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【涙腺崩壊】令和時代の泣ける卒業SONG

新型コロナウィルスの影響により、卒業式が中止もしくは縮小。
今年は、そんなニュースを多く目にしました。
友人との別れを惜しんで泣きたかったのに、なんかイマイチ盛り上がれずモヤモヤしているのではないでしょうか?

そんなあなたに聴いて欲しい曲があります。
それは、ラッパーGADOROから贈られた卒業SONG「ハジマリ」です。


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なんだHIPHOPかぁ、私には関係ないな


そうと思った人!ちょっと待って!
このどちらかというと“フォーク”とか“童謡”のアコースティックな質感で、どこか懐かしく心にしみる曲調です。

こんな歌詞になっています。

主人公は学校生活に馴染めず、何をしても楽しめない男子学生。
大人の象徴として見ていた先生たち、行事に夢中で取りくむアイツら(同級生)を冷ややかな目で見ていた。いや、冷ややかに見ることしかできずにフラストレーションをため込んでいた。

そんな彼が卒業して歳をとり、批判していたはずの大人になった時、目線がパチンと切り替わる。


「あの時憧れてた大人たちが
  こんなに苦しいものだなんて知らなかった」


張りつめた糸が切れ、自分も、先生らも、アイツらも許せるようになる。
それが3番のラップパートの後半。

すると1番、2番のラップパートで言っていたことが、映画の伏線を回収するように次々と変化していく。特に印象深いのは担任の先生が残してくれた言葉。同じ言葉でも、とらえ方一つでこんなにも意味合いが変わるなんて…

ここで私の涙腺は崩壊してしまいました😭

宮崎出身のGADOROは、独特のなまりがあって、それが素朴さと温かみを感じさせてくれます。余計に心が揺さぶられます。

ということで聴いてください。

GADORO「ハジマリ 」 Prod. by ikipedia


GADOROが気になった方へのオススメ曲


いかがでしたか?いい曲でしょ。
ラッパーGADOROが気になった方には、「背中」という曲もオススメです!

これは両親への思いをつづった曲。
父親が刑務所に入り、空白となった5年間。裏切られたと感じ、こじれた親子関係。愛する母親への反抗。今だから思える後悔と親への素直な心が歌われています。

「誰よりも早く起き 誰よりも遅く寝る
         頭下げさせた分 頭が上がんねぇ」 


そんな彼が、2018年1月12日に「KING OF KINGS」というMCバトルの大会で優勝し、2連覇を達成。その翌日1月13日にこのMVが公開され話題になりました。後日談として、バトルで稼いだ賞金100万を母親に送るというエピソードが泣かせます😭


GADORO「背中」 Prod. by  LITTLE D & GOWLAND



「ハジマリ」のプロデューサーが気になった方へ

「ハジマリ」の作曲者は、ikipediaというビートメーカーで、叙情的なピアノ曲を数多く作っています。仕事も育児もしながら、なんとかしぼり出した時間で音楽と向き合っています。その奮闘ぶりがTwitterから垣間見れます。


「ハジマリ」の雰囲気が気に入った方には、ikipediaのこの曲がオススメ。

SHU-THEMeisoというラッパー2人が、ラップを生業にする厳しさを会話をするように赤裸々につづっています。

ラップを辞めた人を批判せずに愛をもって見送るのは、自分もいつ同じ立場になるか分からぬ葛藤がゆえ。「ヤメラレナイを続けてきた」という言葉が胸に刺さRemixます。弔うようにikipediaのピアノの音色が優しく流れていきます。

SHU-THE feat. Meiso「夢老い」  Prod. by ikipedia


さらにHIPHOPが知りたい方には

“じっくり聴かせる日本語ラップ”に焦点をあてた記事を書きましたので、こちらもご覧下さい。歌の上手いシンガーとも違う、ラッパーにしか奏でられない10曲です。HIPHOPには逆境をはね返す力があります。

コロナウィルスに立ち向かう勇気が欲しい人は、ぜひチェックして下さい。
では次の記事であいましょう!

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HIPHOPを広めたい一心で執筆しています。とは言え、たまにこれを続ける意味があるのかと虚無感に襲われます。 このまま頑張れ!と思われた方、コーヒー1杯おごる感じでサポートお願いします。自信をつけさせて下さい。