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広告会社のプランナーが韓流関心層を分析

DS.INSIGHT Personaでは、Peopleにはない条件指定や可視化できるデータがあります。本記事では「どのようなことがわかるのか?」「どんな場面で役立てられるのか?」をご紹介します。

2021年は韓国のコンテンツ産業が勢いを増し、5年前に比べ倍増する見込みとのことです。また韓流エンタメの輸出額が急増するとともに食品やコスメの輸出にも好影響を与えています(1/4日経新聞)。
日本国内においても「イカゲーム」や「BTS」などエンタメコンテンツが全世代を席巻する1年だったかと思います。

さて、今回はこの韓流ブームを支える日本のファン層(主にF層がメインと仮定)を①韓国ドラマ、②韓国コスメ、③韓国グルメの3つに分け、それぞれのファン層がどのような人物像なのか、どのようなライフスタイルなのかをDS.INSIGHT Personaを使って分析していきたいと思います。

想定利用者:広告会社のプランナー職
目的:直近の韓流ブームを形成するファン層を整理し、女性向け商材を持つクライアントへの提案材料を探る

検索キーワードを指定し、3つのペルソナを作成しました。

まずは①韓国ドラマのペルソナです。
※「イカゲーム」や「梨泰院クラス」のようなメガヒット作品は影響を強く受けすぎるため除外しました。

①韓国ドラマペルソナの作成条件
①韓国ドラマペルソナの結果(一部)


次に②韓国コスメのペルソナです。

②韓国コスメペルソナの作成条件
②韓国コスメペルソナの結果(一部)


最後は③韓国グルメのペルソナです。

③韓国グルメペルソナの作成条件
③韓国グルメペルソナの結果(一部)


作成したペルソナを比較すると、共通して言えることは、仮定したようにF層(特に主婦層)であることが分かります。
ただ一概に「韓流●●」といってもやや違いはあるようです。

代表的なイメージは主婦層。細部は少し異なる
どのペルソナ女性の割合が高い


世代別に見ていくと「グルメ」と「コスメ」では20-30代がボリュームゾーンとなっており、「韓国ドラマ」では、少し世代が上で40-50代がボリュームゾーンであることが窺えます。

未就学の子育てママは、子供の送り迎えや買い物あるいは家族旅行など外へ出るアクティビティの頻度が多いこともあり、「コスメ」や「グルメ」に感度が高くなる傾向があるのかもしれません。

また子供が小学生になると、自宅である程度自由な時間も増えることからゆっくり好きなドラマを鑑賞したり語学の勉強をしたりする余裕も出てくるのではないのでしょうか。

上2つのグルメとコスメは20-30代がボリュームゾーン。一方、下のドラマは40-50代。


最後に、小学生以下の子供を持つ一般的な子育てペルソナと「韓流●●」の各ペルソナの興味関心や購買意向を比較しました。

下図のとおり興味関心の特徴としては、全般的に様々な分野に興味を示しておりますが、購買意向において一般的な子育てペルソナ(紫色)に比べると「旅行」や「アパレル・アクセサリー」が強く反応していました。

韓流ペルソナは、旅行やアパレルに購買意向がある


少し誇張したまとめになるかもしれませんが、「韓流●●」に高い関心を持っている子育てママは流行感度が高く、アウトゴーイングで消費行動も活発な方々なのかもしれません。
トレンド形成をするうえで、とても重要なターゲットになるのではないでしょうか。

作成したペルソナの紹介は以上となります。

今回は「韓流ファン」を3つのカテゴリに分類して分析してみましたが、ジャンル一つとっても分類分けをすることで違った気づきも多々あるかと思います。手を煩わせずクイックにプランニングの切り口を発見することができるツールです。

DS.INSIGHT Personaを活用することでペルソナ像を具体化し、より効率的・効果的な具体施策の検討に活用いただければと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。

DS.INSIGHT Personaは2022年1月に開始する新サービスです。
オンラインセミナーにて紹介しておりますので、是非ご参加ください!

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