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『ゲムマライブ2021』講義まとめ

皆さんゲムマライブお疲れ様でした!

『ゲムマライブ2021』は「真夏のボードゲーム文化祭」を合言葉に、7/9(金)19時から7/11(日)20時まで、なんと48時間(!)連続配信という無茶なチャレンジをおこなったオンラインイベントです。

講談社、kickstarter、アークライトの3社スポンサードのもと、「テレゲーム研究所」という(これまた説明が難しいんですが…もともとはコロナ禍でも離れて遊べるボードゲームを研究しようというゲーム制作者仲間で結成したLINEグループだった)チームが運営をおこないました。

48時間でゲームを製作する様子をリアルタイム配信しながらkickstarterで支援を募る「ボードゲームヒーローズ」、様々なゲスト同士の対談集「クロス×トーク」、各メーカーやサークルの新作紹介コーナーなど、ボードゲームづくし盛り沢山の3日間。

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ドロッセルマイヤーズ渡辺もテレゲーム研究所のメンバーだったことから運営ディレクターグループに参加し、主に「ゲムマライブ・セッション」と題した配信セミナーコーナーを担当しました。「ゲムマライブのなかで一番真面目&勉強になるコーナー」というつもりで、渡辺自身がぜひ話を聞いてみたい!と思うゲストの方々に、かなり多彩なテーマでの講義をお願いできたと思います。以下にその内容をご紹介しておきますね。

(聞き手がいた方が話しやすいというゲストの方には、ドロッセルマイヤーズ渡辺が聞き手を務めています。)

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※各番組はアーカイブ動画の視聴が可能です!現時点でのリンクを併記しておきましたが、今後番組ごとに分割した動画を再アップするなどの可能性もありますので、その際は順次修正します。

◆7/10(土)
アーカイブ動画(4:00:10あたりから)
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=pEb6M-8m7S0

【1時間目】
「ゲームデザインのアプローチ」
by ゲームデザイナー 新澤 大樹(倦怠期)

→『ドイス』等個性的なトリックテイキングに定評のある新澤さん。ゲーム制作という登山をどこから登り始めるか?どういうルートを選ぶか?セッションのスタートにぴったりのテーマでした。
【2時間目】
「ボードゲームのルールライティング」
by ルールライター/ゲームデザイナー 郡山 喜彦(一年中未来)

→『ゴモジン』等のゲームデザイナーでありつつ、プロの「ルールライター」としても活動する郡山さんに、わかりやすい説明書の書き方について実践的に教わりました。
【3時間目】
「オインクゲームズのコンポーネント設計」
by オインクゲームズ代表 佐々木 隼

→ひと目でオインク作品とわかる特徴的なパッケージや遊びやすいゲームUIを多数産み出している佐々木さんに、オインク流コンポーネントデザインの考え方をお聞きしました。
【4時間目】
「作家の才能の活かし方」
(対談)講談社 クリエイターズラボ 鈴木 隆介 × ドロッセルマイヤーズ 渡辺範明

→鈴木さんのマンガ編集者視点での「ゲーム作家」のあり方や、「講談社ゲームクリエイターズラボ」を通して見たボードゲーム界のあれこれ、編集&プロデュース論について対談させていただきました。

7/11(日)
アーカイブ動画(0:06:10あたりから)
https://www.youtube.com/watch?v=RJPfhrL4Ycg

【1時間目】
「ボードゲームと仕事と対価」
by すごろくや代表 丸田 康司

→日本ボードゲーム界を代表するショップのひとつ「すごろくや」の丸田さんに、ボードゲームを仕事にするとはどういうことか?プロとして正当な対価とは?商売の健全な流れとは?など普段なかなか話題になりにくい本質的な仕事論の話をしていただきました。
【2時間目】
「ボードゲームカフェのこれまでとこれから」
by JELLY JELLY CAFE代表 白坂 翔

→現在のボードゲームカフェ市場をつくった立役者JELLY JELLY CAFE白坂さんに、ボードゲームカフェの黎明期からこれまでの歩みと、未来への展望についてお聞きしました。
【3時間目】
「マーダーミステリーの作り方」
by Studio OZON代表 久保よしや

→『ヤノハのフタリ』等多数のマーダーミステリーを手掛けるStudio OZON代表の久保さんに、シーンの中心で活躍する方ならではの現在進行形かつ実践的な制作手法をお聞きしました。
【4時間目】
「エモーションを生み出すシステム」
(対談)SCRAP代表 加藤隆生 × ドロッセルマイヤーズ 渡辺範明

→ゲムマライブ・セッション最終日のトリを飾っていただいたのはスペシャルゲスト、SCRAP代表の加藤さんでした。「感情とシステム」をテーマに、『リアル脱出ゲーム』とボードゲームの共通項から、システムやルールが人の感情を揺さぶる瞬間を考える対談です。

これだけでもすごいボリュームでしたが、さらに7/11深夜(早朝)には番外編も!

アーカイブ動画(03:05:45あたりから)
https://youtu.be/tdyqBqjCVZI

ゲムマライブ・セッションEXTRA①
オインクゲームズとドロッセルマイヤーズのほぼ同期10年トーク

→オインク佐々木、ドロマイ渡辺の2人がそれぞれの会社設立からほぼ10年たった今、これまでの歩みを並行して振り返る、感慨深い30分でした。
ゲムマライブ・セッションEXTRA②
カワサキ工場長のようやく言えるあの話
→カワサキファクトリー代表の川崎さんには最近秘密にしていたことがあるみたい…深夜だからもう話してもいいよね!?ということで、この前日まさにゲムマライブ中で発表されたKaiju on the Earth LEGENDSシリーズ第一弾『ゴジラ』のゲームデザイナーが川崎晋さんに決定!という件について意気込みと経緯を語っていただきました。

いやー、ほんとにボリュームがやばい3日間でした!しかもここで紹介した「ゲムマライブ・セッション」はゲムマライブ全体48時間の中でいえばたった8時間(EXTRAを入れても9時間)ですからね…。僕もこの他に「ゲームプロデューサークロストーク」に出演したりなど、とにかくしゃべり続けていた印象です。

なにもかも初めての試み&手弁当な部分が多く、商業的な公式イベントとして見ると粗っぽい部分がいっぱいあったと思いますが、「みんなでつくるボードゲーム文化祭」という雰囲気は良かったんじゃないかと思います。深夜のゲムマライブ・セッションEXTRA中に川崎さんの誕生日であることがわかり、コメント欄の皆さんとお祝いしたりなど、ほっこりする場面もたくさんありました。

あらためて、各企画ゲストにお越しいただいた方々、サポートしていただいた講談社&kickstarter&アークライトの方々、そして間違いなく一番過酷な企画だったボードゲームヒーローズのメンバー、様々なトラブルに見舞われながらも完走した運営スタッフ全員、お疲れ様でした!!また次の機会があればさらに良いイベントにできるかもしれませんね。今はみんなヘトヘトで次のことは考えられませんが…

そして何より一緒に楽しんでいただいた視聴者の方々、深夜や早朝など眠たい時間帯にお付き合いいただいたり、ほんとに感謝しかありません。これからも良きボードゲームライフを!

【2021/7/12追記】
アーカイブが探しにくいということでご要望いただいたので、セッションとは関係ない時間帯の『ゲムマライブ』アーカイブ動画も以下にまとめておきます。ご活用ください。


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