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出版社の編集担当者がビジネス書関心層を分析

DS.INSIGHT Personaでは、Peopleにはない条件指定や可視化できるデータがあります。本記事では「どのようなことがわかるのか?」「どんな場面で役立てられるのか?」をご紹介します。

定番の書籍ジャンルでもある「ビジネス書」には、社会情勢や流行の目まぐるしい変化に合わせて毎年のように求められるトレンドの変化が発生します。そのためには、いち早くニーズをとらえて、それに沿ったテーマを活かしていきたいところです。
今回は、DS.INSIGHT Personaを活用して「ビジネス書」関心層の分析を行い、いったいどのような人たちなのか、またほかにどのような関心を持っているのかを調べてみました。

想定利用者:ビジネス書の編集担当者
想定課題: 社会情勢や世界経済、流行が目まぐるしく変化する現代、とくにコロナ禍以降は激動といっても過言ではないほどの動きを見せています。また、個人が情報に触れる形態が多様化してニーズも見えにくくなりつつあり、書籍の企画をする時にきちんと想定ターゲットを捉える方法が欲しい
目的:「ビジネス書」に興味を持っている人はどういう層か、また、それらの人が今関心を持っている世の中のテーマはいったい何かをデータに基づいて把握したい

今回は「ビジネス書」またはそれに類する検索キーワードのみ指定しペルソナを作成しました。

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以下、作成したペルソナまとめの結果です。
「性年代別割合」のところを一目見てわかる大きな傾向としては、やはり男性の関心が高いという点です。かつ20~40代がかなりのボリュームゾーンだということもわかります。また検索キーワード(特徴度)の中には、関心の高いビジネス書のタイトルや著者名といったものがたくさん見受けられます。
データに基づいて作成された代表的なペルソナイメージもまさに上記の傾向を反映しているものとなっていますね。

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さらに、ライフ・プロファイル(特徴度)を確認してみましょう。
ライフイベントはまさにといったタイミングが並んでいます。「大学卒業」は就活または新社会人のスタートをきっかけに、転職やマイホームの購入も気持ちを新たにして進もうとする姿が想像ができますね。

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興味関心(特徴度)のほうも見てみましょう。全般的にどの項目についても感度が高い傾向があるようですが、その中でも「銀行」が高めに出ているのは、資産運用・投資系への関心が高いためだと考えられます。

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「検索キーワードランキング」の項目でも実際に確認することができます。検索窓に「投資」と打ち込むことで、投資を含んだ検索キーワードの部分一致結果が表示されます。これを見ると特徴度が高い(0を超えている)検索キーワードに投資関連がたくさん出てくることがわかります。「株」や「運用」でも同様の傾向がみられました。

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もちろん、「検索キーワードランキング」ではそれ以外の検索キーワードも調べることができますので、例えば「ビジネス書」に関心の高い人が今知りたがっている「用語」とはどういったものがあるかを見つけたい時に、検索窓に「意味」をいれてみましょう。
そうすると、「vuca意味」という言葉が一番上となりました。

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「VUCA(ブーカ)」というビジネス用語、皆さんご存じでしょうか? 言葉の解説をここではしませんが、もしかしたら今後のメイントレンドになる可能性も!?


このようにDS.INSIGHT Personaを活用することでペルソナ像を具体化し、さらには「検索キーワードランキング」といった項目なども活用することで、そのターゲットが今興味を持っている言葉やテーマなども分析することができます。

これらを活用することで
・新しいテーマや企画を探すときに、感覚で判断するのではなくデータに基づいた選定ができる
・取り上げたいテーマに関心を持つペルソナも作ることができるため、売りたいターゲットとの乖離がないかを確認できる
・広告などを配信するべきターゲットを選定できる

といったことが可能になります。ぜひDS.INSIGHT Personaを活用して業務に役立てていただけると幸いです。

以上、ご参考になれば幸いです。

DS.INSIGHT Personaは2022年1月に開始する新サービスです。
オンラインセミナーにて紹介しておりますので、是非ご参加ください!

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