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国民食カレーに陰り? 「カレーの日」に先駆けて分析してみた

こんにちは、LINEヤフーでコンテンツ編集をしている清作左です。

1月22日は何の日か知っていますか?

1月22日は「カレーの日」。社団法人全国学校栄養士協議会が1982年、学校給食週間(1月24~30日)を前に子どもに人気のカレーを全国の給食メニューとして提供を呼びかけ、全国の小中学校で一斉にカレー給食が出されたことにちなんで制定されました。

この記事ではカレーの日を先駆けて、「カレー」にまつわる検索を分析してみました。

国民食「カレー」に陰り? 検索数は減少傾向

「カレー」は月々どれくらい検索されているのでしょうか?
DS.INSIGHTを使って検索数の推移を調べてみました。


最も多く検索されていた2020年4月と比べて、最小だった2023年10月は約3分の1まで減少していました。さらに検索データを2014年まで遡ってみると、2015年7月が最多で、23年10月の約4.7倍ありました。
「カレー」に興味関心を抱く人が減ってきていることを示唆しているのかもしれません。

同程度の検索ボリュームを持つ料理「うどん」「唐揚げ」「焼き鳥」と一緒に見てみましょう。


比較してみると、カレーの減少傾向が他の料理よりも強いことがわかります。2014年の検索データまで遡って調べたところ、「うどん」「唐揚げ」「焼き鳥」は一時的に急増する時期があったものの全体的には横ばいか微減でした。しかし、カレーだけは下降傾向にあり、国民食に陰りを見せているとも言えそうです。

今年、はやるかもしれないカレーは?

カレー自体の検索数は減っている中、「今年、はやるかもしれないカレー」はあるのか?

上昇キーワードが分かる機能で探ってみました。
「カレー」を含むワードで2024年1月1日を基準に1年間で上昇度が高いキーワードTOP3を見てみると、

1位:ポケスリ カレー
2位:ポケモンスリープ カレー
3位:マッサマンカレー

という結果に。

2023年にリリースされたアプリ「ポケモンスリープ」に関連するワードに次いで、「マッサマンカレー」がランクイン。以下のような検索数の推移をたどっていました。


マッサマンカレーの「マッサマン」はイスラム教徒を意味しており、宗教上の関係から豚肉を使用していないタイカレーです。
日本では2021年2月に松屋で初登場したのをきっかけに広く検索されました。

2023年ではSnow Manの向井康二さんがマッサマンカレーを覚えられなかったことをきっかけに「記憶戦隊マッサマン」というキャラに扮する企画がテレビ番組で登場したのにあわせて検索数が上昇していたと考えられます。

秋以降は追い打ちをかけるように飲食チェーン店でマッサマンカレーを扱う店が増えてきたため、検索数が上昇しているとみられます。

今年に入ってからも注目され続けたら新たなブームとなるかもしれませんね。

みんなが作りたいカレーは?

そんなマッサマンカレーですが、2023年の「カレー レシピ」を含むワードの検索数ランキングでは、「マッサマンカレー レシピ」は32位という結果に。
レシピを検索する人は少ないことから、家で作って楽しむよりも外食需要があると言えそうです。

では、TOP10は?

イラスト:アフロ

「キーマカレー レシピ」が直近5年間で常に1位に輝いていました。さらに2位「カレー レシピ」、3位「ドライカレー レシピ」、4位「バターチキンカレー レシピ」も5年間の順位が変わらず、まさに”カレーレシピの四天王”状態。
5位以降は変動があるものの、「スープカレー レシピ」や「グリーンカレー レシピ」もTOP10の常連となっていました。

レシピの検索を見てもバラエティー豊かなのはやはりカレーが国民食として親しまれていることの現れでしょう。
もうすぐ「カレーの日」。いつもと違ったカレーに挑戦してみてはいかがですか?

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