或る二曲、Kronos,Aragamiに過去一狂わされた話とDiverse Systemにハマった経緯
※この記事を書いたDrvrとかいう奴はBMSの歴史に全然詳しくないから「必修情報の○○が載ってねぇ!」というお気持ち意見があれば丁寧にやさしく言ってほしい。やさしく。
夏ですねぇ。夏と言えば…あぁ前書いた9-nine-の話じゃないですよ。
ホラあるじゃないですか、毎年恒例の「私達の夏を始めましょう。」って言ってるアレ。
同人レーベルのDiverse Systemがアルバム出す季節!!!
いやー毎度毎度楽しみにしてるんですよ、ここのレーベルのアルバム。最近はSpotifyなどストリーミングサービスにも進出しているので凄くありがたい。
特によく聴いているのは、「メインがピアノなら何でもバッチコイ」がスタンスのAD:PIANOシリーズ。コンポーザーによってピアノ曲の解釈が全然違うから聴いてて滅茶苦茶面白い。まぁAD:PIANOシリーズの話は後々するとして、今回は今回で喋りたいことがある。
Diverse System、どういう経緯でハマったのか。
この自分語りを是非ともさせて頂きたい。てかさせろ。
Tr.1 試験前々夜のニコニコ動画
時は2018年の1月、2月、3月のどこか。当時の僕は中学3年生で、滑り止めで受験する高校の入学試験前々夜。
学力はそれなりにあったので、滑り止めどころか本命の高校の試験も余裕で行けるだろう、という舐めプムードがあった。まぁ実際余裕で受かったが。そんなことはどうでもいい。
僕はニコニコ動画を2012か2013年から見ていたので、この夜も例の如くニコニコ動画を開いていた。とはいえ、確かこの日は新しい動画を見ようとするのではなく、chromeの拡張機能を使った動画視聴履歴を使って、小学生の時に見ていた実況動画を調べていた。2014年から記録しているから、小学6年まではログが残っていて、それより前は記憶が頼り。
まぁそんな訳で昔見た動画のサムネをひたすら眺めていた訳だ。すると、ある動画が目に留まった。
「パルクール動画か…これ何のマップだったっけ?」
「あぁ思い出したぞ、ピラミッドとか風車とかあって、最後に城の周り走るやつだ!」
「・・・」
「・・・は?・・・えっ?」
当時、僕はこの動画を一度見たはずだ。でも、この時感じた衝撃は確かに初めてのものだった。
BGM : Kronos / 削除。その曲がファーストインパクトの爆心地だった。
ピアノとバイオリンが奏でるイントロ。
その美しさはまるで、冒険前の少年の心の純真さに似ていて。でもサビに近づくにつれて入るギターが、少年の抑え切れないワクワクを表しているようで。
そして、颯爽としたメロディアスなバイオリンのサビ。
曲調のまま、駆け抜けていく冒険少年の姿が頭に浮かんだ。どんな知らない場所だって恐れず、溢れる好奇心のままジャンプで乗り越える姿が。
サビ後のギターとピアノ。
一旦落ち着きながらも勢いを保つメロディが、これまでの冒険を振り返る少年を想起させた。訪れた場所、出会った人々、乗り越えた苦難。どれもが鮮明に描かれて、また明日の冒険への活力に。
そんな情景を、試験前々夜のニコニコ動画で描いていた。ピラミッドから風車、ネザーから城下町へと駆け抜けるスティーブを見て、Kronosを聴いて、そう描かざるにはいられなかった。
動画を開いて30分くらい経った頃だろうか。「この曲は一体何なんだ!?」と衝動に駆られた僕は、Googleを起動しひたすらKronosについて調べていた。削除、BMS、BOF2012・・・全てが初見の情報だった。
音ゲーなんて太鼓の達人とosuしか知らなかったし、しかもosuに関しては年の離れた知り合いがプレイしていたのを訳も分からず眺めていた位だった。
余談だが、当時の習慣は夜までニコニコ動画を見ていたとはいえちゃんと学校には通っていたし、日を跨ぐ夜更かしも無く6時半には起床してた。まぁ12時直前には自己ルールでPCを落としていた訳だ。
でもこの日は違った。夢中でKronosをエンドレスリピートし、検索エンジンをフル稼働させたこの日は1時半まで起きていた。しかもその時刻で止めた原因は「試験近いのにいつまで夜更かししてんの!?」と母にかつてないほど怒られたからだ。滅茶苦茶怖かった。ちなみに母は現在そのことを既に忘れておりました事で御座いました。
その後、学校の授業中でも入学試験中でも、なんならその後1週間くらいはサビのバイオリンのメロディが頭から離れなかった。BOF2012の楽曲アルバムGroundbreaking 2012からKronosだけダウンロードして、ウォークマンに入れて毎日聴いてたからそりゃ離れんわ。
まぁそんな訳で、無事本命の高校に受かった後も暫くは削除氏の楽曲を漁る日々が続いた。Neinは行きの電車で結構聴いてたなぁ~。
Tr.2 歩道橋事変、Aragami襲来
時は進んで2018年10月26日、金曜日の朝。Soundcloudという音楽投稿サービスにもKronosがあることを知り、その曲関連の音楽プレイリストを自動で生成するStationという機能を使っていた。所謂SpotifyのRadioと同じレコメンド機能だ。
今でもはっきり覚えてる。行きの電車を待つ歩道橋の上で、スマホをポケットに突っ込み、イヤホンを耳に入れ、何となく始めたKronos主軸のStation。学校に着くまでのいい暇つぶしになるだろう、そんな軽い気持ちでいた。
荒ぶるピアノのアルペジオが耳に劈くまでは。
Next Track: Aragami / xi。セカンドインパクトレベルのビームが穿たれた。
曲の長さは僅か2:02。あまりにも短く、気が付けば乗り込んだ電車内で何回もリピートしていた。
「何だ今の"衝撃"は・・・?」
最初に抱いた感想は間違いなくこれだった。いや冗談抜きで。本当に訳が分からなかった。Kronosの時は溢れんばかりの情景が浮かんだけど、Aragamiは全然違った。
まずサビ前のSE「ゴオオオォォォ!!」が訳分からない。こんな音をサビ前で聴いたことないし、そもそも曲の一部として聴いたことが無い。アルペジオが本格的に荒ぶり始める中盤からの加速が尋常じゃないし、それをあえて一旦切ってから流れる音が「ゴオオオォォォ!!」ってもう理解できなかった。
そこからは一瞬だった。サビは中盤以上にアルペジオが荒ぶり、メロディが「勢いを落としてたまるか」と鬼気迫るスピードで、あぁこれが説明欄にあった、「荒々しさと繊細さ」をテーマにしたということか、と納得した。
でもやっぱり「ゴオオオォォォ!!」は意味分からなかった。
翌日、土曜日。部活動を終え、午後4時からの散髪を待つ傍らAragamiについて調べていた。どうやらKronosと同様、BMSイベントで発表された楽曲らしい。しかし前者は"BOF"2012だが、後者は"G2R"2014・・・大会名が変わってることに疑問を抱き、またしてもGoogle先生を稼働させていた。
その時、楽曲に動画があることに気が付いた。どうやらこれが完全体なのだろうか、とりあえず見てみることにした。
・・・うん。「ゴオオオォォォ!!」の謎は解けた。
大自然がビームぶっ放すとは思わんかった。
いやホントさ、「そうはならんやろ」「なっとるやろがい!」を地で行くとは思わんわ。なんだよビーム芸って。当時こんなツイート残してたけど、これってTwitterで見る「『草www』と打ちながら全く笑ってないやつ」なんかじゃなくて、「おかしいだろこれwwwww」と腹抱えて笑ってた。4時の散髪ギリギリまでずっと聴いてた。
その後BGAを手掛けたiimo氏の動画を調べてて、conflictとDreadnought、Scaffoldでもビームがエグくてずっと笑いっぱなしだった。ビーム芸を逆手にとったSTRAY CATS FESTIVALはもうネタ全開だったし。途中で太鼓出てくるのは反則だろwww
Tr.3 Deemo進出、Diverse Systemとの邂逅
実は高校生になってからPCを自由に使える環境では無くなったので、KronosとAragamiをBMSで楽しむという選択肢は残念ながら取れなかった。なので、せめてAragamiだけでも音ゲー曲として楽しみたいと思い、スマホの音ゲーDeemoを速攻でインストールし、本曲が収録されたDLCも一気に購入した。
この思い切った行動が、後にDiverse Systemにハマる大きな一歩となった。
Aragamiをアンロックする過程で様々な曲をプレイしたのだが、想像以上に良い曲が多くとても楽しかった。中でも気に入ったのが、DLCのAD:PIANO collection 2に収録された5曲。(Discovored Attack, Monochrome Anomaly, 九天世界の少年, Longinus, Mirage of Mind)
どうやらこの5曲はDiverse System発のアルバム、AD:PIANO IVとAD:PIANO Vから選ばれたらしく、興味本位で買って聴いてみることに。
まぁこれが刺さりに刺さって。結局全AD:PIANOシリーズを購入した。特に一番好きなのが、AD:PIANO Vに収録されたnay氏のLamplight of soul。例えるなら、Minecraftで建築したり探検している時に抱く情景をそのまま曲に落とし込んだような、優しいメロディとノリノリのリズムが凄く好き。
実はKronosから削除氏の楽曲を調べている時にDiverse Systemを知ったんだけど、もっと踏み込んでアルバムを調べたのは間違いなくDeemoでAD:PIANO collection 2を遊んだから。これ以降高校生活で知った曲の殆どはDiverse Systemのアルバム経由なんじゃないかなと思うほど、ハマりにハマった。
AD:PIANOシリーズの話はまたいずれ、ということで今回はこの辺で。本アカウントではこんな感じに自身がこれまで熱狂したゲームや音楽をちまちまと綴ってるからフォローとかスキとか宜しくね。ついでにTwitterで共有してくれると喜ぶぞ。