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AbletonLiveマニピュレーターメモ(リハーサル編)

ドラマー、トラックメイカー、マニピュレーターの奥村純平です!

前回に引き続き、今回はリハーサル編です。
前回の準備編はこちら!

本番編も一緒に書こうとしたんですけど、いろんな補足情報書き足していったら長くなってしまったので分けます!

今回も備忘録のメモみたいなものなので、読みやすさ度外視です!
語尾とか文体がめちゃくちゃです!

あとabletonのショートカットキーについても書いたのですが、macにおけるショートカットキーなので、windowsユーザーは調べてください!

もろもろわからない箇所は調べてね!
はい、google。
https://www.google.co.jp/

リハ編

さてここまできてやっとリハが始まります。
まずスタジオに入ったら挨拶&楽器の準備。

・事前に相談した演者が演奏する部分、しない部分を再確認。
それまでのやり取りで確認できなかった細かいニュアンスなども一緒に確認します。
例えば、ドラマーとのやり取りで今回演奏する曲の音源で生ドラムが入っていない曲(EDM系の曲とか)をどのように演奏するか、打ち込みと生演奏のバランスを相談します。

・クリックの確認
テンポや拍子が変わるクリックがあればミュージシャンに確認。
クリックの音色やボイスカウントなども問題がないか確認する。

・ステムと生演奏のバランスを確認。
適宜スピーカーを聴きながら音量バランス調整。
特にボーカルとコーラスのステムの音量バランスの確認。
特定のパートだけ音量を上げて欲しい、このパートのステムはミュートしてほしいなど、要望があればその都度調整。

・小節数の変更やステムの編集。
実際にリハに入って演奏してみると曲の中の小節数が増えたり減ったりすることもあるので、それにもすぐ対応できるようにする。
その際に作成が必要になるトラックがあればすぐ作る。
1から作るのは難しいが、ステムデータのコピペやエフェクトを使ったり、工夫して頑張る。

ちなみに小節数の増減でよく使うショートカットキーはコピペ以外だと、「⌘+e」クリップを分割 、「⌘+shift+d」選択した時間を複製、「⌘+shift+delete」選択した時間を削除。
あと小節数とは関係ないけど画面を見るときによく使うショートカット、「option+u」すべてのトラックを展開。

リハーサルの時間は限られているので、なるべくすぐに調整できるように頑張る。

もちろん、リハ前の準備段階で楽譜のリハーサルマークの確認をしっかりしておき、abletonの画面からでもすぐに曲がわかるようにしておく。
操作画面は見やすければ見やすい方が良い◎
画面の操作はMacBookのトラックパッドでもいいが、普段使い慣れているマウスやキーボードがあればそれを持っていく。

(ちなみにマウスはこれを使ってます→Logicool MX Ergo)

ちなみにこのマウス使ってから割とすぐに調子が悪くなったんですけど自分で直せました。参考にした記事→

(もしものことがあるので有線のマウスやキーボードの方がいいかも)

・スタジオでのミキサーの調節。
今回のリハではPAさんがいらっしゃらなかったのでマニピュレーターをやりつつ、スタジオのミキサーで簡単な音量調節も行いました。
本番だけでなくリハにもPAさんがいらっしゃるかどうかも事前に確認して、いない場合はミキサーを操作する心の準備をしておく。
(デジタルミキサー難しい、、、)

・同期と演奏がずれてしまったときの対応。
リハの時にあったのですが、歌の入るタイミングがずれてしまった場合、ズレを直さないとクリックや同期音源と一生ズレたまま曲が進んでしまうので、人力で何とかします。

PCから音が鳴っている途中にズレた場合は急にズレを直すと音源が急に切り替わって事故になってしまうので、一旦音源をミュートするか止めるかする必要があるのですが、これはこれで別の事故なので、ミュージシャン側に直してもらう方が望ましいです笑

PCから音が鳴っていない(クリックだけがミュージシャンのイヤモニに流れている)時がマニピュレーターの出番です。

ここで使えるのがabletonの機能のローンチクオンタイズです。

他のDAWはどのようになっているかわかりませんが、abletonは再生を止めることなくシームレスに再生位置を移動することができます。

この再生位置の切り替えるタイミングをローンチクオンタイズの設定で調整できます。

(ちなみに再生位置の変え方はアレンジメントビューの小節数の数字の下の方(=スクラブエリア)にカーソルを持っていくとスピーカーマークに表示が変わるのでクリックするとその位置から再生されます。)
(スピーカーマークに表示が変わらない方は環境設定のLook/Feelタブ内の常設スクラブエリアをオンにする。)
(常設スクラブエリアをオフのままにしたい方はshiftを押しながらカーソルをスクラブエリアへ動かすとスピーカーマークに変わって、クリックすると再生位置の移動ができます。)

Abletonの画面の左上の方にあるBPMやメトロノームに関する項目の一番右側の項目がそれです。(グローバルローンチクオンタイズ)

ここで1barや1/4、Noneなどの調整するタイミングを選びます。(今回のライブでは1/4でやりました。)

ここで設定したタイミングに自動で調整して再生位置を移動してくれます。

例えば1barに設定していると、現在10小節目らへんを再生中だとして、移動先が100小節目の3拍目だとしたら、どのタイミングでクリックしても3拍目にきっちり切り替えてくれます。
(10小節目の1拍目で再生位置を変えるようにクリックしても10小節目の3拍目になった瞬間に切り替えてくれますし、10小節目の4拍目でクリックしても次の11小節目の3拍目になった瞬間に切り替えてくれます。)
(こんな説明を見るよりやったほうが早いのでabletonユーザーの方はやってみてね。)

もしボーカルの方が歌の入るタイミングを間違えて1拍ズレて入ってしまった場合、この機能を活用して歌に合うように再生位置を変えます。
この作業をクリックを止めることのないまま行うことができるのがabletonです。

しれっと再生位置やクリックを直せるように練習をしておくと、万が一、演者と曲がずれてしまった場合でもドヤ顔できると思います。

ありがとうableton。

(※アレンジメントビューでのローンチクオンタイズで注意点があるのですが、ややこしい&長いので最後に書きました。)

話をマニピュレーターについて戻しましょう。

ここまでの作業が大まかなリハーサルでの作業なのですが、リハが終わって本番を迎えるまでの最後の準備作業がこれから続きます。

・リハーサルであった変更点の確認。
変更した音量バランスや小節数の最終調整&確認。

・本番当日に絶対使わないであろうファイルやトラックを削除。
リハ段階ではもしかしたら使うかもしれないファイルをそのままにしてたが、使わないことが確定したものはCPUやディスクの負荷軽減のために徹底的に削除。

・1曲の中のトラック数を8トラック以内にまとめる。
曲のトラック数が多い場合、本番当日に会場での音量バランスを調整する際に時間がかかってしまいます。
(探すのがめんどくさい&複数のトラックをまとめて操作するのがめんどくさい)
なので1曲の中の各ステムをグループ分けして、8トラック以内にまとめます。
本番当日の操作のために使うAbletonPush2の操作画面に表示できるトラック数&使えるノブの数が8つなので8トラック以内にまとめてみました。

(ちなみにこの作業はリハ前にやっておいたほうが良かったかも。)

まとめたグループ分けの例はこんな感じ。

例その1
①ボーカル ②コーラス ③エレキギター④アコスティックギター⑤ピアノ⑥シンセ⑦ストリング⑧ベース&ドラム系
例その2
①コーラス②その他声(シャウトとか)③エレキ&アコギ④ピアノ系(シンセ含む)⑤リード系(曲中のメロディ楽器など)⑥効果音系⑦ベース⑧ドラム&パーカッション

やり方は色々、やりやすい&わかりやすいように。

今回はクリックをこのグループ分けには入れなかったが、場合によってはクリックがこのグループ分けの中に入るかも。
こちらのアウトプットの数とPAさん側のチャンネル数にもよるのでなんとも言えない。

あと、まとめたグループは1つのwavファイルにしておくとCPU&ディスクの負荷軽減にもつながる。
今回はこの作業はせずにabletonのグループ機能でステムをまとめたが、今後はこの作業も必要かも。

・何度も再生してクリックやステムに問題がないか確認。
譜面を見ながらリハーサルマークを確認しつつ最終確認。
あらゆる事態を想定して、そうなってしまった場合の解決策も考えておく。
もしかしたらこの作業が一番大事かも。


というわけでリハ編終了です。

長い!!

この続きの本番編&反省編はまた今度。

以上です!


※アレンジメントビューでのローンチクオンタイズの注意点
→アレンジメントビューで拍子変更記号を使っている場合。

拍子変更記号をまたがって再生位置を移動しようとするとグローバルローンチクオンタイズの拍数で切り替えてくれません。(移動先が同じ拍子でも)

どういう切り替え方をするかというと、

①現在再生中の拍子の1小節が終わった瞬間(=小節の頭で)、飛ぶ。
②現在再生中の拍子の1小節内の残り拍数と移動先の別拍子の1小節内の残り拍数が一致した瞬間、飛ぶ。
(ちなみに移動先が小節の頭であれば①になります。)

①の例
現在再生中の拍子が4/4で、7/4拍子の2拍目へ移動するとき。
4/4のどのタイミングでクリックしても4/4の1小節が終わった瞬間(次小節の頭で)、7/4の2拍目に移動する。

②の例
現在再生中の拍子が7/4で、4/4拍子の2拍目へ移動するとき。
7/4のどのタイミングでクリックしても7/4の5拍目(7/4拍子の次小節の頭まで残り3拍)で4/4の2拍目(4/4拍子の次小節の頭まで残り3拍)に移動する。

ただしグローバルローンチクオンタイズがNoneの場合かつ、移動先がロケータの場合は、拍子変更記号をまたがった移動でもクリックした瞬間に移動してくれます。
グローバルローンチクオンタイズがNoneでも移動先がロケータではない場合、上記①②の移動方法になります。

(頑張ってここまで詳しく書いたけど、この機能に詳しくなったところでメリットはあんまりない。)
(こんな説明を見るよりやったほうが早・・・以下略)
(むしろこれを調べている途中に知った、スクラブエリアでマウスボタンを押しっぱなしにするとグローバルローンチクオンタイズの拍数でループすることのほうがなにかに使えそう。)

違ってたらすみません!

はー疲れた!

お疲れさまでした!

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