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システムの更新を予定しています

オンラインサービスはさまざまな理由によってシステムを更新しています。どすごいマップも例外ではありません。その理由にはどのようなものがあるのでしょうか?

システム更新の理由

  1. 計画に基づく提供機能の追加・変更・削除

  2. 利用者の声を元にした機能の追加・変更・削除

  3. パフォーマンスの調整

  4. 不具合の修正

  5. 提供基盤の移行や連携システムの改修に伴う修正

1〜4番までは想像に難くないところかと思いますが、5番はどうでしょうか。「そんなことあるの?」と思われる人も多いのではないでしょうか?

以下は、実際にどすごいマップが直面している課題です。

Googleからの通知

[Action Required] Migrate to the new Google Identity Services library as soon as possible (できるだけ早く新しい Google Identity Services ライブラリに移行してください)

1 つ以上のウェブ アプリケーションで、従来の Google ログイン JavaScript ライブラリが使用されています。 2023 年 3 月 31 日までに、プロジェクトを新しい Google Identity Services SDK に移行してください。
Google Developers からの通知メール

避けられない連携システムの改修

どすごいマップは、利用者が指定されたスプレッドシートのデータを取り込み、即席アプリを瞬時に作成するノーコードツールです。その仕組み上、利用者のGoogleアカウントとどすごいマップを繋げる必要があるため、Googleが提供するログインライブラリを使用しています。この通知は、ログインライブラリを従来のものを諸事情により廃止するから、新しいものに移行してというものです。

移行理由はセキュリティリスクに応えるためものが多いのですが、利用者にとってアプリケーションの機能が便利になるわけではないのでわかりにくい更新ということになります。時には利用者の操作に影響を与える場合もあります。そのようなときアプリケーションの印象を悪くされる方もいることでしょう。

現代において、オンラインシステムを全て内製で作り上げることはまずありません。したがって、このような理由によるシステムの更新はどのようなものでも抱えている課題の一つだと言えるかもしれません。システムの利用料を対価としていただいているアプリケーションの場合、どのようにしているのでしょうか?

提供者の考え方にもよりますが、提供機能の追加や改良などを同時に行い、良いイメージをそこなわないよう工夫してシステムの更新をされているところが多いかと思われます。また、利用者に不便を与えないよう確認など入念に計画したうえで行うことでしょう。しかし、これにも理解してもらいにくいでしょうが費用がかかります。

どすごいマップの場合

先ほど、どすごいマップでも同様の問題を抱えていると言いました。2023 年 3 月 31 日までにシステムを修正し、提供環境を更新しなければシステム自体が動作できなくなってしまいます。予算の捻出ができないなかで、有償サービスのような入念な準備は不可能です。そこで現実的なところを考え、次のような対応に決めました。

  1. Googleログインライブラリの移行に対応する

  2. 従来から検討していた機能改修を合わせて行う

  3. ステージング環境(※1)での動作確認を行い、本番環境に適用し様子を見る

  4. ダウンタイムを温かい目で許容していただく(※2)

※1 本番環境と同じようなテスト環境のことを指します
※2 不慮の事故や異常などで発生するシステムが利用できない時間帯のこと

追加予定の機能

利用者にも影響ある選択ですが、どうかご理解ください。交換条件というわけではありませんが、次のような機能のアップデートを予定しています。

  • マーカー表現の自動制御
    マーカーのサイズや形状を自動制御することによってマーカー同士が重なって見難くなる問題を最小限に抑える機能(情報の密集度が高い場合に活躍)

  • タイル表示の追加
    既にあるマップ表示、リスト表示のほか新たにタイル表示ができる可視化機能を追加。これにより近隣のお店のメニューをタイル状に並べて見るといったことができるようになります。写真を見てお店を選び、詳細の情報を確認し、電話したり、お店までナビしてもらうといった使い方ができるようになります。

  • マップ表示の変更
    可視化ライブラリを変更し、より多彩でよりスムーズな情報提供ができるようになります。現在地を追従するGPSトレース機能も調整、現在地周辺を眺める機能と現在地に追従する機能の両立を図ります。

  • 重ねる地図の追加
    マッピングした情報に併せて、ハザードマップや雨雲レーダーなどの付加情報を重ねて見ることができる機能。手始めに国が提供する「重ねるハザードマップ」を重ねることができるようになります。

  • フォントの変更
    アプリ名や表示情報の表現に使用されるフォントを既定のものから変更できる機能(アプリに個性を持たせる要素として追加)

最後に

以上、システムの更新にまつわるお話でした。
どすごいマップの開発は2023年1月27日現在、"3"の段階に入っております。今回の更新によって上記の機能をお届けできれば、メジャーな地図アプリでもあまりない新たな地図体験をお届けできるようになると思います。楽しみにお待ちください。

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