ゲームで負けても怒らない方法

対戦ゲームで負けてイライラすることは、良くあることだと思います。
私も昔はすぐイライラしていました。
ただ、色々な経験上、「負けても怒らない方が良い」と考えるようになり、「どうやれば感情をコントロールできるか」を工夫するようになりました。
今回はそういう話です。

タイトル的に道徳的な内容に見えるかもしれませんが、そうではないです。
上達したり、勝負に勝ったりするためには、怒らないほうが効率が良いという話です。
また、他人へのアドバイスでもないです。自分の例を話すだけです。
その上で興味がある方は、続きを読んでみて下さい。

なぜ負けても怒らないほうが良いのか

イライラしていると、次の試合の勝率が落ちるからです。
負けてイライラして、プレイが雑になり、さらに負ける……負のループですね。
しかも、そういう時ほど「負けを取り返そう」という心理が働くので、連敗状態を延々と続けてしまいます。
負けても冷静さを保っていれば、あとの試合には響かず、上記の事態を回避できます。

あとはゲームとは離れますが、人間は年を取るほど怒る行為のリスクが上がります。
健康面もそうですし、周囲に年下が増えるほど「よく怒ってるおじさん」の周囲からの評価は下がります。
でも怒ってる相手には誰もアドバイスしてくれません。不幸なことです。
「仕事をする時は上機嫌でやれ」という経済学者・ワーグナーの言葉もあります。
怒らないで済むならその方が何かと得だと思います。

負けた時にイライラしていた自分

そうは言っても最初に言った通り、私も若い頃は負けた時にイライラしていました。
自分を振り返ってみると、負けた時に特にイライラすることが多かったのは以下のような状態です。

・自分より弱い相手に負けた
・自分のミスが許せない
・何回も同じパターンで負けてる
・連敗している
・嫌いな戦術をされて負けた

他にもあるかもしれません。
割とこの辺は同じような人も多いと思います。

これらを深く掘って行くと、私の場合は、多くの場合は「下手くそな自分を自覚してイライラしていた」と思います。

怒らないための一番大事な方法は、イライラしている理由に向き合うこと

私の場合、前述の「負けると下手くそな自分を自覚する」というのがイライラする理由でした。

世の中に上手い人はいます。
インターネットで他人を下手だと言う人もいます。
ネット対戦なら客観的なランキングもあります。
自分の勝率も出ます。
ゲームは自分に負けをハッキリ告げます。
で、昔の私は思ったわけです。
「やっぱり自分は下手だなぁ……」

この感情には、承認欲求が満たされない的な話と、自己否定的な話が含まれています。

でもこれ、すごくどうでもいいことで悩んでるんですよね。

勘違いを避けるために言っておきますが、
上手いことに意味がないってことじゃないです。
楽しければそれで良いとも言いません。
「今負けたかどうかはどうでもいい」ということです。

自分より上手い人でも、自分より後に始めた人もいます。
その逆もしかり。
上手い下手とはあくまでその一瞬のスナップショットで、時とともに変動するものです。

今戦って相手に勝っても負けても、1年後に同じ結果になるとは限りません。
自分を下手だのなんだの言う人がいても、1年後に強さが逆転したらその人は何も言わなくなります。
もしくは言われてもどうでもよくなります。

長期的に成長していることが重要であって、今その瞬間の勝ち負けにこだわることに大して意味がない
そういうことを考えるようになって、気付いたら昔の自分の抱えてる枷が外れていたような、そんな感じです。

感情をコントロールするのって人間的じゃなくない?

これは容易に予想できる反論です。
他の人は知りませんが、私の場合、感情をコントロール出来るようになってからのほうがゲームが楽しいです。

・怒ってる時間がなくなるので、その分プラスの感情の割合が増える
・自分の弱い部分を認めているので、自罰的にならずに建設的になれる
・他人と会話する余裕が生まれる
・客観的な視点を保てるので、自分のミスに気づいて、改善点を多く見つけられる→細かい部分の上達を実感しやすい

他にも効果はあるかもしれませんが、こういうところです。

あとは、三国志大戦の配信とかも、続けていると徐々に多くの方が見てくれるようになってきました。
これも、自分がゲームを楽しんでいることが他の人から見ても分かる状態になっていることの表れかなと思います。
多分若い頃の自分だったら今やってるような配信は絶対できないです……

怒らないためのその他のテクニック

いくつか自分の実践している方法を紹介します。

自分のコントロールできる範囲に集中する
ゲームは「①自分のコントロールする要素」「②相手のコントロールする要素」「③運で決まる要素」からなります。
このうち、自分が決められるのは①だけです。
自分のやるべきことをやること、それに注力します。
相手が予想外の行動をして負けるのは、ある意味しょうがないことです。次に対応して勝てば良いんです。その1敗を将来の10勝にしましょう。
運が悪くて負けるのも別に自分が下手なわけじゃないです。運が良くて勝ってる試合もあるわけで、一種のスパイスでしょう。

格下にこそ油断しない
ただ負けるならしょうがないですが、油断して負けた場合、ダメージが大きくなります。
なので油断しない。やることやって、それでも負けたなら、素直に相手を称えればいいし、自分の改善点を客観的に考えればいいだけです。

あえて実験的なことをする
実験の場、「負けても良い試合」を自分の中で作ります。
そこでは普段とあえて違うことをします。
いつもは最後まで守る相手に対して、あえて先に攻めてみるとか。
負ければ当然ランキングのポイントは下がりますが、関係ない。
だって実験の場なんだから。
こういう場を定期的に設けることで、自分を緊張感から解放して、創造的に考える能力を高めることができます。
ただし、普通に試合して普通に負けた時の言い訳にこれを使ってはいけません。
実験はあくまで計画してやることですから。

どういうスタンスでゲームするかは人それぞれ

別に他人が怒ってるのをどうこう言う気はないです。
私の場合は、こうしたし、こうしたことが良かった、という話です。

そういえば、ビジネス書とかでもアンガーマネジメントとかいう言葉があるんですよね。
読んだことないんですけど、多分似たような話なんじゃないかなと思います。
そういう意味では、ゲーム以外にも使える考え方かもしれませんね。

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