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【医師解説】エクソソームによるテロメアのGテール延長効果検証

テロメアは染色体末端に存在し、DNAを保護しています。細胞分裂のたびにDNAは複製されますが、末端は複製されないのでテロメアは短くなります。そしてテロメアが短くなると細胞は分裂不可能になり死に至ります。

また、テロメアにはテロメラーゼと呼ばれる合成酵素が存在し、テロメアを維持しています。テロメラーゼ活性は幹細胞、生殖細胞、がん細胞で高い値を示します。特にがん細胞には大量のテロメラーゼが存在し、無限に分裂を繰り返します。

早老症ではテロメアが短く、100歳以上の超高齢者ではテロメアが長いことが報告されています。

テロメア長さは女性よりも男性の方が短くなりやすいとされており、女性の平均寿命が長い原因の一つと推測されています。生活習慣でもテロメアの長さは変化します。

タバコを10年間毎日20本吸う人は5歳分、肥満の人は8歳分、運動習慣なしの人は10歳分、テロメアが短いとの報告があります。糖化や短時間睡眠もテロメアを短くします。老化に関わるサーチュイン遺伝子もテロメアの長さに関与しています。

テロメアを長くする食事は抗酸化効果のある和食、地中海食です。青魚に含まれるω3脂肪酸、DHA、更には豆、魚、海藻、果物、乳製品がテロメアを長くするとされています。テロメア短縮を防ぐサプリとしてはN M N、マルチビタミン、ω3脂肪酸、亜鉛、マグネシウム、コエンザイムQ10、アルギニン等があります。

特にアミノ酸であるアルギニンは内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)を活性化、一酸化窒素(NO)生成を促進、NOはテロメラーゼを活性化します。またアルギニンは糖化抑制によりサーチュイン遺伝子を活性化、更には成長ホルモンの分泌も増やすので、老化進行予防に有効と考えられています。

老化予防に重要なのは酸化ストレスの軽減、禁煙、適正な体重・睡眠、糖化の予防、運動、健康的な食事です。

当院ではテロメアの末端にあるGテールを計測して幹細胞エクソソームの治療効果を測定しています。アンチエイジングにご興味がある方はぜひお試しください。

青山メディカルクリニック 院長 松澤 宗範


・院長プロフィール
総合内科、形成外科、美容皮膚科、美容外科。
がん診療に関しては10代の頃に母親を末期癌で亡くした経験と形成外科で癌術後の再建で患者様と日々関わることで、早期発見、予防医療の重要性を痛感し、がん検査や治療も行っている。
疾患の種類を問わず、アンチエイジングまで幅広い患者様に対応し、体の内側・外側ともに健康に綺麗にをモットーにしている。
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