趣味は世界を広げる「コミュニケーションツール」 ~互いの距離を一気に縮める飛び道具です
こんにちは。
DSSで助手を務めている松山と申します。よろしくお願いいたします。
趣味は人生に彩りを添えるといいますが、人との繋がりの中でも良いスパイスを与えてくれますね。同じ趣味を持つ人との集まりは楽しい時間になりますし、話も尽きません。
そして最近あらためて思うのは、「共通の趣味があると、簡単に人との距離って縮まるよなぁ」ということです。
もちろんそれは仕事の場でも当てはまります(空気は読まなければなりませんが)。
毎朝、日経新聞を読んで社会経済の情報を頭に入れて話題づくりをするのも大事ですが、共通の趣味があれば、お互いの距離を一気に縮めることができます。コミュニケーションツールとしては正に飛び道具だと思います。
まあ、当たり前のことに今更気づいただけなのですが・・・。
先日、隅田川の花火大会に行きました。海外から来たある団体に「日本の花火を体験してもらおう」という企画があり、場所取り等のお手伝いで参加しました。
当日は時間割を作り、シートの見張り番を分担したのですが、多くの方同士が初対面でした。私も同じ時間を担当した方とは面識がありませんでした。挨拶のあと、会話もなくだらだら過ごすのもつまらないので、何か話題はないかなと考えていました。そしてその時、目に入ってきたのはその方が首から下げているタオルのロゴ。とても見覚えのある意匠でしたので、思い切って話題を振ってみました。
「Def Leopard※1、お好きなんですか?」
その方は少し面食らったようにこちらを見た後、すぐに笑顔で、
「そうなんです。ワタシ、ヘビメタ好きなんです。特にこのぐらいの時代のやつ」
「このぐらいの時代のメタル」好きの私も全てを察して、すぐに応戦。
「ああ、良いですよね、私も好きです。来日したの昨年でしたっけ?行かれたんですか?」
「ええ、物販買いまくっちゃいました!でも、モトリー※2は取れなくて・・・うんぬん」
以下、省略。
共通の趣味の話を始めた2人です。交代の時間まで会話はノンストップ。苦痛のはずの炎天下での場所取りの時間はあっという間に終了しました。
濃厚なヘビメタトークの合間に仕事の話もしたのですが、この方は(かなり)有名な旅行冊子の編集記者で、しかも私の好きな地域を担当されていました。今はフリーランスで同じ仕事を請け負っているとのことでしたので、今後、私の仕事にも繋がるかもしれないと思い名刺交換もさせていただきました。
※1 ゴリゴリのメタルサウンドではないけれど、適度にハードでポップな良い曲を奏でるイギリスのアリーナロックバンド「デフ・レパード」。4枚目のアルバム「Hysteria」は名曲揃いです。
※2 「モトリー・クルー」は、アメリカのアリーナロックバンド。破天荒な行動やゴシップな話題が多いバンドですが、楽曲はとてもキャッチ―で、演奏も堅実で上手です。昨年、デフ・レパードと共に来日。
共通の趣味は、国籍の違う方達との距離も縮めてくれます。
先日、ある国の留学生の親睦会にお邪魔したのですが、ここで役立ったのはマンガの話題でした。若い留学生達でしたので会はとても賑やか。私は一歩下がってお酒をちびちびやっていたのですが、「怪獣8号※3」がでっかく描かれたTシャツを誇らしげに着ている方を見つけたので、軽く声をかけてみました。
「怪獣8号※3、好きなんですか?」
と聞くと、その留学生はカッと目を見開いて
「松山さん、怪獣8号知ってるんですか?!ワタシ、大好きなんです!キャラクターは誰が好きですか!?」
と席を立って、こちらに距離をつめてきました。
「俺、四ノ宮キコル※4かな。元気な子が大きな武器持ってるの好きなんだよね」
「わかるわかる!!ワタシはね・・・うんぬん。で、明日アキバに行って・・・うんぬん」
以下、省略。
日本のマンガは、世界も繋げてくれますね。
彼女はある国の大学の修士課程を進む才媛で、所謂エリート層です。マンガパワーで日本語は独学で習得、経営学にも関心があるらしく、私の仕事に興味を持っているようでした。大成した暁には、私のことを思い出して連絡いただければ幸いです。
お仕事、お待ちしております。
※3 少年ジャンプ+に連載中の人気漫画。熱血成分多めですがダークファンタジー的要素もあり、大人でも読み応えある作品です。
※4 四ノ宮キコルは「怪獣8号」に登場するキャラクター。熱血漢で真っすぐな性格、少年漫画の王道主人公のような人物です。ツンデレ&ツインテールで、自分の身体より大きな「バトルアックス」を操るという、この世の全てのオタクに突き刺さる要素を持ったヒロインの一人です。
昔やっていたTVゲームの趣味にも助けられたかもしれません。
あるゲーム関連会社の運営をお手伝いしていますが、私がゲーム好きだったからご縁ができました。代表者曰く「ゲーム好きに悪い奴はいない」ということで、声を掛けていただいたようです。もちろん彼なりの冗談ですが。
そういえば、松村代表ともクルマの話で度々盛り上がりますよね。
同じライトウェイトFR※5を乗り回していたクルマ好き同士。思い出話や共感できる話題があるから、仕事でも良い関係が築けるのかもしれません。
※5 有名峠走り屋マンガに出てきたクルマです。
芸は身を助けるとまでは言いませんが、趣味は様々な場面で自分の世界を広げるきっかけを与えてくれます。コミュニケーションツールとして役立ってくれます。
もちろん、そんな意図も持たずとも趣味は自分を元気にしてくれます。心も身体もととのえてくれます。
これからも趣味は、堂々と胸を張って持ち続けたいと思います。
もちろん周りの理解も得ながらですが・・・いや、やっぱりほどほどに、時にはひっそりとが良いかな(笑)。入り込みすぎると怒られてしまいますので。
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