

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[フィルター]メニューの[CameraRawフィルター]をクリックします(キーボードショートカットは⌘ + shift + A)。

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[CameraRaw]のウィンドウが開いたら、右に並んでいるツールの最下部の[プリセット]をクリックします(キーボードショートカットはshift + Pキー)。

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マウスオーバーだけで適用結果を確認できますので、お好みのプリセットを見つけましょう。

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仕上げ

[レンズ]セクションの[周辺露光]などを調整すると、もっと“それっぽく”なります。

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一番右が周辺露光を調整したもの


プリセットは追加できる?

CameraRawフィルターでは、CameraRaw、および、Lightroom用のプリセットを使えます。

[…]アイコンをクリックすると表示されるメニューから[プロファイルとプリセットを読み込み]をクリックして、XMPファイルを指定します。

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「preset Lightroom download」検索すると「まさにInstagram!」みたいなプリセットがたくさんありますので、ぜひ探して入れてみてください!

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運用としては「~/Library/Application Support/Adobe/CameraRaw/Settings」のシンボリックを用意しておき、そこにドサッと入れるのがオススメです。

追記

コメントいただきました!

まさに! 世界中で何万回と繰り返されているやりとりだと思います…

一方、このテクニックはLightroomやCameraRawでは、ずっと前から使えるものでした。なお、JPEGなどにも適用できるCamera Rawフィルターは2013年から可能です。

CameraRaw:DNGなどのRAWデータに対して使えるPhotoshopのプラグイン
CameraRawフィルター:PhotoshopのフィルターとしてCameraRawテクノロジーを使える機能

なお、CameraRawフィルターは2020年6月にUIが刷新されています。Photoshop VIPさんの記事がいい感じにまとまっています。

RAW画像とは

Canonのページには次のように紹介されています。

RAW画像とは?
RAW画像とは、撮像素子の出力をそのまま記録した画像データです。撮影時にカメラ内部での画像処理は行わず、「RAW画像データ+撮影時の画像処理条件の情報」という特殊な形で記録されているため、画像を見たり編集するには専用のソフトウェアが必要です。
※「RAW」とは、「生の」や「そのまま」の意味です。

RAW現像とは?
RAW画像は、フィルムでいえば撮影済みで未現像状態(潜像)のような概念になります。フィルムは、現像してはじめて画像が現れますが、このRAW画像もその後の画像信号処理を行わないと、パソコン上で画像として見ることができません。そこで、この処理のことをデジタルでも「現像」と呼びます。

スマートフィルター

スマートオブジェクトに変換してからフィルターをかけることで「スマートフィルター」として扱われます。

スマートフィルターの利点:

① 後からON/OFFできる
② ダブルクリックして閉じたときの状態を呼び出し、再編集が可能
③ レイヤーマスクで適用したい領域を限定できる


プレミアムプリセット

2021年6月のアップデートで「プレミアムプリセット」が追加されています。

  • ポートレート:濃い肌

  • ポートレート:中間の肌

  • ポートレート:明るい肌

  • スタイル:ヴィンテージ

  • スタイル:映画的

  • スタイル:未来的

  • テーマ:旅行

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適用量のパラメーターが追加

プリセットを適用後、どの適用度を調整するパラメーターが追加されています。

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