受験生や保護者の皆さん!「ここに気をつけよう」ランキング!
多くの(中学、高校、大学)受験生にとって、入試本番まであとわずかになってきました。
この時期に共通して大事なポイントを、ランキング形式でお伝えします。
第5位 新しい問題集やテキストに手をつけない
完璧な準備をして入試にのぞめる受験生は、あまりいません。
入試直前に新たな問題集に手をつけると、「身についていないこと」が意外にわかり、心配になります。
それよりは、これまで自分が作ったノートを見返すなど「できること」の確実性を上げましょう。
第4位 過去問題を繰り返す
志望校の過去問題を繰り返し、得点結果を記録することは有効です。そのメリットは、次の数点です。
①「正解への嗅覚」を養う
過去問題は作成者が一定であることが多く、繰り返す間に「この感じが正解かな?」と「正解への嗅覚」が鋭くなってきます。特に選択問題などは少しの差で正誤が分かれるので、その感性を信じると正解に辿り着けます。
②「解説に書いてあろうこと」を予測する(合理性、客観性の追求)
多くの学校は、過去問題と解答を公表します。解答があるからには、解説も存在します。解説には、できるだけ高い合理性や客観性が必要です(そうでないと、教えることもできません)。例えば、選択肢に迷ったときには「合理的・客観的に説明のつく方を選ぶ力」も過去問題の繰り返しによって身につきます。
③「複数回間違えたもの」を「捨て問題」と位置づける
例えば「何回繰り返しても最後の問題は解けない」のであれば、それは「本番も優先順位を下よう」と事前に意思決定できます。
④数値結果が不安に打ち勝つ(客観的)自信となる
何より、合格基準に達しているか否か数値でわかっていることは自信になります。例えば「熱が40度あります。」となれば、「具合が悪い」ことが誰にでもわかりますね。数値には、強い客観性があります。また、複数回繰り返していれば当然かもしれませんが、得点が上昇していく様子は不安の軽減に繋がります。
第3位 精神を安定させる
本番が近づくと、プレッシャーや緊張感が増してきます。
そんなときに、身内にイライラをぶつけてはいけません(そういう気持ちは、塾などにぶつけましょう)。
「不合格」とは受験者を否定する意味ではなく、「あたながこの学校に合格しても、今後あなたにとって幸せではないですよ」というメッセージです(究極的に、人は自然な人生を歩むものです)。
むしろ、これまでともにがんばった仲間の合格発表日を控えておき、その合格を真っ先に祝福できるくらいの心の余裕、優しさが自分の好結果にもつながります。
人生は良いことと悪いことが交互に訪れ、トータルして平等です。
また、うまくいかないときにこそ、その人の人間性が色濃く出るものです。
仲間の受験結果に「反応」するのではなく、事前準備によって自分の周りの空気感も主体的に動かしましょう。
入試が終われば、より成長した仲間同士これからも繋がっていきます。一時の感情を表に出さぬよう、「熱さを冷静さ」をバランスよく持ちましょう。
さらに、普段の発言内容にも気をつけましょう。「アウトプットは、インプットそのもの」です。例えば、おふざけで「徳山家康」と発し続けると、本番も「徳山」が出てきて離れなくなるものです。
第2位 「いつも通り」の意識
試験本番を想定し、ルーティーン化しましょう。
試験当日は、良い意味で「試験だと思わないこと」が大事です。試験場所が違うだけで、やるべきことは一緒です。
そのための前提として、「いつも通りができれば受かる」という学校を最適校にします(他に挑戦校、滑り止め校を選定します)。
試験当日は、細かいことを含めたイレギュラーが起きます。そんな中で、「いつも通り」ができた受験生から合格します。
「いつもの通り」とは、例えば、国語なら「傍線部の近くから順に答えを探す」、面接なら「質問に応えるときは『ハイ!』から始める』などです。
スポーツなど何事もそうですが、練習でできないことは、本番できません(かのイチローだって、世界の大舞台での一振りのために、数え切れないほどの素振りを繰り返しました)。
「本番はこうする!」と覚悟を決め、それを今のうちから繰り返し、本番もやりきってください。
ちなみに、試験が複数日ある受験生にはこの考えがさらに有効です。
なぜなら、前もって決めたことをやりきってくれれば、仮にうまくいかなたっかとしても修正箇所が明確にわかるからです。
そして、生活リズムを本番と一緒にしましょう。
例えば中学受験生であれば、「9時から午前入試の過去問題を行い、昼食とって14時から午後入試の過去問題を行う」などです。
可能なら、試験当日と同じ曜日、時間帯に試験地へ行ってみたり、誰とどういう服装で行くかも考えておきましょう。
室内と室外では、相当の気温差があります。着込んでから外出し、室内との気温差を体感しましょう。いくつかの気づきが得られるはずです。
また、「突然家族が夜テレビを見なくなる」「お母さんが急に夜食をつくるようになる」「お父さんが『受かるのか?』と頻繁にきいてくる」なども、よくあります。
ただでさえ周囲の変化に敏感な受験生ですので、ちょっとした変化を素早くキャッチします。
その連鎖が「いつも通り」を出しにくくしますので、周りも「いつも通り」でお願いします。我慢や不自然は、そう長くは続きません。
受験は、「1割の番狂わせと9割の順当」でできています。
第1位 健康管理
結局は、コレです。
これまでの努力を100%出すための土台となります。
受験と自分の人生を大切に思うことが、体調管理を万全にします。
最後になりますが、受験はその日限りのものではありません。
忍耐力、分析力、自己管理力、計画力、他者への感謝、貴重な出会いなど、多くのものを得ることができます。
受験をステップに成長する人は、これら学力以外のものもしっかり身につけて次のステージで生かし、更に成長します。
どれだけ学べたかが、人生の豊かさや価値に繋がります。
今後とも学びを継続する子どもたちには、受験に対するポジティブな感情を残してほしいのです。
人はどんどん過去のことを忘れていきますが、感情(ポジティブかネガティブか)は残ります。
良い経験と感情をまとい、これからの学びの人生を加速させてください。
最後の最後に、「そうはいっても、緊張する」という場合は、試験地に着いたら時計や非常口を探してください。そうすることで気持ちが試験から一瞬でも離れ、落ち着くことができると思います。
皆さん一人ひとりの成長を期待しています◎
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