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調子に乗ることの何が悪いか?

最近、自分や自社が調子に乗っていないか、を意識することが増えました。

別に誰かに何か指摘されたわけではないのですが、今経営している会社は、行政のデジタル化というトピックが注目されていることもあり、今までと何も変わらないつもりでも持ち上げられることが増えました。

2年くらい前まではまったく注目されていなかったトピックだった故に、あまり話を聞いてもらえないことも多く、調子にのる機会もかなり少なかったと思うのですが、環境の激変とともに気をつけたいところです。

そんな中、そもそも「なぜ調子に乗っているのが悪いことなのか」を考える時間をとりました。

自分の中で、「調子に乗っている人はかっこ悪い」くらいの課題感だったのですが、そもそも何が悪いのか、それがどういう結果をもたらすのかを自分が過去に調子に乗ったときの行動を考えた結果、「調子に乗ること」で以下のようなループに入るのではないかというのが今の仮説です。

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まず、調子に乗ることで「問題が見えにくく」なります。調子に乗っているときは自分自身が小さな違和感に気づきづらくなり、周りの人も調子に乗っている人には指摘などをしづらくなります。それが、自分からすると表面上うまくいっているという自己認識につながり、本来解くべき問題が解かれないまま放置されることで、更に問題が見えないまま残り、致命的なことが起こるまで更に調子に乗ってしまう、という悪循環に陥るのではないでしょうか。

つまり、調子に乗ることの本質的な問題は、「問題が見えにくくなる」ことではないでしょうか。調子に乗るのは、個人の場合もあれば、組織の場合もあるかと思います。全体が浮足立っている際には、本質的な問題が見えにくくなり、放置される傾向にあります。

逆に、調子に乗ることを抑えるためにも、自分や組織に対して問題を突きつけ続けるということは有効ではないかというのが今の自分の仮説です。

問題と向き合うことは非常にメンタル的にもタフで、ともすればそこから目を離したくなります。また、メンタル的に余裕がないときにはあえて目線をそらすことが大事なときもあります。

ただ、長期的な成長のためには「問題に向き合い続けられるか」が、スタンスとして必須であることも疑いようが無い事実だと思うので、調子に乗りすぎないよう引き続き精進していきたい次第です。

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