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たまの旅日記 「ヨーロッパの美しい村」編 その7 木組の家並みが美しいドイツ、クヴェトリンブルクへの旅

こんにちは、猫のたまです。

今回は、鉄道で巡る「ヨーロッパの美しい村」をお届けしています。

今回の「美しい村」はドイツのクヴェトリンブルク。魔女伝説に出てくるような中世の美しい木組の街並みが残る旧東ドイツの町です。

木組の家が連なる旧市街は世界遺産に登録されています。

チェコのマリアンスケ・ラーズネから直接クヴェトリンクにアクセスするにはあまりにも遠く(そして乗り換えも多すぎて)、途中の駅ベルリン中央駅で降車。駅近のホテルに宿泊し、クヴェトリンブルクにはベルリンから日帰りで訪れることにしました。今回の旅で巡った「美しい村」は「村」だけあってアクセスが不便です。だからこそ、訪れる醍醐味があるのですが、特急、急行、ローカル線を駆使して5回乗り換え、なんて日もありました。

ベルリン中央駅はドイツの主要駅の一つ。駅なかの施設も充実。
クヴェトリンクまでの道中、最後に乗ったローカル線。短い編成ながら車両も新しくトイレまでついていました。

ベルリンからクヴェトリンブルクまでは、そんな鉄道旅をしながら片道約3時間。ベルリンのホテルに荷物を置いてきたので乗り換えも楽々です。クヴェトリンブルクは町自体が世界遺産になっていてメルヘンチックなドイツの町並を楽しめるのですが、今回の鉄道旅の参加者は鉄分多めの鉄道ジャーナリストたち。そんな人たちにとってのこの町のハイライトは、何と言ってもハルツ狭軌鉄道。総延長140kmの区間を現役のS Lが走る保存鉄道です。森の中を駆け抜けるS L機関車は、まるで昔の映画の一場面のようでした。

森の中を駆け抜けるハルツ狭軌鉄道の現役SL列車

鉄道ジャーナリストの方達はSLの撮影に大興奮でしたが、猫のたまがクヴェトリンブルクで一番印象に残ったのは、市内を案内してもらったガイドさん。第二次世界大戦中の話になった時に、「この町もナチスに占領されていたのね」と何気なく言ったたまの一言に、その若いガイドさんは真剣な顔で「占領されていたのではありません。私たちがナチスドイツだったのです。」と言ったのです。戦後生まれの若いガイドさんでさえ、歴史の事実に目を背けず、過去と向き合う姿勢に、猫のたまは頭が下がりました。

All Photos Thanks to: ©️Hironori Shikano

たまのプロフィール
千葉県船橋市にあるトラベルサロンの飼い猫で、親切な社長に拾ってもらいました。前職はヨーロッパのとある国の観光プロモーションの仕事を30年以上続けていた旅好き、鉄道好き、手芸好き猫。ブログで旅日記を掲載中。

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