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資産運用④ (一般)NISA

資産運用の第4回は(一般)NISAです。NISA制度の中で枕詞の付かない一般NISAについて説明します。

(一般)NISAとは?

NISAとは、Nippon Individual Savings Account 少額投資非課税制度と呼ばれるもので、国が投資を活性化される目的で始めたものです。
一般NISAは、毎年120万円(積み立てNISAの3倍の額)までの投資ならば税金が免除されます。
ただし最大5年間限定の短期的な制度です。

メリット

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税金面でのメリット
① 運用益が非課税
通常、金融商品の運用利益には約20%の税金がかかりますが、利益分が非課税となります。年間120万が最大5年間、最大600万分の運用益が非課税で運用できます。

投資スタイルとしてのメリット
② 投資先の選択肢の多さ
選べる商品は金融機関の取り扱い商品すべてです。積み立てNISAでは購入できない、企業の株などの投資も可能になります。

③ 資金の流動性
いつでも下ろすことができますので、流動性が高く、非常時に現金化できます。余剰資金が少ない方でも始めやすく、途中でやめることもできるので入門としておススメです。

デメリット

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① 元本割れのリスク
投資先の運用成績が悪ければ、元本割れを起こすリスクがあります。

② 損益通算ができない
他の口座(NISA以外の投資)と損益通算ができないため、NISAで損、他の口座で益があった場合、他の口座の分の運用益は課税対象となり、むしろ損する場合があります。NISAと組み合わせて、複数の投資をする場合は、NISA内でやるものとNISA外でやるものの選定は、考慮する必要があります。個別株の投資を複数それなりの額運用している方は、NISAをやるメリットは乏しいかもしれません。

③ 5年限定の期限がある
5年の非課税期間終了時は、売却し利益(損)確定するか、課税口座への払い出し、ロールオーバーするかしなければなりません。
利益が出ていなければ、ロールオーバーをして利益が出れば利確すればいいので、大きなデメリットではないかもしれません。
ロールオーバーした場合は、5年を過ぎた分から順番に課税口座に移行されますので、5年過ぎるとともに全部が課税対象になるわけではありません。

おすすめの対象者

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① 個別株投資に興味がある人、すでにしている人

(一般)NISAと積み立てNISAの比較

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① NISAは他の投資商品をすでに持っていると使いづらく、少額で投資を始めてみたい人にむいている。
②どちらかを選ばないといけないため、NISAで5年運用してから積み立てNISAを始めるのが最もおススメのやり方です。

※2019年度税制改正大綱で、2024年度から新NISAへ移行します。

まとめ

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(一般)NISAは、これから個別株を初めてみたい方におススメの投資になります。
新NISAによって2024年度分からは、個別株などの上限は年間102万まで減額されますので、興味がある方は早めに始めた方がいいかもしれません。

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