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医師だって人権が欲しい

大学病院をやめて、一般病院に転職しました。そこで、手術を丁寧に教えてもらい、時間外の労働もほとんどなく、有意義な眼科医師生活を送ることになりました。

その後、そこを退職して一時的に知人のクリニックを手伝うことになりました。町の小さな開業医です。

開業医の外来、というのを初めて経験しました。感想は、皆がすごく自分に気遣ってくれるようになりました。(笑)

大学や一般病院では、私のような若手の医師は力がありません。場合によっては人権もあまりない扱いです。。。いつも周りに気をつかっていました。上司、ナース、受付など。いつも「使えない研修医」という扱いなので、そこに私に対する配慮はあまりなかったのです。休みは取れない。初めてだからわからないのに、わからないのは役に立たないしダメだという雰囲気がある。緊急のオペ患者さんのオーダーを手術室に出しに行くと、嫌な顔をされてイヤミを言われる。お昼ご飯は外来の奥の一畳ぐらいの隙間でコンビニ弁当を10分ぐらいで食べる。入れたい検査があるのに、そんなにたくさん仕事はできないと検査員に言われる。などなど、、、。

でも開業医の先生のところでは医師は私だけなので、基本的に私を中心として仕事が回ります。

スタッフの皆さんが優しくて、お菓子の差し入れが出てきたり、気遣ってくれているのがわかりました。居心地はとても良かったです。

他の医師やスタッフ、患者さんから「先生、ありがとうございます」と言われることが多く、自分でも役に立てるんだと思えました。

同じ医師でも、場所によってこんなに医師に対する扱いが違うんだということに、驚きました。もちろん、給料も違いますけどね!

自分の人権があることに、心から感謝できる環境でした。




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