見出し画像

オンラインドラム教室~初心者が上手くなる道のり~


ドラムを始める前にやること


ようこそいらっしゃいました。

オンラインドラムスコ教室です。

変な名前になっていますが、ドラムスコがやってるドラム教室なので「ドラムスコ教室」になりました。

名前に深い意味はまったくなく、ただのオンラインドラム教室なのであまり深く考えないでください。

ドラムを叩けるようになるには、まず。


ドラムがどんなことをしてるのか?
どんな音が鳴ってるのか?

を聴き分けることが第一歩です。

最初は何を叩いてるかなんて全然分からないですが、慣れればたとえばライブ配信の時にリクエストをもらってその曲が初見でもある程度叩くことができたりします。

聴きながら何を叩いてるかを聴き分けてそれをそのまんま叩くっていう荒技もできるようになったりするのです。

これはまた後ほど詳しく解説します。


そのためにまずやることは自分の好きな曲を何回も何回も聴いてドラムの音を聴き分けれるようになってください。

あわよくばドラムがどんなフレーズを叩いているかを聴き分けれるぐらいまで耳が鍛えられたら最高なんですけど、それはさすがにハードルが高いので、最低でも今のはバスドラム音!今のはスネアの音!とかはわかるように頑張ってください。


そして何回も何回も聴いてたら曲を完璧に覚えることができるので、後でそれが非常に役に立ちます。


まずは1曲でいいので、これをできるようになるまでやりましょう。

これがドラムを始める前にやること、料理で言うと献立を考えてる段階です。


ステップ①手足を動かせるようにならないとドラムは叩けない

ドラムは手と足を全部使う楽器です。

右手、左手、右足、左足。

ぜーんぶ使います。人によっては頭も使って体全体で表現するのがドラムです。

そしてそれぞれがリズムに合わせて別の場所を叩きます。

だいたい皆さんこんな感じで構えます。

まず。

この「タァン!」って鳴ってるやつをスネアドラムって言います。これを主に左手で叩きます。

で、次にハイハットっていう「チッチッチッチッ」って鳴ってるシンバルが2枚重なってるやつ。

これは主に右手で叩きます。

で、そのハイハットを閉じたり開けたりするペダルがあるんですけど、これを左足で操作します。

最後にいちばんでかい「ドン!」って鳴ってるやつ。

これバスドラムって言うんですけど、これを叩くためのペダルがあるのでこれを右足で操作します。

ドラムは主にこの3つを主体に演奏します。

その他、各部の名前は以下のとおり。

正面から見たドラムセット
上から見たドラムセット

上の画像のドラムセットがスタンダードなドラムセットです。音楽スタジオに行くと、だいたいこのセットが標準装備されております。
上から見たドラムセットのチャイナシンバルとスプラッシュシンバルは、標準装備されていないことが多いです。


だいたいそんな感じで両手両足それぞれが違う場所を叩くので、演奏中は右手と左手と右足をバラバラに動かします。左足は最初はあんまり動かすことはなくて、置いたまんまです。
そのうち技術が上がってくると左足も使うようになって、見事に両手両足がバラバラに動きます。

このオンラインドラムスコ教室では、まずこの両手両足をバラバラに動かせるようになるっていうことから始めます。


ドラムっていう楽器はまずこれができないとドラムセットに座っても何もできずに終わるっていう事故が起きます。

ドラムセットが置いてある場所ってそんなにないので、それってすごく貴重な時間なんです。スタジオとかだとお金もかかるし。
それもだいたい最初のうちは1時間とか2時間とかぐらいがいいとこです。
たぶん。まぁそこは人によるので何とも言えない部分ではありますが。

しかもね。そんなにいつでも空いてるわけじゃなくてですね。
時には予約満杯で……なんてこともあるわけです。

その貴重な時間を、そんな何もできずに終わっちゃうっていうケースがけっこうあって、それってめっちゃもったいないじゃないですか?

だからハナからそういうリスクを潰して、ちょっとでもその初めてのドラムセットに触れる時に、楽しい思いをしてもらおうと思って、こういうことを言っております。


やることはひとつだけ。

ドラムの基本中の基本、8ビートです。

8ビートができるようになれば現存する曲の9割は叩けるようになります。


まず。

右手はハイハットを叩くっていうテイで。

こう、チッチッチッチッって動かして8回動かします。で、左手はスネアを叩くテイで、さっきの右手の3つ目と7つ目の時に左手を同時に動かします。

ツツタツツツタツって感じで。んでそこに右足を1つ目と5つ目の時に同時にうごかします。厳密に言うと全然バラバラなわけではないんですけど、これが8ビートの動きになります。

ただただこれを延々繰り返します。

ヒザとか太ももとか机とかどこでもいいので叩くんです。

そんなに力は入れずに手首から先を動かす感じで柔らかく。

これはどこでもできます。

ボーッと座ってる時とか。

移動中とか。

授業中とか。

仕事中とか。

なのでできるだけ音を立てないように。笑

で。

これをやる時にただただやってても面白くないので、できれば曲を流しながらやると楽しさ倍増です。音を出せない時は、頭の中で曲を脳内再生しながらやるといいと思います。


何の曲をやるかっていうと、なんでもいいんです。できればあなたの好きな曲、この曲のドラム叩いてみたいな、っていう曲がイイです。

それもちょっとゆったりめの。


あんまり速い曲とかだとついていけなくて、イヤになっちゃうんで、やめた方がいいです。笑

これを何も考えずに、無意識でできるようになれば、実際にドラムセットに座った時にある程度演奏ができるようになります。体がドラムの動きを覚えているので。

何回も言いますけど。

ドラムっていう楽器はまずこれができるようにならないと、何もできません。

ほんでだいたい挫折してやめてしまいます。

もったいないですよ?

せっかく芽生えた「叩いてみたい!」っていう気持ちを自分自身でお蔵入りさせてしまうのは。

僕はこれを3年かけて身につけました。

3年です。

まぁまぁ長い期間ですよね。

そのわけは僕の昔話の中にあるので、しばらくおつきあいいただけると嬉しいです。

僕が初めてドラムに対して憧れの気持ちを持ったのが中学2年生の時。
体育館で全校生徒が集まって吹奏楽部の演奏を観るっていうのがあったんです。

その時に普段クラスの中でも全然目立たない、大人しい感じの佐々木くん、これは仮の名前です。彼は吹奏楽部に入っていました。
その普段、大人しくて目立たない感じの佐々木くんがですね。
ドラムを叩いてたんです。その姿がもう、めちゃくちゃカッコ良くて。ギャップもあったと思うんですけど、当時の僕は全身にカミナリが走ったんじゃねーかってぐらいの衝撃を受けたわけです。

カッコイイ〜!って。

全身にカミナリを受けたことなんてないんですけれども。

で、その日以来「いつか自分もドラムを叩いてみたいなぁ」っていう気持ちが芽生えてですね。

さっき言った手と足をドラム仕様に動かす練習を自分で勝手に始めたんです。

なんでそれを始めたのかは全然わからないですよ?教えてもらおうなんて恥ずかしくて言えなかったし。笑

でも、何かできることはないのか?

って思ったんだと思うんですよ。

ほんで、なんとなくその時のドラムを叩いてた手と足の動きを見てですね、とりあえずマネをしてみよう、って思ったんでしょうねぇ。もし過去に戻れるとしたら。その時の自分を思いっきり褒めてあげたいですね。超ファインプレーだと。

その時はそこまで強い気持ちではなかったので、授業中とかホントにヒマな時とかにその練習をコッソリやっていました。それを1日に5分とか10分ぐらい。やらない日もたくさんありました。

でもなぜか。

いつか叩いてみたいなぁ…って気持ちだけはずーっと絶やさずに持ち続けてて、それを3年間ずーっと続けていました。

そしてその成果を発揮する時が来たのが高校2年生になろうかという春のことです。

それまでずっとバスケひと筋だったんですけど、当時部活があんまり面白くなくなってきてて。
そのタイミングで友達に「バンドやろうぜっ」て誘われたもんですから、フラフラ〜っと、悪魔の誘いに乗っかってしまったわけですね。

で、急にそんな話がきたので、とりあえず友達の言うままに最初はギターを担当する、という話が持ち上がっていました。
でもなんやかんやいろいろあって、奇跡的にドラムを担当することになりましたー。

僕としてはずーっと興味があったドラムを叩ける!ってなって、内心ヤッホーウ!って感じだったのをよく覚えています。

で、軽音部に見学に行って、初めて本物のドラムセットが目の前に現れまして。
それはそれは嬉しかったですね。
中2の時に受けたあの衝撃から実に3年。
それまでドラムセットはおろか、スティックすら触れる機会なんてありませんでした。

そんなヤツがね。いきなりドラムを叩けるようになってたんです。

中2の頃からずーっとそういう練習をしてたおかげで、初めて座るドラムセットでいきなり8ビートを叩いてました。

「ずんたっずんずんたっ」って。

そしたらまわりの連中が目ん玉ひんむいておどろいてまして。それがすごい快感だったのを今でも鮮明に覚えています。

「なんでお前叩けんねん!?」と。


まずはこれをね。できるようになってもらいたいんです。

僕の場合はそういう練習を始めた時は明確にいついつからドラムをやる、っていうのが決まってたわけではなくて。

のらりくらり1日に5分とか10分とかその程度しか練習してなくて、しかもそれを別に毎日やってたわけじゃないので、3年もの月日を費やしてしまいました。

でも毎日時間をかけて継続して練習すれば1ヶ月もあればできるようになると思います。(もちろん個人差はありますが)


僕みたいに3年もかけることのないように頑張ってください。


そのためには、ある程度音楽の基礎知識みたいなものがあると役に立つと思います。

とはいえ。

小難しい音楽理論的なことを言うつもりは1ミリもございません。

あんな専門的なことを学ぶのは、今の段階では拒否反応が起きると思うので(僕は起きてました)、もう少し音楽にドップリ浸かってからで全然いいと思います。なんなら別に学ばなくてもイイぐらいです。

音楽でいちばん大事なものは「リズム」です。

基本的には「1.2.3.4.」っていう4分の4拍子っていうリズムを、曲が始まってから終わるまでずーっと繰り返しています。

これはドラムを演奏する上で非常に大切なことです。

「1.2.3.4.」で区切ったやつを「小節」と呼びます。

この小節は曲によっていろいろありますが、だいたい8小節〜16小節でひとつの塊になっていることが多くて、たとえばAメロ→16小節、Bメロ→8小節、サビ→16小節、みたいな構成になっていたりします。

この「小節」っていう概念を理解していると、曲を覚えやすくなります。

真っ白な紙にその小節の数だけ長方形を描いて、「今演奏してるのはこのへんだな」とか考えながら聴くと、耳だけじゃなくて視覚でも曲を理解できるので、覚えやすくなるんです。


それの速さを決めるのがテンポと呼ばれるものです。テンポは1分間に何回打つかを表したもので、BPM(Beat Per Minute)と呼ぶこともあります。

テンポが速ければ盛り上がる曲になったりするし、遅くなるとしんみり聴かせるバラードとかになったりします。中間ぐらいだと踊りたくなるような曲になったり。


速い曲

遅い曲

中間

なので、テンポの遅い曲だと小節の数が少なくて、速い曲だと小節の数が多かったりします。


「4分の4拍子」、「小節」、「テンポ」。


この3つを頭の片隅において曲を聴いてみください。


ドラムの、音楽の理解が少し深まって、より楽しいものになること間違いナシ。

ちなみに。

「クシコスポスト」は4分の4拍子ではなく、4分の2拍子です。

なので、「1.2.3.4.1.2.3.4.」じゃなくて「1.2.1.2.1.2.1.2.」です。

でも同じ偶数なので聴いてる分には何ひとつ変わりません。作曲者の意図がどうであるか、という、ものすごい奥が深い話になってきます。

そういうことを考えるのも音楽の楽しみのひとつです。ムリヤリ考えても何ひとつ楽しくないので、自然に考えれるようになるまでは放置で大丈夫です。

そして。

ドラムが上手くなるための絶対条件がありまして。これはステップZEROとか①とかよりも大大前提の話になります。#なぜこのタイミング


ライブハウスの音響の仕事をしてた時に、たぶん年間100人以上のドラム叩いてる方を見てきて得たデータなので、そこそこ信頼できると思います。

ふたつあります。

それは、、、


ここから先は

35,442字 / 18画像

¥ 9,800

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?