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経営紙芝居:商売が変わると、人の意識が変わりだす。

昨日、打ち合わせをしていて、おもしろい話だなと思いましたので、メモがてら。

今年に入ってからの、新型ウィルスショックのせいで、観光周辺産業が一気に冷え込み、さらに、その他の産業も影響が出て、一気に景気後退となっております。

こういう時こそ、周辺の総点検や人間関係の再構築などが必要なのかなと思ったりします。

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観光地では、観光資源が商売のタネになっている

まずは、紙芝居を見ていただきましょう。

プレゼンテーション1

京都のタクシーに乗ったことある方は想像しやすいかと思いますが、だいたい行く先に寺社仏閣の名前を上げることが多いんですよね。で、その後、「今の時期、他のおすすめのスポットあるか。」とか「近くに美味しいお店やおすすめの所あるか。」とか聞くわけです。

で、そういう会話を嫌がる運転手さんも少ないんですよね。それはなぜかといえば、観光地のタクシー運転手さんにとって、観光資源について知っていることが営業や商売のタネになっているわけです。

では逆に、ベットタウンのやり取りを想像してみましょう。

ベットタウンでは運んでもらうこと自体が価値。

逆に、ベットタウン、私の地元の枚方のタクシーに乗ったとしましょう。

プレゼンテーション2

ベットタウンなんかだと、鉄道で便が悪い地域は車社会だったりします。つまり、車は移動の手段であり、タクシーを使用する場合は、

①車でないと便が悪い

②バスだと時間がかかりすぎるor本数少ない

③ 急いでいるor時間をかけたくない

といった問題を解消する際の選択肢になるわけです。

そう考えると、車を持たない方の病院への通院やバスが終わってしまった後の帰宅になるわけです。そういうお客さん相手に、「この辺だと桜はどこどこがきれいですよ」とか「病院の近くで美味しいお店は」とか、不要な情報なわけでして、タクシーの運転手さんも商売に必要ない知識なわけです。

タクシーの運転手さんを啓発しても仕方がない

で、ここで、勘違いしてはいけないのは、「タクシーの運転手さんに資料を配ったりして、広めてもらう」というのは因果関係が逆ということです。逆に、お客さんの方が、「百済寺跡にいきたいんやけど」とか「七夕ゆかりの地を巡ってほしい」という声が増えてくれば、自ずと、タクシーの運転手さんの姿勢も変わってくるわけです。

こういう因果関係が逆転した思考回路は陥りやすいので気を付けましょう。

結局、人の流れを作ることから始まる

以前のエントリーで観光のマネタイズには、中心に価値の源泉を置いて、そこから、お金を稼げるコンテンツを作る、もしくは繋いでいくことが大事と述べました。

このコンテンツは、「ただ作る」だけではダメなんですよね。結局は、そのコンテンツを目当てに人がやってくるか否か。そのためには、コンテンツ自体の質も高めないといけませんし、そのコンテンツを通じて、感じられるその場所の持つストーリーの強さも必要になってきます。

で、そのためには、まず、自分がお金を払って来たいと思えるかん子地にならないといけません。

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