野菜をどう売るか
佐渡島さんのマガジン「週刊!編集者・佐渡島の『好きのおすそ分け』」で、おたより募集がはじまったとき、ぼく(病理医ヤンデル)はすぐにたよりを送った。
ある話題について、彼に聞いてもらい、何かを言って欲しいと思った。
それは、佐渡島さん以外の人とも何度か話してきた話題である。ぼくが長年取り組んできたことでもある。ある程度の答えは持っている。それでもなお、「佐渡島さんだったらどう感じるだろう」と思った。
ぼくの質問は、もしかすると、誰にとってもお節介なことかもしれない。たとえば道の駅で野菜を売っている人に、
「もっと大きなスーパーに野菜を卸せばもっともうかるのに、なぜそうしないのか」
と呼びかけるようなことに近い。よかれと思って草の根で活動し、局所的なコミュニティをうまく回している人たちにとっては大きなお世話かもな、と思う。
ぼくは、この話題について、「野菜」を道ばたではなくジャスコで売るべきではないか、セブンイレブンで売るべきではないか、アマゾンで売るべきではないか、と、ずっと考えてきた。そのことについて、まとまらない思いがあり、それをかき回して他の人にも見てもらいたいと思っていた。けれども、どのような形で、ぼくのブレインストーミングをみんなに見てもらったらいいのか、わからないでいた。あるときふと、佐渡島さんに聞いてみよう、と思った。
まとまらないメールを送った。佐渡島さんはやりましょうと言ってくれた。
頭が下がる。しかし下げずに回転させていく。
これからnoteを使って、往復書簡の形式で、佐渡島庸平さんとやりとりをする。
内容は、医療情報発信について。
医療者が個別に情報発信できる今、何をすべきか。何ができるか。何をしたら、ぼくらがいい思いをし、みんなが少し得をできるか。
話したいことが山ほどあるが、まず、これをおうかがいしたい。
【どう思いますか佐渡島さん】
これからインターネットに、WELQのあとがまみたいなものを、作るべきでしょうか?
ぼくは、医療情報マッチングサービスみたいなものは、何度作ってもうまくいかないんじゃないかと、半分以上悲観的に考えています。けれどもそれは、ぼくらのやり方が甘いからなのかもしれない。