15歳の夏、ノブコは広島駅で列車の中にいた。突然の衝撃に、気がつけば床に倒れていた。ノブコはそれから数日間、原子爆弾の落ちた広島を歩いてお祖母さんをさがしにいく。一人の女の子の目…
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#医師
~ある女の子の被爆体験記49/50~現代の医師として広島駅で被爆した伯母の記録を。 ”4人の男の子。原爆とは何なのか。蜂谷医師の「ヒロシマ日記」より”
原爆とは何か。広島日記に書かれた、小父さんの話当時、蜂谷道彦先生は広島逓信病院の院長でした。8月6日、ご自身も重傷の怪我を負いましたが、原爆でけがや病気に苦しむ人のために尽力を注がれた医師の一人です。その後、「ヒロシマ日記」を執筆されました。その中の8月13日に、ある知り合いの男性から聞いた話を記録しています。「小父さん」は、弟を捜してヒロシマの市内を原爆投下の当日から歩き回っていました。そのときの話です。蜂谷先生は、この話について、ご自身の感想はほとんど書かず、ただこの小父