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歳神様(としがみさま)とお正月

お正月の準備はこれからいよいよ大詰めです。

お正月は、皆で集まったり美味しいものを食べたりお祝いの気分がとてもいいものですが、その前にやっておくことがあります。
今回はそのお話しです。

歳神様

お正月には「歳神様」がいらっしゃいます。
日本むかし話しにはよく「歳神様」が登場してきますね。
結構、気さくなイメージを持っています。

歳神様は、1歳の年と健康と幸福を沢山まとめて運んでくださる神様。
稲作の神様であり、新年の豊作をもたらす神様です。
想像を膨らませるなら、背中に沢山の健康と幸せの入った大きな袋を背負ってふわりふわりと降りてくる感じです。
おまけに豊作ももたらす神様とは!
そんなにたくさんのご利益を持ってこれる神様はそんなにいないと思うのです。

凄いです! 歳神様! と声を出さずにいられません。

実は、、、、歳神様をお迎えする行事が、お正月です。

意外に知らなかったという声も聞こえてきますよ。

歳神様は、各家庭の皆様の健康と幸福のためにいらっしゃるので、各家庭では掃除をして清めてお迎えの準備を始めます。

絶対しなきゃ。お掃除、お掃除!!

掃除が済んだら、、、

各家庭にいらっしゃいますので、ちゃんと目印を付けてくださいね。
その目印になるのが、
門や玄関の「門松」「しめ飾り」「松飾り」「お正月飾り」です。
目印がないお家は歳神様が素通りされます。
素通り、、、
それは一年の健康と幸せを自力で頑張るということです(意訳)
自力、大変そうですね。(>_<) 

歳神様の素通りなんて、そんな寂しいことにならないようにしてください(泣)(泣)

結論、

暮れの大掃除が済んだら、お正月飾りを飾ってお迎えの準備をしましょう!

飾る日の注意としては、
29日は「二重苦」と縁起が悪く、31日は一夜飾りで好まれません。
そうなると、お正月飾りは28日までに飾るのがいいですね。

えっ 28日は間に合わなかったわ、、、という場合は、30日です。
忙しくても忘れずに。

鏡もち

お正月飾りを準備し、無事にお招きしたと仮定して歳神様はどこへ?の疑問が湧いてきます。
その答えが「鏡もち」です。
「鏡もち」は歳神様の依り代となりお正月の間はここに居られる所になります。

そして、裏白、昆布、だいだい、串柿、ゆずり葉 などの縁起の良いものを添えてお餅を飾ります。
神棚や床の間がないお家では、明るい場所、リビングなどの棚がいいそうです。三方(三宝)や半紙の上に飾ります。

無事にお正月をお迎えできました。
めでたし、めでたし。

どんと焼き/どんど焼き/どんと祭り でお見送り

歳神様がいらっしゃる期間の松の内(1月7日ごろ)を過ぎたら、松飾り、しめ飾りなどの正月飾りをどんど焼きで焼いてお見送りします。
焼くときの煙や火にあたることにもご利益があるそうです。良いことづくめです。

どんど焼きは神社で行われたり地域により場所を用意してあることもあるようです。
日程を事前に調べておかれることをお勧めします。

鏡開き

鏡もちは、1月11日の鏡開きの日に焼いたり、揚げたり、煮たりしていただきます。

以前、鏡もちの鏡開きを始めてやった時の話し。
固くて固くて水につけたり煮たり、を繰り返し。
食べるまでに2日ほどを要しました。
なかなか柔らかくならず大変でした。ほんとに、泣いた。
実家にいる時に見て覚えておけばよかったと思った次第です。

歳神様のお迎えからお見送りまでを簡単に書いてみました。
一年の幸せを運んでくださる神様のご利益をみんなで受けたいですね。

家族、親戚が集まることが多いお正月。
地域の風習や習慣などを今までより少し深く見てみると新しい発見があるかもしれません。
おじいちゃんおばあちゃんからその昔のお正月のお話を聞いたりできるかもしれません。お話が聞ける人はラッキー、うらやましいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

くる年も良い一年でありますように。