合唱(2022.05.01)
合唱が好きです。
歌うのが好きっていうのもあるんですけど、合唱が好きなんです。
高校に入って悲しかったことの一つは、合唱コンクールが無かったことでした。
今タイムマシンで中学校に戻れるなら、合唱を一生懸命やりたいと思うくらいには好きです。
合唱のなにがいいのかな、と考えてみました。
一番は協力するということかなと思います。
一緒に歌っているときってその場にいる全員が「この曲を歌う」という目標に純粋に一途になっているのが良いのかなと思います。
社会を生きていて、他人と一つの目標に向かって進むということは中々ないです。
仕事で一つのプロジェクトに向かって協力する。
部活でチームの勝利に向かって協力する。
これらも協力の形ですが、合唱にはこれらの経験にはない大きな特徴があります。
これはとらえ方にもよるけど、僕は合唱、というか音楽ってやったもん勝ちな気がしてるんですよね。
たとえどれだけ音程がずれていようと歌詞が間違っていようと、その音楽の中で何かを奏でた時点で成功してることになると思います。
ましてや音程も大体あってて歌詞も間違えずに最後まで歌いきれたらもう大成功ですよ。
やっぱり仕事も部活も結果が出た時の喜びはもちろんあるけど、それが無意味に終わってしまうこともあるし、なんだか消化不良になってしまうこともあると思う。
でも合唱なら音に乗り声を発した時点で大成功です。
あの達成感と団結する感じ、もう一度味わいたいなと思っています。
でもこれって合唱だけじゃなく音楽全般に言えることかもしれません。
お笑い芸人のパンサー向井さんは仕事から帰って家に着く前に近くの公園で逆上がりを1度してから帰るそうです。
いろいろ求められること、やりたいこと、できないことがあるけど、自分にちゃんとできることがあるかを確かめたいんだそうです。
この話を聞いて僕もすごく似た感覚を思い出しました。
僕はギターを弾くことが趣味なのですが、1日何もしなかったり、できなかった日には、1曲演奏してから寝るようにしてます。
それまで”何もない1日”で終わるはずの日が”1曲演奏した1日”に変わるからです。
そして音楽を聴きながらその曲に合わせてギターを弾くのですが、どんなに下手くそでも楽譜を追うことすらできない難しい曲だとしても、始めてしまえばだいたい5分後には終わります。
終わってしまえば1曲弾ききったことになりますから、大成功です。
そして自分は今一人だけど、イヤホンの向こうのバンドメンバーと一緒に演奏していると思えばすごく団結感と達成感を感じられるのです。
皆さんも仕事とか学校で自分が嫌になるほど無力さを感じることがあるかもしれませんが、そんな時は1曲どうでしょうか。
今日はそんなお話。
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