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132.いいですよねと言いたいタイプ

ゼロからトースターを作ってみた結果

ブロガーの文章ってすごく読みやすい、でもブロガーだなーって先入観も感じちゃう。なんでだろうな、元来のプラットフォームがウェブであるものを書にして喜ぶのって、作者とその友人と取り巻きであって、その人のウェブ連載を全く見たことがなかった人がいきなり本から入ってもありがたみがないというか、いまいちリズムが違うというか、とにかく、普通はそういう言語化しきれない違和感みたいなのがどうしても残っちゃう。でもこの本はおもしろかった、さすが名作。ぼくが本を読むとちらほらツイッターでリプライがくることがあるんだけど、この本は表紙を載せただけで「おもしろいですよ!」「それはいい本」みたいなリアクションがどかどかやってきた。実際おもしろかった。そして「次はヤギです!」という謎のフレーズが殺到。次はヤギなのか。

これを読んで上記の感想を最初に書いたのは2年くらい前ではないかと思うのだが、そのときリプライがいっぱい来たのがよっぽど印象的だったのだろう、文中に盛り込まれている。

そして2年経ってもなお、いまだに、この本がチャンピオンなのだ。なんのチャンピオンかというと、「読んだよ」と言ったときに先に読んだ人たちが「おもしろいですよね!」とリプライを送ってきた数のチャンピオンだ。みんなの思い出にめちゃくちゃ残るタイプの本なんだな。

売れれば感想が来るというものでもないのがおもしろいところだ。もっともこの本は普通に売れまくっているが。

(2022.1.21 132冊目)

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