【保存版】ドローン係留の基本!安全な係留飛行の方法と注意点
ドローンの世界にようこそ、どうもこんにちは!
ドローンBusiness研究所ヒロユキです。
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それでは、どうぞ宜しくお願いいたします。
今回は、国土交通省へのDIPS2.0での申請の1シーンからスタートです。
あなたが、ドローンの飛ばす申請をしていると、係留飛行を行いますか?と、質問が出たことありませんか?
急に聞かれてもと、「いいえ」で回答した後に、こんな事を考えませんでしたか?
ドローンの係留ってなに?
ドローンの係留は、どんな時に使うの?
係留飛行を行うときに手続きは必要?
そんな謎の多い「係留」です。
でも、この記事を読めば、係留の注意点から活用まで理解でき、あなたは係留飛行のプロになれます。
何故かと言うと、私が係留飛行に挑戦し、多くの課題を克服してきた経験を持っているため、あなたの疑問や不安を解決できるからです。
この記事では、航空法で定める係留飛行の仕様から、実際の運用まで詳しく解説します。
それでは、一緒に係留飛行の謎を解いていきましょう!
ドローン係留の基礎知識
ドローンの活用とともに、その運用方法も多様化しています。
その一つにドローの係留があります。
ここでは、ドローン係留について基本から活用シーンまでを紹介します。
ドローン係留とは?基本概念の解説
ドローンの係留は、周囲の安全に配慮した飛行方法の一つです。
係留の方法は、ドローン本体を紐で一定の場所に固定し飛ばします。
紐を地表に固定する側は、飛行により動いてはいけません。
ドローン係留に必要な装置とは
係留に必要な装置は、比較的容易に入手可能です。
次のような物です。
十分な強度を有する紐等
一定の位置に留める重石や固定場所
係留する紐の弛みを自動で調節してくれる「係留装置」も販売されています。
ドローン係留のメリットと活用シーン
ドローンの係留は、運用を正しく行えば、多様な業務での活用が可能です。
係留のメリット
安全性の向上
飛行範囲の制限
飛行許可申請の簡略化
係留の活用シーン
建物などの点検
夜間飛行・目視外飛行など
イベント時の空撮
ドローンの係留飛行の特性を理解できれば、安全に一定の範囲での飛行が出来ます。
さらにルールを守れば、許可・承認申請がなくても飛ばせるので、予定外の飛行があっても対応可能です。
係留ドローン使用時の法規制と許可
ドローンの飛行時には、さまざまな法規制があります。
係留で飛ばすドローンは、飛行が制限された特性上、一般的なドローンとは異なるルールが適用されます。
ここでは、ドローンの係留飛行に関連する主な法規制と許可内容について紹介します。
国土交通省の規制と係留飛行の条件
国土交通省では、ドローンの係留について、次のように運用ルールを決めています。
条件は次の通りです。
十分な強度を有する紐等
紐の長さは30m以内
第三者の立入管理等の措置
自動車など、移動する物に対しての紐の固定や、人が紐を持って移動するのは、係留に該当しません。
係留飛行の許可申請プロセス
ドローンの係留飛行については、許可申請は不要です。
ルールを取り違えない様に遵守する必要があります。
係留飛行を行えば、許可承認の申請が、不要となるケースがあります。
許可承認が、不要な飛行
DID における飛行
夜間飛行
目視外飛行
第三者から 30m 以内の飛行
物件投下
許可承認が、必要な飛行
空港等周辺
緊急用務空域
150m 以上上空の飛行
イベント上空での飛行
危険物輸送
全てのドローンの係留飛行で、許可承認申請が不要ではない点に注意しましょう。
立入り監視措置も、忘れずに行いましょう。
関係者以外の立入りを制限する旨の看板、コーン等による表示
補助者による監視及び口頭警告等
ルールに沿わないドローンの係留は、未申請でドローンを飛ばすのと同じです。
安全な係留飛行のための方法
係留飛行は、安全に配慮して取り扱わないと、逆に危険な状態を招きます。
ここでは、安全な係留飛行のための具体的な方法をご紹介します。
ドローン係留における安全対策
ドローン係留の安全対策としては、ドローンを繋ぐ道具と、飛行環境のチェックです。
次にチェックポイントをお伝えします。
飛行前
紐の接続状態
容易に移動しないか
周辺の障害物の有無
風向き
飛行中
適切な飛行高度
紐の取り回し状態
着陸時
紐の取り回し状態
着陸地点の安全確認
紐がドローンや周辺の障害物に絡まないか、風向きの変化で、紐の取り回しに危険はないか、常に確認が必要です。
安全にドローンの係留飛行を行うには、飛行技術の他に危険察知の能力が必要です。
ドローンを飛ばした経験が少ない人は、係留飛行を避けた方が良いです。
スクールなど、指導できる人のもとで、ドローンの係留を行うようにしましょう。
係留ツールの選び方と設置のポイント
ドローンの係留を安全に行うには、ツール選びと設置方法が重要なポイントです。
ツールを選択する時のポイントは以下です。
紐や糸
紐の重量
簡単に切れない
長さ30m以内
国土交通省からは、細かな指定は無いですが、丈夫な紐で繋ぐ必要があります。丈夫であれば、釣り糸でも構いません。
注意すべきなのは、ドローンが暴走しても、切れてしまわないような強度が求められます。
もう一点気を付けないといけないのは、糸や紐の重さです。
軽すぎると、風にあおられてプロペラや、周辺の木の枝などに絡まる恐れがあり、墜落の危険につながります。
重すぎたり、固くしなりのない紐も、ドローンの飛行に負荷を与えるため、いくつか試すことをお勧めします。
DJIのPhantom4の様な機体は、スキッドがあります。
同様の機体は、スキッドへ紐を取り付けます。
動作中に解けない様に、しっかりと取り付けましょう。
Mavicシリーズの様にアーム部分へ取り付ける場合は、後で紹介する株式会社空撮技研のサイトに掲載のある、釣具の応用が便利です。
どんな紐で繋げば良いか、調べたい人は、次のリンクも参考にしてください。
設置場所
ブロックなどの重石
丈夫な柱や手すり
設置場所は、ドローンがフルスロットルで、飛行をしても動かない対象物で有れば、問題ありません。
人が持って移動可能なブロックも、ドローンの飛行で動かなければ大丈夫です。
重石って、どんなものがあるか確認したい人は、次のリンクを参考にしてください。
設置のポイント
ドローンの飛行経路を考えて設置しましょう。
持ち運び可能なブロックや重石があると便利です。
ドローンが飛行する際の左右の振れ幅などを計算し、紐が周囲に接触しないか、確認をしましょう。
飛行制限範囲と安全な操作法
係留でドロ-ンを飛ばすには、ルールを守り、確認を怠らない事が大切です。
ところどころ草が生えていたり、石が転がるよな荒れた地面での係留は注意しましょう。
少しの紐の引っ掛かりでも、ドローンへの負荷は大きくなります。
バッテリーの消耗が早くなるだけでなく、モーターを損傷させる点にも配慮が必要です。
紐へのテンションが掛かりすぎると、地面へ叩きつけられるような挙動も起こり大変危険です。
立入り監視措置も重要です。
第三者が立ち入らないよう、ロープなどで策をしたり、補助者に監視をしてもらいましょう。
飛行中も注意が必要です。
何かに紐が絡まった時は慌てず停止して、機体が安定した状態で、紐の状況を確認します。
ゆっくりとコントローラー操作して、紐の絡まりが解除可能か確認しましょう。
紐が繰り出せるようなら、少しずつドローンを移動させて、安全な場所へ着陸します。
「ドローンの係留」市販製品とレンタルサービス
ドローンの係留の実施には、紐で括るほか、機械式の係留装置もあります。
電動で紐(糸)のテンションを調節してくれる係留装置は、安全に係留飛行ができるので、お勧めです。
購入だけでなくレンタルサービスも提供されており、用途や予算に応じて選択することが可能です。
市販の係留装置おすすめモデル
ドローンの係留装置を販売している主なメーカー次の2社です。
用途が限られているため、機種も絞られます。
ドローンスパイダー
株式会社空撮技研
株式会社空撮技研のドローンスパイダーは、数種あります。
スタンダードなモデルは、次の機種です。
DS-005PRO/S 148,500円(税込)
DS-005PRO/S 充電器セット 158,400円(税込)
コンパクトな筐体で、持ち運びも軽く、バッテリー込みで1.7kgと、片手で持てる重さで便利です。
ドローンへ取り付ける方法も、簡単です。
空撮技研のサイトに、機体に応じた取り付け方が、紹介されています。
はじめて利用される人は、充電器のセットモデルがお勧めです。
レース用ドローンなどで、 Lipoバッテリーを扱っている人は、手持ちの汎用充電器で対応できます。
購入前にサイトでバッテリーの仕様を確認しましょう。
ドローンスパイダーの事が気になる人は、過去の記事で使用感を紹介しています。参考にしてみてください。
株式会社空撮技研のサイト
ミヤ・リードロン
株式会社ミヤマエ
株式会社ミヤマエのミヤ・リードロンは、電動リールの形状です。
電動リールのメーカーなので、性能も安心ですね。
ミヤ・リードロンHI SPEED 30 本体 242,000円(税込)
リードの長さは30mで、係留飛行で申請不要の条件を備えています。
本体は2.0kgで、スタンドに設置するタイプです。
別途専用スタンドが販売されています。バッテリーは別売りです。
参考:DC-12V 専用仕様、使用可能電圧は DC-10.5V ~ 13.8V
ミヤ・リードロンは、サイトに取付方法が、動画で紹介されています。
株式会社ミヤマエのサイト
ドローン係留用装置のレンタル
係留装置を購入するのは、初期投資のコストを考えると、中々難しいですよね。
そんな人には、レンタルの選択肢があります。
調べると、いくつか取り扱っているレンタル店が出てきました。
一例で、下記を掲載いたします。
ドローンレンタルセンター
DS-005PRO/S 7,590円(税込) 1日
本体の他、バッテリーと充電器が含まれるので、この1式のレンタルで係留が可能です。
最後に
今回は、ドローンの係留について、紹介しました。
ドローン係留の基礎知識
係留ドローン使用時の法規制と許可
安全な係留飛行のための方法
係留ドローンの市販製品とレンタルサービス
ドローンを係留すれば、一定の範囲を安全に飛ばせます。
さらに許可承認の申請が不要となり、不意の飛行依頼にも対処可能です。
役に立つドローンの係留をマスターし、更なるドローンの活用を目指してください。
それでは、またお会いしましょう!
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