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最新HIPHOPレビュー #35 「SOMAOTA / Nori Nori Daze」

今回の『日刊DiGG』は、まだ世間は気づいてませんが、才能に溢れたアーティストを紹介します。MVも映画みたいな演出がなされていて、凝りまくってます。映像込みで引き込まれて下さい。

|SOMAOTA / Nori Nori Daze(Beat-by SOMAOTA)|

2021/02/01 公開

京都のエクスペリメンタルバンド Black petrol や、ユニットNeo Buddhistのメンバーでもあり、アーティスト名をSubから改名し活動するようになった SOMAOTA 。

'20年3月にリリースされた1st EP 『Nori Nori Daze』に収録された同タイトル曲が、ソロ名義での初MVとなっている。

「ボン・ボン・ボン」と地下の奥深くで鳴っているような暗黒ベースが印象的なトラック。枚方のクルーHRKTのとの仕事で知られる竹山 樹によるMVは、地下道に吸い込まれていく映像は、何が起こるか予測不能な、不安とワクワク感に引き込まれる。

「私は誰?あなたは誰?」

と記憶をなくし不穏な状態から一転。

波紋を描くような鳴りのいいスネア、SOMAOTAの舌が滑らかに回るラップが突き抜けた開放感がある。夢の中で?はたまた映画の中で?ねじ曲がった世界を旅するVerse1。

突如曲調が代わり、R&B調の女性ボーカルが挿入される。バンドではこのパートで綺麗なSAX音が鳴らされていた。虚をつかれながら安心したのもつかの間。再び不穏なベースに転調する。緊張と緩和のバランスが絶妙だ。

父親の仕事の都合でイギリスで育ったと言うだけあって、Verse2では流暢な英語を披露。ビートも SOMAOTA本人が作成しており、彼の非凡な才能を詰め込んだ一曲となっている。



▼さらに深掘り

著者が、Sub名義だった頃のSOMAOTAの魅力を語った動画


HIPHOPを広めたい一心で執筆しています。とは言え、たまにこれを続ける意味があるのかと虚無感に襲われます。 このまま頑張れ!と思われた方、コーヒー1杯おごる感じでサポートお願いします。自信をつけさせて下さい。