音楽の話

 子供の頃、母親の運転する車に乗ると、いつも必ずB’zが流れていた。ベストアルバムとバラードベストの2枚を繰り返し聴いていた。幼い僕は飽きることもなく、ひたすらB’zを聴き、歌い、楽しんでいた。中学生になり初めて自分で買ったCDはB’zのBIG MACHINEというアルバムだった。次の年にはファンクラブにも入り、初めてライブにも参加した。それ以来10数年B’zの作品は欠かさず買い、ライブにも参加している。僕の趣味の1つであるギターを初めたのは間違いなくB’zの影響であるし、今の性格の構成にB’zの世界観は間違いなく影響している。落ち込んだ時はライブのDVDを見て元気を出す。もはやB’zは僕の生活の一部になっていると言えよう。

 ただこれはある意味極端な話であって、誰もが自分の一部と言えるようなアーティストだったり曲だったりがあるわけではないと思う。その人の中で音楽の占める比重は人それぞれなわけだし。毎日欠かさず音楽を聴くという人はどれぐらいいるのだろう。リリースがあれば必ず買うほどの熱狂的ともいえるファンであるといえる人はどれくらいいるのだろう。

 自分の人生において重要度の高い音楽というものがほかの人の人生ではなくてもいいものであるという事実は、わかっていてもなんだか悲しいような気もする。ただほかの人には僕にとっての音楽のような、自分にとってなくてはならないもので、ほかの人に理解されないものがあるのだろう。それぞれが自分にとっての大切なものを大切にしながら日々を過ごしている。僕にとってはそれがたまたま音楽なのである。

 今の僕の趣味の一つはDTMである。デスクトップミュージックの頭文字をとったもので、簡単に言うと自宅でパソコンを使って音楽を作るというものである。音楽は聴くものであった中学生までから、高校生になってギターを弾き始め、大学生でサークルでバンドをやり、社会人になってとうとう自分で音楽を作り始めた。付き合い方を変えながらも音楽は常に僕のそばにいた。これからもそのつもりである。今の目標は自分の作った音楽を聴いてくれた人が「お、なんかいいじゃん」ぐらいに思ってくれて、ちょっと元気が出てくれたらいいなと思う。そんな音楽との付き合いを見守っていただけたら幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?