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暖かい蕎麦を選ぶ年齢
ここ何回か硬い話をしてしまったので今回は皆さんも「わかるわかるー!」という話をしたい。
それは
あれ、これ大人になってから食えるようになったな
のやつだ。
みなさんもいろいろあると思う。
僕なんかで言うと
・キャラメルコーン
・枝豆
・暖かい蕎麦
なんかが挙げられる。
その中でも今日は
「暖かい蕎麦」
について語らせて欲しい。
皆さんは「ばんどう太郎」という和食レストランチェーンを知っているだろうか。
僕の家ではなにかがあったらそこに行くのが定番というほど馴染みの店だった。
僕はそこで寿司と麺のセットを頼むのだがそこでとある選択肢が現れる。
「暖かい蕎麦か冷たい蕎麦、もしくは暖かいうどんか冷たいうどん、どうなさいますか?」
幼い頃の僕は夏は冷たい蕎麦かうどん、冬は暖かいうどんを迷わず選んでいた。
正直、「暖かい蕎麦」なんて眼中になかった。
と、同時にその味も知らなかった。
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時は過ぎ、高校3年生の時。
僕は受験生で毎週土日は学校で勉強をして、昼には友達と学校近くの料理屋でご飯を食べるという生活を続けていた。
そこで僕は初めて「暖かい蕎麦」と出会うことになる
その日、僕はかき揚げ丼を頼んだ。高校生、食欲旺盛な僕は麺付きのセットを頼むのだが、冬なこともあってか麺が暖かい蕎麦しかないのだ。
暖かい蕎麦??
急に現れた存在に困惑しつつも他に麺を頼むお金もない僕はそのセットを頼んだ。
しかし、そのセットが机に到着し、食べ始めたらどうだろう。
暖かい蕎麦がメインのかき揚げ丼よりも上手いのだ。
衝撃が走った。
こんな美味いものを今まで知らなかったなんて。
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僕は小さい頃から食わず嫌いをするタイプだった。
食わず嫌いというより、自分の眼中にないもの、馴染みの無いものは避けてきた。
枝豆も、キャラメルコーンも、ピーナッツも。
家庭に並ぶことは無い食材だが、よく目にする。
この経験を経て僕は食わず嫌いを辞めた。
何でもとりあえず食べてみることにした。
そしたらどうだろう。あれまで避け続けた枝豆が、キャラメルコーンがこんなにも美味いのだ。
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ここから話は飛躍するが、僕は何でも経験することの大事さをこの暖かい蕎麦から学んだ。
やるかやらないかだったらやる
暖かい蕎麦からこれを学ぶことになるなんて、人生は不思議なものだ。
あの日、暖かい蕎麦を食べていなかったら僕はお笑いサークルにも入ってなかったかもしれないし、ハガキ職人の知名度ももっと低かったかもしれない。
暖かい蕎麦は七味をかけると美味い。
この文書が皆さんのスパイスになりますように。
(2021.06.15 カラカラ山)
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