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患者中心のアプローチに「ICCコーチング」

患者中心のアプローチに「ICCコーチング」を活用
(コーチングと治療家の役割)

振り返ると、自然治癒力を最大限に引き出すことを目的とした「治療家」への道を志して、40年以上の年月が経過しました。その過程において様々な療法を学び、さまざまな臨床研究を積み重ねてきました。もしかすると、「コーチング」は、治療家にとって異質に感じられるかもしれません。しかし、患者により深く、末長く寄り添っていく場合に、コーチングの技法は、とても重要な役割を果たしてくれます。コーチングは単に、ハウツウ手法ではなく、人間性心理学、人間発達心理学にも通じており、知的で文化的な側面をもっています。

コーチングを支えているのは「ゴール」、「信念」、「価値観」の三本柱ですが、慢性症状の患者をサポートする際、この三本柱をより深く、理解しているほど、患者の満足度も高まり、深い信頼関係を構築することができます。この三本柱は、人生の節目節目でとても重要な心の土台になります。治療家は自然治癒力を最大限に引き出す調整(治療)を施しますが、同時に患者が主体的に前進するという姿勢や自らが創り出した症状や人生に責任をもつことは根本治療には欠かせません。単純に治療家にお任せしますという姿勢だけでは慢性症状の真の治癒力は発揮できないのです。

コーチングはそのような根本治療や患者の人生に関わる姿勢への「関係づくり」に関わります。医療現場では、慢性症状に対して医師が患者に処方をして、その処方を適切に守るように助言をすることや、日常生活でのアドバイスをするのが基本的なアプローチになります。このような「医学モデル」はいわゆるコンサルタントの立場を取ります。また、医学以外の代替医療の現場においても、自然療法の治療家は、施術以外に患者の日常生活におけるアドバイスや運動療法などを指導して、「医学モデル」のアプローチに準ずる傾向があります。

「医学モデル」では、治癒力に必要な患者の主体性が発揮されずに、治療効果がなければ、「あの先生、あるいはあの治療法は効果がなかった・・・」という結論に達して、別の治療法や治療家を探し求める傾向があるでしょう。つまり、処方(治療法)が、患者には合わなかったという判断になる訳です。「医学モデル」による処方によって多くの患者の慢性症状が良くなることも事実ですが、その一方で症状が改善されない患者がたくさんいるのも事実です。そこにはもっと深みのある医療、患者中心の本質を追求したアプローチが必要なのです。

「医学モデル」のように治療者にお任せするという姿勢だけでは慢性症状の根本的改善へとつながりにくい傾向があります。根本改善のためには、本質的アプローチは大前提ですが、それ以前に患者との深い関係性を構築することが必須条件になります。ICCコーチングトレーニングは、そのような「関係づくり」のサポートを可能にしてくれるコーチング講座でもあります。

ICCコーチング講座は、巷で紹介されているようなハウツウ的、操作主義的な手法ではありません。また、コーチングは書籍や動画を視聴しただけでは身につくものではありません。ICCセミナーでの奥深いトレーニングで技法を習得した後、臨床現場で何度も実践を繰り返し経験を重ねてじわじわと身につくものです。その土台となるコーチングの基本をICCコーチング講座でぜひ体験してみてください。

ICC国際コーチ養成トレーニング受講にご興味のある方は以下のHPをご覧ください。https://www.lifecompasscoach.jp/traininginformation.html


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