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174.平積みにしないと見つけてもらえない

一般教養としての看護学概論


(上記リンクをクリックすると版元ドットコム。いろいろな場所で買えます。)

三省堂書店池袋本店のヨンデル選書フェア(本記事は2020-2021のヨンデル選書 3rd seasonが対象)で、お買い上げの方に渡す特製カードに350文字のオススメ文を寄せた。以下、そのまま引用する。

薄いでしょう? でもヨンデル選書です。どういうことですか? そう、内容が濃くてすばらしいんですね。何度でも売りたいです、これ。本書のタイトルはどういうことかというと、大学生が1年生くらいのときにやる、「一般教養」(俗にパンキョウ)ってありますよね、著者はそのパンキョウで医学部や看護学部に限らない全学部生向けに看護学概論という講義をやったんです。そしたらドチャクソ人気でてすごいことになって賞とか取ってる。これ、ナイチンゲールの自伝を読んで感動した人とか、医療において医者以外の人たちはどういう心づもりでいたらいいだろうと考える人とか、あと、中学生や高校生、はたまた大学生にモノを教える準備をしてる人とかに超絶おすすめです。医療系ライターが読んだらネタの宝庫だと思うし。買って読んで損はないですよ。

この本はマジで薄くてブックレットという感じ(実際にそういうシリーズ名である)。値段も900円プラス税で医学書とは思えない。しかし読んで得られるものが非常に多い。絶賛である。あんまり売れてないだろうな。書店でこの薄さだと、いったん本棚にしまわれるともう見つからないと思うから。でもこれは買いですよ。マジで。

昔の本を絶賛して、それで何か売上げがあがるとか、増刷がかかるとか、著者に還元されるみたいなことはまずないのだが、いつ出たかとか売れているかとかいった価値を横に置いてよい本をよいと言う場がほしいと思うし、このマガジンではそれができている。けれどもそろそろマガジン「週刊ヨンデル選書」は終わりに近づいています。あとちょっとだけ続く。


(2022.11.18 174冊目)


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