こどもの成長を垣間見る

夏休みも終盤に差し掛かってきた。
我が家は、次の移住地候補地の
カナダに来ている。

今回の2度目の訪問で
娘2人に現地のコミュニティ主催の
サマーキャンプに参加してもらい
楽しい思い出を作り
引っ越しを前向きに捉えられる
様にとやってきた。

私たち親が子育てする上で
1番大切にしている事は環境。
下の子が1歳になったころ
シンガポールに引っ越しをして
幼少期の7年間を過ごしてきた。

グローバルな環境から
言語、違いを認め合える価値観
そして外から見る日本の良さを
感じてきた。

外国人要素が強くなってきた2人に
一度日本の学校に通ってもらい
日本文化や考え方を知って欲しい
そう思い、去年の夏の始まりに
福岡県へ引っ越しをした。

もちろん、長年住んだシンガポールを
離れる時は寂しかった。
それでも前向きに来れたのは
2人も同意した事、だったから。

その時の経験を元に、
次の引っ越しも2人に前向きに
進んで欲しいと考えてきた。

まずは下見をする事で
現地での同年代の友だちを作る事。
そして楽しいと思える体験を増やす事。

次女は、海外気質が強くて
日本の学校に馴染むのが大変だった。
校則を窮屈と感じてしまう性格には
いくら友だちが出来ても厳しい環境だと思う。よって、早く引っ越したい派。

その点、長女は器用にすり抜ける
タイプ。慣れるまではストレス性
胃腸炎の症状が出たりと大変な
思いもしたけど、突破口を見つけ
なんとか自分なりに上手くやっている。

だから、このクラスメイトと
一緒に卒業したい事を理由に
半年は学生寮に入ってもらい
移住の時期が1人ずれる事を
視野に入れていた。

それでも、親の行き来や
二重生活を現実的に考えると
皆で一気に引っ越しを済ませたい所。
どうにか、本人の意思が変わらないかと
今回の滞在で楽しみを見つけていた。

キャンプ後のカラッと晴れたビーチで
大好きな読書をしたり
気持ち良い天気の中サイクリングを
したり。
それでも彼女の気持ちはしっかりと
固まっていた。

そんなある日、夫が話した
日本の小学校卒業後に引っ越しとなると
彼女は中学生で移住になる。
1年早いか遅いかで、小学7年生からの
スタートか、中学生のスタートかの
違いが出る事を伝えた。

少し考えた長女。早めの移住の方が
勉強が大変になる前で良い気がしてきた
と切り出してきた。

10歳って、もっと楽しみとか
キラキラした魅力的な事に
惹かれて行動するものだと
完全に考えていた私たち大人が
恥ずかしく思えた。
こども騙しみたいな事を考えた事に
反省さえした。

こどもたちは、ふとした時に
成長した姿を見せてくれる。

移住まで、後1年。
こどもたちと一緒に日本で暮らす事は
もう最後だと思うと寂しい様な
複雑な気持ちになる。

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