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「神保町よしもとお笑いライブ」に行って来た。

1月4日、神保町よしもと漫才劇場に行って来た。

神保町よしもと漫才劇場は、吉本興業が運営する劇場で、芸歴9年目以下の東京吉本所属の若手芸人がネタライブを中心に行う、育成に特化した劇場になっている。

昨年のM-1覇者である令和ロマンを筆頭に、お茶の間人気の高いぼる塾ヨネダ2000、M-1準決勝進出のナイチンゲールダンスエバース。ほかにも、抜群の人気を誇る9番街レトロなど、将来を嘱望されている逸材達が所属しているのが、特徴である。

そんな神保町よしもと漫才劇場に所属している芸人のなかで、わたしが最も注目しているコンビがいる。


それが、

素敵じゃないか



お笑いファンならご存知だろうが、世間的にはまだ無名のコンビである。

だが、M-1グランプリ準々決勝に4年連続進出、若手芸人の登竜門である・ABCお笑いグランプリ第3位など、着実に力をつけステアップを遂げてる実力派漫才師。近い将来のM-1決勝進出も現実味を帯びている。

そんな、お笑い界が熱視線を送る「素敵じゃないか」に、わたしが興味を持った動画がある。

それがこちら、



ABCお笑いグランプリで、ボケの柏木さんの態度が物議を醸したということを、先輩芸人・ニューヨークが触れた動画。

ネタ終わりにMCからコメントを振られた際に柏木さんが「眠いっすね」と答え、それを見た東京吉本芸人たちがブチギレたという事件について話してる。


それを見た私は、

「え?こんなに尖った人いるんだ!」

「めっちゃかっこいいじゃん!!」



そこから「素敵じゃないか」に興味を持ち、YouTubeで動画を漁った。まず、ネタがめちゃくちゃ面白い。センスが半端ない。ボケの柏木さんのアンニュイさと色気。ツッコミの吉野さんの明るさとダンディさ。見れば見るほど、2人の魅力に引き摺り込まれてった。



「素敵じゃないか」かっこよすぎる。最高すぎる。


気付いたら「素敵じゃないか」の虜になってて、毎週金曜の『素敵じゃないかのニューラジオZERO』を聴くことが、週一の楽しみになってた。

傷付いたことや、辛くて苦しいことがあった週も、『素敵じゃないかのニューラジオZERO』を聴いて、笑顔でその週を終わらすことが出来た。

そんな、わたしにとっての"スター"である「素敵じゃないか」を観に行きたいと思った。

今年の初笑いは「素敵じゃないか」が良い。

そしてわたしは、2024年1月4日、神保町よしもと漫才劇場に行って来た。



1月4日11:00回、香盤表




神保町よしもと漫才劇場に着くと、劇場前に長蛇の列。「え?チケット買うのに並ぶんかい」と思ったら、年寄りしか並んで無くて、同じ施設内の映画館で上映してる小津安二郎のチケット待ちの列だった。

施設内に入り、スムーズにチケットを購入。座席は前から6列目の右端。3分の2くらいは席が埋まってて、若い女性やおば様が多かった。男1人で観に来てるのはあまりいなかった。


上映前に、前節でマイファザーが登場。

芸歴2年目と言ってたが、肝が座ってた。緊張がほぼ伝わって来ず、的確に笑いを取ってた。凄かった。

前説のマイファザー


ここから15組ネタを見たなかで気になった芸人を挙げて行きます。


トップバッターの「ミカボ」

めっちゃ面白かった。

掴みからめっちゃ面白い。確実に笑いを取るセンスに脱帽。もともと幾つかネタを見たことあったけど、この時披露したネタも最高だった。




2組目の「イチゴ」

シン・りょうが大好きなので、イチゴの存在自体は知ってた。めっちゃ変な2人組だなという印象で、ネタは見た事なかったけど、今回初めて見て、好きになった。

アドリブっぽい感じが好きだし、ネタ構成だったり、ワードセンスが好き。ツッコミがうますぎる。この風体で、めっちゃうまいんかい。

見た目が2人も怪しいというか、変だけど、ネタはシュールじゃないんかい!!!芸人として売れるための基礎技術みたいなものがしっかりしてて、このまま行けば確実に売れると思う。

老若男女に笑いを届けてくれるタイプのコンビだったんだなぁー。


3組目の「ガシヒ」

着眼点がすごい。肝試しで廃校を訪れてるけど、学校なのにみんな土足で上がってるよな、ビックリして床になにか溢してもみんな拭かずに逃げてるよな、とか違和感に気づける視野の広さ、おぉー頭が良いんだなこの人!って感じ。


5組目の「太鵬」

ツッコミのノブ味がノイズになるなと何かのネタ動画を見た時感じだけど、ラッパーの裂固っぽいワイルドさが増して、一皮剥けた感じ。ボケが芸達者で、見た目も動きも表情もワードセンスも一挙手一投足すべて面白い。似たタイプの漫才師ってあまりいない気もするし、ボケとツッコミ両者ともレベルが高い。めっちゃ面白かった。


7組目の「テキセツの街」

存在自体を恥ずかしながら初めて知ったけど、面白すぎた。つまんないボケが1個もない。ツッコミが良質だから、ボケがツッコミのお陰でさらに引き立ってる。ボケの方のシュッとした感じと、コミカルな動きのアンバランスさ、声も良いし、普通にめっちゃ面白かったので、これから注目してます。



11組目の「10億円」

前から知ってて好きだったけど、生で見てさらに好きになった。力が抜けてる感じが最高。クスッと笑えるでは収まらない、爆発的な笑いを生む天才コンビ。


12組目の「金魚番長」

売れためにあと残すは、運とタイミングだけで、その順番をただ待っている超実力派漫才師。若手お笑い界の賞レースに出れば、ほとんどの確率で優勝。めっちゃ面白い。ボケも秀逸ながら、ツッコミのセンスがキレキレで、まじで天才と天才のコンビ。



そして待ちに待った、14組目に登場したのが、

「素敵じゃないか」


めちゃくちゃ面白かった。面白いを通り越して感動した。

2人のスタイリッシュさと渋さ。抜群なセンスと緻密なネタ構成。男臭さを全面に出した、良い意味で尖っている2人にしか出来ない、唯一無二な漫才スタイルを創り上げてた。

「素敵じゃないか」の魅力は、細部にもとことんこだわっていること。ネタとは関係のないところで違和感を抱かないように、テンポや間、声のトーンや質、表情や所作、なにもかもにこだわってるように思える。

2人でネタを合わせる時も、妥協するのでは無く、質を高めるために徹底的に努力してるのではないだろうか。

それでいて、自分達の判断基準、哲学、「笑い」に対しての正しさがハッキリしてる。自分達のスタイルを信じ、ブレずに、突き進んでく姿勢が勇敢で逞しい。

スター性とカリスマ性を持った、魅惑的な漫才師、それが「素敵じゃないか」。


生で観て、さらに「素敵じゃないか」を好きになった。

単純にネタがめちゃくちゃ面白いから、もっと売れてほしい。才能を持った人間が評価されない世界はおかしい。

最高のライブありがとうございました。

柏木さんと、九条ジョーさんと、山口コンボイさんの即興トリオ漫才も最高だった。


「素敵じゃないか」をこれからも応援させていただきます。



しくじり学園放送室の「素敵じゃないか」ゲスト回が最高に面白かったので、「素敵じゃないか」を気になった人は是非是非!!


神保町よしもと漫才劇場でライブ鑑賞して、改めて芸人さんの凄さを感じた。

たった2500円を払えば、お笑い界を背負う未来のスター達を堪能することが出来る。

こんな贅沢なことはない。

神保町よしもと漫才劇場では、365日何かしら公演を行ってる。

1度は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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