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【父サポ】350文字で、過去と現在の記憶がかき混ぜられても

父の通院の付き添いで
午前と午後と1件ずつ。

行き帰りや待合室で雑談する。

午前の病院のあと
施設に戻ってお昼ご飯。
午後の通院のために
再度迎えに行くと
午前の通院のことは忘れていた。

かと思えば
五輪の話を振ると
柔道の阿部兄妹や
水泳の池江璃花子のことは
いろいろ話す。

ケアマネさんから聞いた
食事の様子を
父に話してみたら
印象にないなぁ、と首を傾げる。
なのに、しばらくすると
隣の席の人がよく笑うと言い出す。

新生活がスタートして
まだ3日目。

最初は記憶が不安定になるのは
入院で経験済みだ。

退院前は新生活を楽しみにしているようだったが
いまは慣れるのにパワーを使っているのだろう。

そんな父と話していると
時間がかき混ぜられているように感じることがある。
だけど
いつの話をしていても
いまが一番鮮明ということは
変わらず安定しているのだ。


◆初日の様子