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Goethe B1(ゲーテドイツ語検定試験B1) 体験記

2023年7月22日にゲーテドイツ語検定試験B1を受けてきたよ。
結論から言うと受かってた

ゲーテB1 結果

60点が合格点で、Hörenの点数がかなりギリギリだったけど、他の項目は余裕ありだった!
今年の目標に「ゲーテのB1試験を受ける」を掲げていたから、これで目標の一つが達成したことになるね。

私がやった勉強内容はこちらにまとめてあります


試験準備

試験の予約

ゲーテの試験の会場を探すのって本当に大変なんよ。
ゲーテの公式が出しているテストが受けられる場所はBerlin, Bonn, Bremen, Dresden, Düsseldorf, Frankfurt/Main, Freiburg, Göttingen, Hamburg, Mannheim, München, Schwäbisch Hall の12か所。試験は朝早くから始まるから、東ドイツ在住でベルリンまでも片道2時間かかる私が日帰りで行ける場所は一つもない。

Test Location for Goethe Exam

だから、まずはgoogleで Goethe Prüfung in xx (町の名前) で検索しまくる所から始まる。
目ぼしい街の名前をひたすら検索しまくらなきゃいけないので、かなり骨が折れる。(大きい街の近くに住んでる人いいなぁ)

結局、一番近いのがMagdeburgという、マグデブルグの半球で有名な町なので、そこで受けることにした。

予約から当日までの流れ

ウェブサイト上で登録してお金を払ったら、「この登録用紙を書いて、パスポートの写真と一緒に返送してね」とメールが届く。
メールは全部ドイツ語だけど、ゲーテのSchreibenで丁寧なメールについて沢山勉強してきた我々からすると「おぉ!あの表現が使われてる!」と感動ポイントでもある。
それを返送したら、登録内容に不備がない限り、試験数日前までひたすら放置

こんなにギリギリにならないと返事が来ないなんて、慣れてないと不安になるよね。

試験当日

試験会場

メールで「朝8時に集合」と書かれていたんだけど、電車が朝7:50か6:50に着くやつしかなかったから、DBが遅れることも考慮して仕方なく6:50着の電車に乗った。距離的には電車に乗る時間は30-40分くらいなんだけど、これのせいで朝5時半起き。

着いたら、奇跡的に同じ電車で来ていた人がいて(彼女は途中の駅の町から来ていた)、一緒に8時まで待った。話好きっぽい人で、母国でドイツ語を勉強していた事、ドイツに来たばかりだという事、何故B1の試験を受けるの?みたいな事を話して、楽しく過ごした。

会場の机の上には水が2本用意されていた。私はちなみにA1も同じ会場で受けたんだけど、その時にはコーヒーも出してくれた。
用意された机を見た感じだと、受験者は4人しかいないっぽい。

さて、8時を過ぎたけど、何も起こらない。あと2人の受験者も来ない。こんなことなら1時間遅い電車に乗れたのにね、と隣の子と話していたら、8時半頃にやっと一人来て、試験の説明が開始された。 

スマホやタブレットなどの携帯機器はここで預けさせられた。茶封筒に入れるシステムなんだけど、他のものは取り上げられなかった。

Lesen

最初にやるのはLesenで、試験時間は65分
ストップウォッチとかで時間測るんかな?と思ってたら、普通に教室にある時計の時間で「8:35~9:40」みたいに書かれてたし、始まりもきっちり8:35じゃなくて、なんだかアバウトな感じだった。

アバウトな自覚はあるのか、試験も少し遅め(9:43くらい)にストップをかけてくれたので、不満はない。

試験の内容は全く覚えてない。

Hören

次がHören、試験時間は40分

ここで受験者の一人が到着。Hörenだけ受けて颯爽と帰って行った。
ゲーテの試験は一部だけ受け直すことも出来るから、そういうこともあるよね。Hören難しいし。

Hören不安要素ではあったから、なるべくラジカセの近くには座ったんだけど、まーーー聞きにくいよね。

私、今回のHörenの点数が、モデルテストで取ったことないくらい悪かったんだけど、絶対ヘッドセットでHörenの練習してたからだと思う。
みんなHörenのテスト練習をヘッドセット付けてやるのは辞めた方がいい。ヘッドセット付けて聞くのとラジカセ越しで聞くの、マジで全然違う。

あと、私の場合ヘッドセットを付けると集中力が上がってしまうからいつもより聞き取れてしまっていたのかも。

スマホを2-3メートルくらい離れたところに置いて、そこで教材を流して聞く、みたいなことを何回かしておけばよかったなぁ。

試験の内容はほぼ覚えてない。
Teil 2 は、子供の入学予定の学校の説明会に参加している親、みたいな設定だった。
あと、途中で救急車の音がめっちゃ大音量で入ってきて、「え、そういう設定のやつ?」と思ってたら普通に外から聞こえてくるやつだった。しかも2回くらい聞こえてきた。せめて他の試験の時にしてくれ!

Schreiben

続いてSchreiben。試験時間は60分

ここまでほぼ休憩なし (5分くらいトイレ休憩はある)で続いてきたけど、ある意味ここが正念場。

ゲーテのB1のSchreibenには大雑把に傾向がある。
Teil 1は、友達への手紙を書くタスク。テーマは、「旅行やイベントに参加したが、友人は来られなかった。その友人に向けて手紙(メール)を書け」
以下の3つのポイントについて書けと言われる事が多い

  • (テーマについて)どうだったか

  • 何が一番良かったか

  • その友達と会う約束を取り付ける

大抵これが言われるし、この対策ばかりして来たんだけど、今回の試験では変則が来た

あなたは旅行に行きました。友達は来れなかったのですが、同じ旅行に行くことを計画しています。
- (テーマについて)どうだったか
- 何が一番良くなかったか
- (同じ旅行をする友人への)アドバイス

この3つを書けと言われて、ちょっと焦った。

ロンドンに来たけど、天気が良くなくて、夏なのに結構寒かったから良くなかった。もし行くなら厚手のジャケットを一枚持っていっておくといいよ!

とか書いた気がする。

Teil 2は、2ちゃんねるやRedditみたいな掲示板へ自分の意見を書く、というもの。
テーマが提示されて、それについての短い意見が既に投稿されている。Reddit のスレッドに書き込むような感覚のテストなんだろうなぁ。

テーマの解釈がちゃんと合っているかとか、テーマに分からない単語があると混乱してしまうので少し心配していたけど、「Leben in Innerstadt ohne Autos」みたいな分かりやすいもので、エッセイも「都心に住んでたら車の音が煩くてかなわない!」という内容だったので、私の中で今一番流行っているイデオム一位の "Dafür in Kauf nehmen"を使える機会だったので嬉しかった。

Teil 3は、Siezenの丁寧なメールや手紙を書くもの。
私のテーマは「隣人にパーティに呼ばれたけど、行けないからそれに断りの手紙を書く」というもの。少し変則だけど、まぁこれは予想範囲内の予想外。
A2でもお隣さんへの手紙を書いたし、私お隣さん運が強いな。

慎重に慎重に書きすぎて、何回も見直しとかをした結果、かなりぎりぎりになってしまい、「はい、時間になりました」って言われてから慌てて2行くらい書いた。

Sprechen

最後にSprechen。

受験者3人だし、3人まとめてやるのかな?と思ったら、隣の子は一人で受けさせられてた。正直彼女とやりたかった(発音の癖がなくてとても聞きやすかったし、もっと仲良くなりたかった)から、一人で受ける場合ってTeil 3とかどうやるんだろう。

先にその子が受けている間、私ともう一人は部屋で待機。準備時間15分、試験時間15分なので、30分くらいひたすら待ってた。お昼時だったけど、30分しかなかったしスマホもないから、二人とも席に座ってただずっと待ってた。スマホ以外は取り上げられなかったから、本とか持ってきておいたらよかったなぁ。SchreibenとSprechenの試験勉強に使ってたノートを持ってきておいたから、それを眺めて復習していた。

彼女の試験が終わった頃、筆記用具だけ持って二人で別室に移動。Sprechenのテーマの紙を渡されて「これから20分時間をあげるから準備してね」と言われる。準備時間15分って聞いてたのに、多めに貰えてラッキー。

意外だったのが、Teil 1 とTeil 2のどちらの内容も教えて貰えたこと。準備時間はTeil 2だけだと思ってて、Teil 1はもっと突発的にやるものだと思ってたから、内容が分かってラッキー。ていうか、同室で準備するんだからお互いに話し合っててもよかったのかな?とちょっと思った。お互いに喋るなとは言われてなかったし。

20分経った頃に試験官が来て「もっと時間いる?」って聞いてきた。(もっと時間くれるんかい)

また更に別室の、試験官の待つ部屋に移動。
試験官は2人いたんだけど、一人はひたすら長文を書き留めていて、一人はちょこちょこメモを取りながら、こちらをじっと見ていた。

Teil 1は「同僚の誕生日パーティを企画する」というテーマで話し合い。

私はこのTeilは、自分が話し始めて提案しつつ相手に質問を投げかけるスタイルが得意なんだけど、「はい、じゃあこちらから話を始めて下さい」と相手の方を指名されていたので、仕方なく受ける事になった。

相手が「それはスピーチかよ」ってくらい長文を話し始めたので、めっちゃ頑張って軌道修正して会話に割り込んだりした。あと、「同僚の誕生日パーティが…」みたいなこと言ってたけど、私はだいたい架空の名前を決めてしまうタイプだから、架空の同僚の姓が分からなくてちょっと困った(Ich glaube, er gern lest なのかIch glaube, sie gern lest なのか…) とりあえず複数形前提で話してた。

Teil 2 とTeil 3はプレゼン大会。
私が渡されたテーマは以下の二つ

A - Man mit Geschwister hat schönere Kinderheit?
B - Wie viele Sport soll man machen?

私はAの方で話しました。

相手のテーマはこれでした
Kann man im Internet verliebte finden?

相手の発音の癖がまだつかみ切れてなくてちょっと難しいかなと思ったけど、このテーマならMit Erfolgに近いテーマのやつがあったから分かるぞ!と思ったし、相手が結婚していることを話していたので、そこを質問することにした。

Wenn du ledig wärst, würdest du Internet benutzen, um verliebt zu finden?
って聞いた。

何故かverliebenが言えなくて、ずっとverlorenって言ってしまってて、自分でも気づいているのに直せない!という事態が続いたからそこは減点要素だったよなと思う。
あと、DuzenとSiezenを時々混ぜてしまってて、本当にこれ良くないよなぁ~~という気持ち。

まとめ

結果は4週間後に届きますと言われたんだけど、1週間で届きました。早い!受験者3人は伊達じゃないな。

多分、試験会場によってこういうの変わってくると思うんだけど、このゆるーい感じを参考にしてね。

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