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ロングミックスをしてみよう(House編)その5 フロアの掌握

はい、皆様こんにちはDee-Sです。ロングミックスのやり方、どうすれば上手に出来るんだろう?という素朴な疑問をロングミックス教材を聴きながら解説しようと思います。この記事は連動しており、その1から順番に読んでいただくことで成立しますので、以下の記事をまず確認いただければと思います。

上記記事を参考にして、更に選曲、ミックスを進めて1時間の持ち時間のなかでピークタイムまで大体残り3、4曲くらい、というトコまで来ています。そこで、記事その1からその3までのことを更に続けてピークタイムと思しきポイントまで3曲選曲したのが以下。

5曲目

Halo Varga – Future! (Original Mix)

6曲目

X-Press 2 – Muzik X-Press (Bootleg Mix)

7曲目

Parks & Wilson – My Orbit (Oblique Strategies Mix)

そして記事その1からその3の結果から更にミックスを進めて7曲目まで到達した流れがコチラ。

このミックスの要点

持ち時間1時間、という想定で最後の20分位のところで一旦ピークタイムを作るためにTribalテイストは引き続き継続、5曲目は現状維持しつつグルーヴを若干変更、そして、ひたすらハメていくことを意識して、かつDeepな方向へシフト。6曲目は、記事その2をもう一度実行する為にドラムのグルーヴを若干変更してベースを前に出してアゲ角度を更に上げる事を意識しピークタイム目前を示唆。そして7曲目はミックス直後はリスナーは気付かないけど現状維持かと思いきや展開が進むにつれ、どんどんビルドアップしていく「※Wildpitch」な展開でロングブレイクで両手が上がるというピークを想定しています。

※Wildpitch→楽曲のパートが32拍、64拍などのタイミングで1音ずつ増えていく展開。このテクニックはDJ Pierreが起源で彼の手がけたRemix名が「Wildpitch mix」と記載されることが多いことから、この手法をWildpitchと言われるようになりました。

そしてミックスを通して聴くと、全体的に緩やかなアゲ直線ということが分かり、7曲目で一旦のピークをロングブレイクで迎えます。この後の選曲は随分Tribalなビートで続きましたので流れを変えるアクションが必要です。次のDJにパスするための準備を行いますが、自分の脳内で想定している展開は、少しTribalな路線からシンセが主役となる楽曲にシフトしていこうかな?という感じです。ココから暗黒路線に行くのか、煌びやかな路線に行くのかは状況次第、というところでしょうか。

今回の教材はY2K期のProgressive HouseのFunky路線楽曲からTribalタッチな楽曲をチョイスしているので、王道Houseな方にも伝わる内容かと思います。凄く音数が少なくロングミックスを施さないと流れもへったくれもない難しいサブジャンルなんですが、ロングミックスを極めることで光り輝く音楽なので、練習教材として持っていると何かと便利です。中古レコードで買っても激安ですし、繊細なミックスをする上でしっかり各パートをバラして聴く訓練にも最適ですしね。

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