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みんなと仲がいいということは


「あなたは親友と呼べる人がいますか?」


この質問を聞く度に耳が痛くなる。


こんなことを言うくらいだからもちろん僕には親友と呼べる人なんか居ない。


僕の生い立ちを話せばわかると思う。


小学校の頃は親友と呼んでもいい友達はいた。その子とは毎週のように遊んでいたし、学校ではいつも一緒に過ごしていた。

しかし、僕は中学受験をした。
僕の小学校は田舎ということもあり、中学受験をする人なんてほぼいない。

田舎で中学受験をするということは地元関係との断絶を意味する。


別に大袈裟なことじゃない。

実際、僕は地元に今も連絡を取り合うような仲の友達はいない。近況も知らない。

同窓会も中学単位で行われるため呼ばれないのだ。


まあ小学校は仕方ない。
でも僕が1番悩ましく感じるのは中学高校時代だ。


中学高校時代の友達は一生の友達ともいえる関係性を作れる場だと思う。


しかし、僕はしくじった。

前にも話したが僕しか男子部員のいないような部活に入っていた。

それが何を意味するか。


みんなと平たく仲良くなってしまうのだ。



部活は異性しかいなかったため仲良しこよしできる友達は作りにくい。
だから僕は色々な部活の同性と仲良くする必要があった。


幸い、男にしては珍しい部活に入ってるということもあり、いわゆるクラスの一軍という人達とも仲良くできた。

ゲーム、マンガが好きだったためオタク友達もいた。

中高時代の僕は

男子なら誰とでも話せるし、仲の良いオールマイティマンだったのだ。


現役学生時代はこれで良かった。
むしろ得することも多かった。

文化祭では一軍男子に混ざり、漫才とかコントもしたし、楽しい時間を過ごせた。



しかし、卒業してからが地獄だった。


1番最初の地獄は高校の卒業旅行だった。



高校3年の3月の下旬。
高校を卒業し、上京の準備を始める中でとあるインスタのストーリーが目に飛び込んだ。

「イツメンで卒業旅行!
これから会えなくなると寂しいなー!」



ん?


あれ、呼ばれてないな。

そうか、イツメンでは無いか僕は。

また別のグループの卒業旅行の写真が目に飛び込む。

このグループとも仲良かったけどいわゆるイツメンでは無かったな。


僕はこの時にとてつもない孤独感に苛まれた。



と、同時に自分の交友関係の浅さを悔いた。


しかもコイツら、夏にも同じグループで旅行に行きやがる。大学生の僕をこれ以上悩ませないでくれ。
1人、部屋で泣きそうだった。


大学に入ってからもそれは同じだった。

中学高校と交友関係の作り方を学ぶ場所で僕は誤った学び方をしていた。

大学に入っても友達作りがよく分からなかった。

セミナーの友達が数人でご飯に行っているのにも何故か呼ばれていなかった。悲しかった。

一生仲良くできるだろうな〜という友達ができた実感がなかった。


悲しい話、僕は今、仲良くしてる人達もいるがその人たちと一生仲良くしているという自信はない。

関係が無くなったら、、
そう考えてしまう自分がどこかにいる。

(2021.6.25.カラカラ山)



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