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たまの旅日記 「ヨーロッパの美しい村」編 その1 美しい村を巡る鉄道旅

こんにちは、猫のたまです。

皆さんは、一般社団法人日本旅行業協会(通称JATA)という組織をご存知でしょうか?
日本の旅行業の、まあ、取りまとめ役のような団体なのですが、旅行業界の端っこにいた猫のたまも、まあ、JATAにはお世話になったのですよ。(今もお世話になっています)

そのJATAの部会の一つであるJOTC(アウトバウンド促進協議会)が2015年に独自の視点でヨーロッパの美しい村々を選定し、旅行会社への海外旅行商品企画の参考にしてもらおうという取り組みを行ったのです。

選定方法は、会員である旅行会社などから広く募集した157の村を、旅行会社社員300名の投票で28カ国41村まで絞り込み、選定メンバーによる選考会議で30村を選定したそうです。選定基準としては、

(1)今まであまり注目されていない(メディアの露出が低い、旅行商品にない)
(2)特定の国、地域に偏らない
(3)旅行会社の視点で消費者にアピールできる魅力がある
(4)交通インフラなどが旅行商品造成上、障害とならない

の4点を重視したそうです。

そのようにして選ばれた30の美しい村は、JATAのホームページに掲載されています。

お堅いイメージのあるJATAですが、なかなか洒落たことをするじゃないですか。こういうのがあると、巡ってみたくなるのが猫のたま。そして、猫のたまは鉄道好きなので、「鉄道で巡る美しい村」という旅を計画したのが、2016年5月のこと。鉄道好きライターやカメラマンと共に、ユーレイルパスを駆使しての旅をした時のことを書いていこうと思います。旅をしたのは、イタリア、スロベニア、ハンガリー、チェコ、ドイツ、オランダの6カ国。各国1泊ずつ、夜行列車2泊の旅は、特急、快速、鈍行を駆使しての強行軍でした。

ベルリン中央駅
夜行列車ユーロナイトの寝台車
チェコ鉄道のレイルジェット

ちなみに、「ユーレイルパス」とは、ヨーロッパの鉄道が乗り放題になる便利なパス。現在はヨーロッパ33カ国が適用されており、パスはアプリになりましたが、2016年当時はまだ、紙パスでした。
「美しい村を巡る」と決めたものの、選ばれた村々は、どこも大都市から遠い不便な場所にあるので、旅程を立てるのも一苦労。鉄道路線図と時刻表アプリを交互ににらめっこしながら選んだのが、美しい村の中でも鉄道で行きやすい6つの村でした。

2016年5月、日本から最初に降り立ったのは、ローマ国際空港。古代都市ローマには目もくれず、真っ先に最初の「美しい村」、チビタ・ディ・バノレージョを目指します。

All Photos Thanks to: ©️Hironori Shikano

たまのプロフィール
千葉県船橋市にあるトラベルサロンの飼い猫で、親切な社長に拾ってもらいました。前職はヨーロッパのとある国の観光プロモーションの仕事を30年以上続けていた旅好き、鉄道好き、手芸好き猫。ブログで旅日記を掲載中。

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