僕が直接体験したその喫茶店でのお話はもう一つあります。 夏休みのことでした。夕方、僕はその喫茶店から帰ろうとしたら夕立が降ってきたのでもう少しまとうと思いカウンターの一番出口に近い席に座りなおしました。店のピンク電話が鳴りました。マスターがいなくてママが忙しそうだったので窓際にある電話にでました。電話からは中年の男の人の声で「手塚さんのお宅ですか?」と言いました。「僕が手塚ですけれどもここは僕の家ではありませんよ」男の声は少し戸惑ったようですが「でもあなたが手塚さんなので
今までいくつかの怪談は全部この喫茶店での噂話をきっかけとして起こったものだったが、やがてこの店でも心霊現象が起きるようになってきた。 この話はその中でも一番体験者が多く強烈なものだった。私はこの話をあるWEBの怪談サイトに投稿したところ番組「アンビリバボー」のスタッフから、ぜひ再現ビデオにしたいと要望があった。私はもう店もないが関係者は健在なので許可を取り、承諾をした。放送された番組は少し変わっていたが、下記にあるのはオリジナルの話である。 ----------------
青山くんから聞いた話。 青山くんは上田くんが新車を買ったので二人で箱根のターンパイクに車ならしにドライブに行った。 この道は深い霧が立ち込めるので有名だ。 季節は梅雨前だった。 霧の中ノロノロと車を進めていた。 霧はかなり深く、10メートル先もはっきりしない。 やがて、霧が少し晴れて先が見通せるようになって来た。 しばらく進むと、前を人影らしきものが見えてきた。 近づいて行くと道路脇を白っぽい服を着た長身の女性と幼稚園児くらいの男の子が手をつないでこちらに背を
クラスメイトのみどりちゃんは、とても太っていますが、可愛らしい太り方で笑顔が素敵な子でした。しかし、彼女には、癖というか変わった性質がありました。良くあることかも知れませんが、自分の好むものには何も惜しまないのです。 私の高校は、駅から学校まで、赤バス、青バス、黄バスという3台の通学バスがあります。私は自転車で通っておりましたので利用しませんでしたが、みどりちゃんは毎日行き帰りとも青バスに乗っていました。生徒はどれに乗ってもいいのですが、みどりちゃんは青バスにしか乗りません
小児病棟跡 今は東京郊外の住宅地となっている西武線のk市は昔から大きな病院が多いところで知られたところだ。結核療養所や隣のH市にはハンセン氏病のZ園(今は国の研究施設となっている)をはじめとする大病院が軒を連ねている。昔は結核療養所は相当の敷地があったようだが、今はいくつかの病院に分けられている。そのK市の病院街にある小児病院の敷地の奥に木造の廃屋の病棟があって、解体予算がないのかそのままになっている。 ある時、ある友人が先輩からその病院の診療室のベッドに浮浪者
オーブと 不思議な男と女。 いくつか、オーブと思わしき丸い玉が写っている。今年の7月にFacebookの神社ファンのコミュニティーに投稿したところ大変な反響を呼びいろいろな意見が交わされた。 カメラのメカニズム、雨などの水滴、レンズのゴミ、フラッシュの効果など科学的なものから、心霊現象、神の現れ、精霊の可能性などが囁かれた。科学的なものは詳しい論文まで引っ張りだされた。 しかし、この写真を撮影した時の状況は、雨も降っておらず、フラッシュもない。レンズのゴミはついていなか