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禁忌症と適応症について

禁忌とは

禁忌とは、医療における安全対策おいて、しばしば使われる言葉で、医療行為が不適当で患者の予後を大きく悪化させる術式、検査、投薬、調剤等を指します。主に西洋医学の安全対策を講ずるための言葉ですが、代替医療においてもそれに準じる形で、安全対策の一つとして「禁忌」について専門大学、専門学校などで学びます。西洋医学の思想や手法の異なる東洋医学や代替医療とよばれる施術の多くが、生体エネルギーの信号に働きかける施術です。代替医療の基本の施術目的は、ヒトが本来持ち備えている生命力や治癒力を高めるというということを大切にしています。

微細な侵襲刺激

代替医療の施術の基本は、目には見えない自然治癒力という生体エネルギーに働きかける施術であり、西洋医学のように目で確認できる異常部位を手術で取り除く、繋げる、あるいは投薬によって症状を抑えるというような治療は行いません。代替医療の治療手段の多くが人体に「刺激」を加えて、自然治癒力を高めることを目的としますが、その刺激の種類が代替医療の種類によって異なり、機械的、物理的刺激から、有機的、波動的、エネルギー的な刺激まで、患者が体感できる刺激の程度が様々です。体に有害な可能性のある医療、施術を医学用語で“侵襲”と言います。病院で処方される薬も効果的であればあるほど身体に負担が大きくなり副作用も生じやすい傾向があります。病院での医学的検査も身体に何らか負担が生じる可能性があります。レントゲン撮影では人体が放射線に曝露されるので少なからずその影響を受けます。代替医療には様々な療法がありますが、代替医療の中にも身体に負担をかける療法もあります。例えば、鍼灸で鍼を人体に刺入する、あるいはお灸で温熱刺激を加えるなど、かなり微細な侵襲刺激で、重篤な副作用が生じることはほとんどありません。

非侵襲的な療法

代替医療には様々な施術法がありますが、どのような「刺激」を人体に加えて施術を行うかという点において、刺激の種類や刺激法によっては、禁忌部位を考慮する必要があります。禁忌部位とは、化膿部位や炎症部位、あるいは痛みや違和感を伴う部位がほとんどですが、一般の人が考えても分かる様な接触することで何らかの異常を感じる部位です。また、外力を加える刺激の加減に対しては、患者の年齢、体質、病気の有無も考慮する必要があります。当院では、振動を人体に加えるアクティベータ療法と生体のエネルギーブロックを解放させ誤作動記憶を調整するPCRT療法を行っております。両方とも人体への刺激は微細で、非侵襲的な療法です。非侵襲的な療法だからといって、全ての患者さんに有用であるとは限りません。骨折、強い感染症、広範囲の熱傷、中毒、意識障害などの緊急事態の場合は、応急処置および医療施設での処置を最優先しなければなりません。また、命の危険を及ぼしたり、身体障害を引き起こす可能性のある血管障害や悪性腫瘍などは速やかに病院での検査が必要です。ただし、脳血管障害や悪性腫瘍の病院での検査、ならびに治療を受けた上で、それらの病気に随伴する痛みなどの症状に対して代替医療の施術を望まれる場合はこの限りではありません。あくまでも生命力や自然治癒力を引き出すことを目的としているということを理解していただいた上で施術を受けていただくことが可能です。

「生体エネルギーブロック」と「誤作動記憶調整」の専門家

通常医療では、専門医という制度が確立しているので、循環器専門、整形外科専門、泌尿器専門など症状に応じて各専門分野が分かれており、代替医療においても腰痛専門、スポーツ障害専門、肩関節専門など専門領域で活動されている治療者も少なくはありません。当院では、腰痛、肩こり、自律神経失調症、不眠などのメンタル障害、イップスやジストニア、アレルギー症状など幅広い領域で症状の改善に努めています。一見して何でも治せるかの様に聞こえるかもしれませんが、当院は生体エネルギーブロック(誤作動信号)と誤作動記憶調整の専門家です。そもそも代替医療の基本は自然治癒力を高めることを目的とした施術です。そのような代替医療の基本思想とは裏腹に、関節のズレを治す、顔の歪みを治す、あるいは筋膜を剥がすなど機械構造論的な思想に基づいた施術ではなく、当院では、患者さんが本来持ち備えている生命力、自然治癒力を最大限に引き出して、身体本来の機能を高めることを基本にした有機生命論的な思想に基づいて施術を行なっています。分かりやすくいうと、自然発生的に生じた様々な症状が当院での適応症になります。外傷、感染症、中毒などのような明らかな外因があるというよりは、内因によって身体の働き、機能異常をきたすことで症状が現れた場合です。自然発生的に生じた症状や慢性症状の多くが、部分だけの問題ではなく全身をコントロールしている神経系の働きや生体の信号の誤作動の問題で、私たちはその誤作動を検査し調整する専門家なので、症状を改善できる範囲が全身になるわけです。また、特に心と身体の関係性による脳の無意識的な信号による症状は多岐に渡ります。当院では長年、心と身体の関係性による誤作動信号の調整、誤作動記憶の調整も行なっていますので、メンタル系が関係する症状の改善にもお役に立つことができるのです。

本人の同意が症状改善の強い力

様々な慢性症状からメンタル的な症状の改善のお手伝いが当院での専門分野になりますが、最大限の効果を引き出すためには治療を受けるご本人の同意と治療法に対する理解が必要になります。まずは、当院の治療法が西洋医学とは異なるということ。そして、生命力や治癒力といった目には見えない生体エネルギー信号の調整であることを理解していただきたいと思います。たまに、お子様やご家族の体調を心配されて、治療効果があるか否かの相談を受けますが、「あくまでもご本人が当院での治療を望まれているかどうかが肝心です・・・」とお答えしています。家族が勧めるからと、しかたなく来院する場合、理想的な治療効果を引き出しにくい傾向があります。なぜならば、当院での施術の本質は、患者自身の生命力、治癒力を引き出すということが前提にあるため、ご本人の同意が症状改善の強い力となるからです。


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