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ドッタンバッタン愛媛騒ぎ

 弊大学は6月18日が創立記念日である。というわけでありがたくその日を満喫しようとなった(因みに今年ではなく去年の話である)。メンバーは私とA君とI君とY君の4人である。今とは違い三密GoToソーシャルディスタンス手洗いうがいの時代ではないのでマスクなしでぺちゃくちゃ楽しくお話していた。

松山だ!

 前日の17日に京都駅で夜行バスに乗り松山に着いたのがおよそ朝の6時頃。そこから下灘駅に行き清々しいスタートを決めることとなった(実は朝日を見に行くよりも夕焼けの景色が圧倒的に有名である。ノープラン旅の支障がここで来る)。

 さて、次はどこに行こうとなった時に、I君から隣の上伊予灘駅に海水浴場があるからそこに行こうと提案があった。もちろん誰も異論はなく行くことになったが電車に乗るには本数が無さすぎるため(ここ重要)、徒歩で行くことになった。Cityboy or girlの皆様は1駅分なんぞ大した距離ではないとお思いであろうが、なんせここは伊予柑の大国愛媛、更に伊予灘という割と田舎なところである(愛媛県民の皆さんすいません)。伊予灘と上伊予灘の距離は5kmである。

時間の有効的な使い方……??

 我々は意を決して歩みはじめた。我々には取っておきの時間潰しの方法を有していた。古今東西ゲームである。私が所属しているサークルのあるコミュニティで大いに流行っているゲームである。このゲーム、敗因は完全に知識不足と反射的に答えられない自分にあるため、負けるとシンプルに悔しい、だがそれ故に奥深いゲームなのである(罰ゲームがつくとなお盛り上がる。むしろ罰ゲームの無い古今東西など古今東西ではない)。いつか古今東西ゲームについて記事を書きたいぐらいである。

 さて、5km歩いて海水浴場についたが、我々は重大なかとに気がついた。そう、6月18日は海開きしていないのである。しかし、そんなことは気に構わず、服を脱ぎ、ズボンも脱ぎ捨てパンツ一丁で海に潜った。ギャハハとWANIMAのようにはしゃいでいたが海にクラゲがいたためあえなく撤退。近くにシャワーがあったので悠長に浴びていたところ、「今何時だ?」と聞かれた。私は携帯をみて「10時36分だが」と答えたところ、あることに気づいた。次の電車は10時37分である。つまり、逃した。本数の少ない上に電車を逃したのである。恐る恐る次の電車の時間を調べたところ、なんと3時間後!この日、帰りは飛行機であったためそんな時間の電車に乗っていてはまともに観光できないし、飛行機も危ういとなったため、一同は案を練った。

最適解は……??

 結果的に案などひとつしかないのである。地理的な問題から行くと、上伊予灘駅の次の駅は高野川という駅であるが、如何せん上伊予灘駅と同じ路線なので行ったところでまた3時間待つだけである。しかし、次の向井原という駅ではもうひとつの路線と合流しているため本数が増えていることが大いにできたし、確かに増えていた。さて、肝心の上伊予灘駅と向井原駅との距離だがお察しのとおりの距離である。おそよ9km。しかもタイムリミットは12時30分。ちんたら歩いていては間に合わないので歩きと走りでなんとか2分前に向井原駅についた。はっきりいってトラウマレベルである。もう二度とあんな思いはしたくない。

Back to 松山

大量の汗水流しながら我々は松山駅についたが、のんびりはしていられない。我々には本命とも言える大事なものが待っていた。それはいわゆる二郎系ラーメンである。店名は豚麺アジトという所なので松山に行った際には是非とも訪れてほしい。あのトラウマを乗り越えたあとのラーメンは格別であった……。まるで持ち合わせの水もなくフラフラ歩いたところにオアシスがあったようだ。これだから二郎系ラーメンは中毒になってしまう。

汗水流したなら……

 ラーメンを堪能したあと、我々は道後温泉へと向かった。なんと道後温泉はタトゥーもOKというなかなか珍しい温泉であった。私自身はタトゥーに関しては特に是もヒモ非もないと言った感じであった。びっしりかいた汗を流し、気持ちよく浴槽に使っていたところ、背中からおしりに掛けてとんでもなく派手なタトゥーを入れている人がおり、まるでバキの花山薫みたいであった。たしかに威圧感からタトゥーを禁止しているところもあるようで、まあ確かにそれは分からなくもないと言った感じではあった。タトゥーだけでなく割と顔も厳ついほうではあったのでなるべく顔を合わせないようにしていたのであったが、私が少しだけ顔をあげるとふと目が合ってしまい、「ヤバい!」と思ってすぐさま目を逸らしたが、逃走中のナレーターに「見つかったぁ……」が脳内再生され、まんまと花山薫に話しかけられたのであった。

花山薫

 こんなしがない大学生に話すことなんぞなかろうと思っていたのだが、花山薫はテンプレのように「君たちどこから来たんや」と話しかけてきた。ここは素直に「京都です」と答えると、花山薫は特に言ってもいないのに私たちを京都大学の生徒だと勝手に思い込んで、京都大学は凄い、でも東大はあかんと、蝶々と大学に関して持論を述べ始めた。我々もポカンとしてしまい、適当に相槌をうちながら花山薫の話を聞き流していた。そして風呂から上がり、男湯を出ようかというとこにまたもや花山薫に遭遇したが、彼は「ここら辺は色々見るところあるから楽しんでくれや、そしてまた温泉来てくれや」と、とても顔からは想定もできない素晴らしいことを言ってくれた。こうして我々と花山薫の邂逅は幕を閉じた。確かに道後温泉はとても気持ち良かったし、近くの商店街も賑わっていたので大変いい思い出が作れた。現在、コロナの影響でかなり人が減っているようではあるがGotoで宿が安くなったり、通販で特産品を売っていたりするので是非とも道後温泉に行って欲しい。

コロナ禍での商店街の様子のソースは

【コロナ禍】愛媛の道後商店街にインタビュー【にじさんじ】【文野環】【モイラ様/樋口楓様】

を参考にしている。この動画も面白いので是非見て欲しい。道後温泉の実情がよく知れる。

そして関西へ

商店街を満喫していたら飛行機の時間が近づいたため、我々は松山空港へと向かった。そして帰りの飛行機ではCAさんに叩き起されるほど爆睡した(CAさんごめんなさい、疲れていたんです)。大変長い文章になってしまったが以上がたった一日で起こったドッタンバッタン愛媛騒ぎのトラウマ旅行である。やはりプランと時間管理は大切であるということが身に染みて感じられたという点では有意義であったのかもしれない……。次回は北海道旅でも書くことがあれば書こうかと思う。ではサラダバー。



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