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資産運用⑦ ふるさと納税

資産運用の第7回はふるさと納税です。
投資ではありませんが、税金の負担からリターンを得られる制度であり、確実に利益を得られるリスクのない資産運用になります。
制度自体には賛否両論があり、逆累進性を持つため考えようによっては不公平な制度だと思いますが、資産防御の観点では是非やるべきものです。

ふるさと納税とは?

住民票上の居住地ではない自治体に寄付ができる仕組みですが、寄付をすることで、特産品・名産品が返礼品として貰えます。(地域貢献もできます...)
寄付金額は本来払うべき税金から控除・還付され、自己負担は2000円のみです。
さとふるや楽天市場、ヤフーショッピングなどの、代行企業から寄付すると簡便です。
以前は、寄付の奪い合いの過当競争となり、返礼品の高額化、地域とは関係のないものが跋扈しましたが、総務省の指導により鎮静化しました。

メリット

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① 応援したい自治体に寄付できる
本来の趣旨となります。現在の住民票所在と異なる縁のある地に、感謝と応援を込めて寄付をしたり、災害被災地への寄付などができます。
税収の少ない地方自治体に寄付することで、地方の財政難の助けになります。

② お礼の品がもらえる
ふるさと納税のうまみと言える部分です。
2000円の自己負担のみで返礼品をもらえます。返礼品は、寄付金の3割が目安となっています。
高額納税者ほど寄付可能額が多く、多くの返礼を受けることができます。

③仲介業者から特典が得られる
楽天ポイントやアマゾンギフトカード、マイルなどの特典が得られます。

デメリット

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① 書類が面倒(確定申告が必要)
寄付先が5か所以下であれば、ワンストップ制度を利用でき、確定申告が不要です。それ以外の場合は、確定申告を提出しなければなりません。

② 年収が一定額以上の人にしか恩恵がない
納めている税金があまりに少ないと寄付できる額も少なく、メリットは小さいです。

注意点:

  • 寄付可能額の上限を超えて寄付をするとただの寄付になります。
    限度額は各種サイトで自動計算してくれますので、限度額の8割程度までに留めておきましょう。楽天市場ふるさと納税簡単シミュレーター

  • 寄付した自治体からの、ふるさと納税の証明書を確定申告時に添付する必要がありますので、絶対に無くさないように保管しましょう。

  • 申し込みは納税者、住所は住民票の住所、支払いは納税者名義のクレジットカードなどで払わないといけません。

おすすめの仲介サイト

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  • 楽天市場(楽天ふるさと納税)
    現状で最も得なのが、楽天市場を介した寄付です。楽天のキャンペーンやSPUを組み合わせることで、最大30%程度のポイントをもらえます(現実的なところだと、楽天会員1%、楽天カード+2%、楽天銀行+1%、楽天市場アプリ+0.5%、0-5つく日+2%、10店舗買い回り+9%、計15.5%になります)。なので、10万分の寄付を行うと返礼品と別に最大3万円相当のポイントを取得できます。
    買い回りキャンペーンなどで、楽天市場購入商品とふるさと納税を組み合わせて、完走(買い回り上限まで買うこと)するのがおすすめです。
    買い回りは1000円以上で1店舗ですが、ふるさと納税の最少額が1000円でもあります。

  • ふるさとチョイス
    返礼品掲載数が最も多いとうたっている老舗の仲介サイトです。
    サイトも充実し見やすいですが、常時たまるポイントなどはないので、このサイトでしか手に入らない物が欲しいとかでない限りは、選ぶ理由はないでしょう。

  • ふるなび
    ふるなびは老舗の仲介サイトの一つです。特徴として、ふるなびコインと呼ばれる、Amazonギフト券やPayPayに交換可能なポイント制度があります。最大で寄付額の1割程度のポイントと代えられます。

  • さのちょく
    高額返礼品による過当競争が問題となったときに、アマゾンギフト券などを返礼品にすることで、納税額日本一となり最も話題になった泉佐野市が運営しているサイトです。
    総務省の指導で納税額の3割が返礼品の目安となっていますが、おそらく3割を超えていると思われる返礼品があります。
    仲介サイトを自ら運営して手数料が低いので返礼品は豪華にできるという言い分ですが、理には適っている気がします。

返礼品の選び方

もちろん自由です。
大きく分けると3タイプの考え方があると思います。

  1. 贅沢派
    納税の恩恵として、普段はなかなかできない贅沢をするスタイルです。
    地域経済への恩恵も大きいでしょうし、選ぶ時も楽しいです。
    例:高級食材(和牛ステーキ、高級フルーツ等)、高級旅館の宿泊チケット引換券など

  2. 節約派
    ふるさと納税は節約の手段の一つと割り切って、生活必需品や普段の食料品などを買うスタイルです。
    返礼品の分、普段の生活費が浮くだけなので、経済への寄与は乏しく、選ぶ時もそんなに楽しくないです。
    例:米、ビール、おむつ、トイレットペーパーなど

  3. 寄付派
    ふるさと納税を地方への寄付として行う人です。災害寄付金などの返礼品がない商品を選ぶスタイルです。

これは正解はありませんが、私個人は1と2をミックスして使っています。
いろいろ試した結果、米が節約という観点で優れていると判断しました。

まとめ

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ふるさと納税は、税金の負担から利益を得ることのできる数少ない制度です。
資産防御の観点では、あらゆる投資を上回るリターンを得ることができます。
この制度は一部に根強い批判もあるため、永続的なのものではないかもしれません。できるだけ早くやりましょう。


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