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テイラックと五苓散【低気圧からくる頭痛の薬】

こんばんわ、またもや頭痛とは無縁人生のケイタが送る頭痛講座です。説得力ね。。


さて、お待たせしました「今月のヒット新商品のコーナー」の時間です。今作った。


今日は「テイラック」の紹介と、その深堀りです。


▼テイラック


小林製薬から発売された「テイラック」、めちゃくちゃ売れています。



メーカー欠品しました。薬ではなかなかない事態ですね。


見ての通り、低気圧からくる頭痛を緩和するという薬です。


やっぱり需要があるんですね、問い合わせも多くて店頭在庫もあと少し。


でもこれ、小林製薬お得意の「漢方薬を意味ありげネーミングで発売してしまおう」が炸裂した商品なんです。


薬屋さんからすると、「また小林製薬がやったかー」。


テイラックは「五苓散」という漢方薬なんです。


▼五苓散とは





五苓散の効能は以下の通りです。


口渇、尿量減少するものの次の諸症:浮腫、ネフローゼ、二日酔、急性胃腸カタル、下痢、
悪心、嘔吐、めまい、胃内停水、頭痛、尿毒症、暑気あたり、糖尿病


これで気圧からくる頭痛???

パッケージには「むくみ」とか「飲みすぎによる二日酔い」とか書いてあるのに???

って思いますが、この効能をよーく見てください。


ある共通点があるんです。


それは、「水」です。


以前も書きましたが、漢方薬は「気・血・水」の考え方が元になっている薬です。


この3つが全身を巡る事で生命維持しているので、症状が出たらその箇所で「気・血・水」のいずれかが滞っている…というのが漢方薬の考え方です。


テイラック(五苓散)は「水」が滞っている(『水毒』といいます)から起こる症状が効能となっています。


気圧で体内を流れる「水」が頭で滞っているから、頭痛が起きる。


だからこれを流れるように改善して頭痛を改善するのが五苓散なんですね。


以前から気圧で起きる頭痛の患者さんに五苓散を処方する医師は多かったようです。


これをウリにして市販薬として販売しだしたんですね。


▼キアガート


小林製薬からほんの少し遅れましたが、ロート製薬も同じ切り口で五苓散を発売しました。




商品名は違えど、これも同じ五苓散です。


テイラックも、キアガートも、五苓散です。


なので売場にあるどれかを選べば効果は変わりません。


▼二日酔いや熱中症にも効く五苓散


上に書いた通り、「水」が起因の症状なら効き目があるのが五苓散です。


二日酔いでの頭痛や下痢なんかはもってこい。


熱中症の治療にも使われます。


夏場に水分をよく摂るけどイマイチ体調が優れないなーなんて時は五苓散を試してみてください。


浮腫にもいいですよ。


当然テイラックやキアガートを買って、むくみや二日酔いに使っても効果は出ます。


▼頭痛ーる


ネットで「頭痛ーる」というツールがあります。


天気予報のように頭痛が起こりやすさを地域ごとに教えてくれます。


URLを貼っておきますね。


ぜひ参考にして対策してみてください。


まだまだ不安定な天候が続きますが、しっかり頭痛対策してくださいね。



ではまた。




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