#3 長男の英国シニアスクール、最初の受験



長男、最初の受験校

先日東京で開催されたUKボーディングスクールフェアに参加した。某ガーディアン会社(英国留学では、親が英国にいない場合にはいつでも親代わりになるガーディアン(後見人)を登録しておく義務があり、そのガーディアンサービスを提供する会社。また改めてガーディアンについては記事を書くつもり)が主催する初めてのボーディングスクールフェアということであったし、長男が受験を考えている学校もいくつか参加していたため、各学校の採用担当者と直接話せる機会を求めてわざわざ地方から住み慣れた東京に足を運んだ。すでにいくつかの学校には出願はしているものの、最終的に受験する意思表示をしていないところも複数あるので、長男の病気のことと成績のことを相談して、最終的な判断をするために参加したのであった。

UKボーディングスクールフェアの開始時間と同時に受験しようか迷っている学校のブースへ一目散に向かう。ほとんどのブースでは担当者1人と日本人通訳が1人配置されていた。有名校になると3人の担当者が来日しており、このあたりが日本でも知名度があるのかないのかで担当者の人数が決まっているようだった。スーツケースを持ち歩きながら参加している家族もいるし、プレスの方々も参加しているようだった。参加されているのはきちんとした身なりの母と子が多数であるように思われたが、ぼくはおっさん1人で参加したのはすこし場違いではあった。

目的がきちんとしているのなら話を聞く学校を事前に調査して、その学校だけをターゲットにして並んだほうがいいだろう。時間のムダとは言わないけれど、各学校の担当者へそもそもの英国の教育制度から聞くのはもったいなく、それぐらいは事前に調査してから話を聞いたほうがいいように思えた。

というわけで、事前に話を聞こうと思っているブースを調べて、まずは受験するかどうか決めかねている学校へ相談にいく。対応してくれたのはadmissionの人ではなくヘッドミストレス(女性校長)であった。まずは雑談から始めるのが英国流?というわけで長男が楽しんでいること、好きな科目、スポーツ、熱中していること、Exeat(ボーダー(寮生)が決められた金曜日の午後に寮を出て実家などに帰宅する短期休暇、これも改めて書く予定)の過ごし方、サマー・ホリデーやクリスマスホリデーの過ごし方を話した後、長男の成績や病気のことを話しながら、受験してもムダかどうかの探りを入れる。っていうか親が面接されている?

英国流のお世辞かもわからないけれど、長男の成績や学校の様子なら受験してみても大丈夫だよという話になる。受験してもダメそうなら、はっきり言ってほしいのだが、そんな感じでもなさそうだ。一応、ヘッドミストレスとadmissionの担当者が話し合って、「成績的には大丈夫だから、面接に来てみたら?」、ということで、その場で正式にregistrationをすることになった。奥さんに連絡しウェブサイトからregistrationしてもらい、そして(高い)受験料を払い、5日後に行われる試験に向けて急遽走り出すことになったのであった。

合否の探りを入れなければならない理由としては、受験料がばかにならないということもあるけれど、受験するたびにガーディアンに付き添いをしてもらったり、行きそうもない学校を受験して入学料を支払わなければならない学校もあるためスケジュールが難しくなってくるのである。受験日がファジーだし、決まっておらず、合格発表日という概念もなく、「だいたい1ヶ月ぐらいで結果連絡するねー」というところもある。ただ、イートン校などのようにISEBで足切りがあるところもあり、統一感というものがシニアスクール受験にはないのでコンサルタントをつけないとすべて自己管理しなければならず大変なのである。そのため長女のようにシニアスクール受験で過ちをすることもあるのだ。

長女の英国シニアスクール受験の失敗

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長男長女は英国ボーディングスクール在籍中。子どもに選択肢を与えられるように。

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