見出し画像

102.オートマッピング機能

Dr.倉原の 呼吸にまつわる数字のはなし

(上記リンクをクリックすると版元ドットコム。あちこちで買えます。)

三省堂書店池袋本店のヨンデル選書フェアでお買い上げの方に渡す特製カードに350文字のオススメ文を寄せた。以下、そのまま引用する。

激烈に読みやすいです。マジで。倉原先生はほんとに多作だし書籍のクオリティがどれも半端なく高い。こういう人を見ていて思うことは、「倉原先生みたいなタイプは頭の中に理論の“地図”があって、その地図を使って道案内するのが激烈にうまい」ということです。倉原先生に先導されながら「一歩一歩」読み進めていくうちに、目的地がきちんと近づいていくのがわかるんです。遠くに見えていた建物が自分の歩幅に連動して着々と大きくなっていく快感がある。ここで曲がったらもっとよく見えるだろうな、とか、三叉路の先にそれぞれどういうおもしろさが待っているんだろう、とか、そういったことも文章とか構成の中にきちんと練り込まれていて、計算されています。単なる国語力の高さではなく、脳内情報のマッピング力が高いんだろうなと思います。

倉原先生のことを追加で褒めちぎりたい気もあるが、それはまあ他の医者とかもさんざんやっていることなので、ここは上に載せた自分の書評を褒めることにする。いいこと言うじゃないか! ぼくは!


脳内情報のマッピングがうまい人は医学書を書くのが抜群にうまい。倉原先生のほか、岩田健太郎先生、田中竜馬先生、國松淳和先生、坂本壮先生。あと、これはジャンルが狭いからほとんどの人は知らないと思うけど、内視鏡分野の野中康一先生。あの人はほんとすごい。


(2021.6.11 102冊目)

この記事が参加している募集