見出し画像

Dr.Reve監修医”医学×美容”コラム Vol.6【今だからこそ大切な「免疫系」とは①】

図2

【なぜ「免疫機能」は大切なのか?】

免疫とは、体内で発生した癌細胞や外から侵入した細菌やウイルスなどを常に監視し撃退する自己防衛システムのこと。
免疫の仕組みは実に精巧にできており、いくつもの免疫細胞が協調しあって働いています。

画像2


人間の身体の中では毎日、癌細胞などの異物(身体に害をもたらす細胞)ができます。
では多くの人はなぜ、発病しないのでしょうか?
それはさまざまな免疫細胞が連動し、癌細胞やウイルス・細菌など死滅させるために働いているからです。もし、免疫というシステムが体から無くなったとしたら、私たちはすぐに何らかの病気にかかってしまうのです。

免疫力が下がるとどうなるのでしょうか?
◆ウイルス・感染症などにかかりやすくなる
◆肌が荒れる
◆アレルギー症状(花粉症やアトピーなど)が生じやすくなる
◆下痢をしやすくなる
◆疲れやすくなる

画像4


【免疫系の低下の原因と免疫力アップに効果的な方法】

自身の持ち得る免疫機能を十分に発揮させるにはどのようにしたらよいのでしょう?

⚫︎体温を上げること

体温を上げると免疫力がアップします。
免疫細胞は血液の中に存在し、体温が下がり血行が悪くなると、体内に異物を発見しても素早く攻撃できません。
免疫力が正常に保たれる体温は36.5℃程度といわれています。免疫力は、体温が1℃下がると30%低下し、逆に1℃上がると一時的には最大5~6倍アップするともいわれ、体温を上げることの重要性がよくわかります。
体温を上げて免疫力を高めるためには、

①適度な運動をする
体を温め、免疫力を高めるために欠かせないのが運動です。
自分のペースで適度な運動を生活の中に取り入れましょう。 

②ぐっすり眠る
心もカラダも昼間の活動の緊張から解放され、心底リラックスしているのが睡眠中です。睡眠中は、免疫細胞の働きがとても活発になり、免疫力が高まるのです。

③栄養バランスを大切に
免疫力を高める食べ物を上手に摂りましょう。
日本人が伝統的に続けてきた発酵食品、玄米や野菜中心の食生活が大事です。

画像5


④入浴で身体を温める
ゆっくり入浴することで、身体を芯から温め、全身を心地よくほぐしながら免疫力を高める良い方法です。
38~40℃ぐらいのお湯に、20~30分ゆっくりつかると良いでしょう。

⑤思いっきり笑う
笑うと免疫細胞が活性化するという研究データが出ています。さらに、笑えば血行が良くなり、ストレスに関するホルモンが減って、心が穏やかになるなどの効果があります。

⚫︎腸内環境を整える

人間の身体は、口から肛門まで続くトンネルのような構造になっています。 腸は体内にありながら、皮膚と同じように外界にさらされているのと同じです。 食事や呼吸をするたびに、腸は食べ物だけでなく、病原体となる細菌やウイルスにも毎日触れています。
免疫細胞の約6割は腸にいると言われます。 腸内の免疫細胞を活性化できる食べ物をとっているかどうかが、免疫力を大きく左右します。
免疫細胞を活性化させるには、腸内の善玉菌を増やす。善玉菌を増やすには善玉菌のえさになる食物をとることです。

画像2


善玉菌と言えば思い浮かぶのは乳酸菌です。乳酸菌はそれ自体が善玉菌であり、他の善玉菌のえさにもなります。
乳酸菌を含む食物は、ヨーグルトなどの乳製品のほかに、日本古来の植物由来の乳酸菌で発酵させた数々の発酵食品があります。
発酵食品をつくる菌には乳酸菌の他に、麹菌、酵母菌、酢酸菌、納豆菌などもあります。

画像5

これらのことは、さほど難しいことではありませんよね。
このように、日々の生活の中でちょっとの意識で免疫力は高めることが可能なのです。
早速試してみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?