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統合失調症青春狂騒回想録発症後2度目の入院編 6

 このあとあたりにギャルがひとり入院してきた。ギャルは喫煙所で、わーい!やったー!精神病院閉鎖病棟〜!と言っていたが、次の日、脱走していた。
 おやっさんは元彫り師らしく、看護師さんの似顔絵をどんどん描き出した。描くスピードが異様に速く、キメ打ちで、迷いなく描くといった具合だ。kも元吉野家の店員のコバの似顔絵を描いた。アニメチックだが似てる。と思っていたら、刺青のように縁までつけてヘンテコになってしまった。おやっさんが絵を一枚前の壁に貼り、kがコバの絵を貼り、僕がライオンの絵を貼った。ヤマンバギャルがなにあれ、気持ち悪い〜と言うとkとヤマンバギャルがもめて、ヤマンバギャルが隔離になった。それ以降、絵を貼ることは禁止になった。
 また、将棋が流行りだし、おやっさんは三間飛車一本で勝つ時も負ける時も15分、僕は中飛車が多かった。kが予想外に強かった。あと、70年代に自転車で日本一周したというmr.Aも強い。彼は今で言うカタカムナに通じていた。 
 なんの場面か忘れたが、ここで勝たなければ男が廃るという局面で、僕とkは真剣勝負になった。お互い、いい攻防。その時、ハッと閃いて詰み筋を見つけた僕は王手を打ち、勝つ事となった。それ以来ちょっとした自信になった。

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