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「山だっていけるし」Original Border "Mexican Parka"

メリノウール100%でオリジナルに編んでもらったボーダー生地を使い、メキシカンパーカーをイメージした、ゆったりシルエットのウールフーディが完成した。

大満足の出来

大満足の出来なので、制作の背景や仕様などを伝えたくて書きました。

◾️開発の背景

「ハンテンみたいなボーダー作りません?」

ドリフの盟友ナオキング(冒険中毒の主宰であり、プレミアムブランドの素材部門責任者)からのDM。HANG TENの足型をオマージュした、ドリフのキャラクターであるネコの足型を配する案も同時に出てきた。

ナオキングの手書きイラスト。多才。

やるやる!」以外の回答は無い。もちろん即答。

共通認識は「オタクっぽい感じ」のボーダー。決して洗練を目指すことないのがドリフ。それがわかってくれる以心伝心。

◾️ボーダー柄の検討

HANG TENのボーダー柄を調べることになる。
基本はマルチボーダー/オルタネートな柄をベースに古着などの柄を参考に検討。

ボーダーは深い。深すぎる。


「1枚で主役になるインパクトを持ちながら、邪魔をせず合わせやすい」ように、柄・ピッチ・配色を選定。

生地の元となる毛糸。

基本はグレー&ページュ系の3色をペースカラーに、ネイビーでボーダーのベースをつくり、差し色的にパープルを効かせた。会心の出来。

最高でしょ。これで旅の服作れるの。

◾️素材

防縮加工済みのオーストラリア産エクストラファインメリノウールを使用。
生地厚は 190-200g/㎡。(ウールのフーディとしては一般的な厚さです。I社よりやや厚め、Y社よりやや薄め。)

柔らかく少しザクッとしたニット生地。

◾️展開アイテム

製品完成のスケジュールは「秋前」イメージ。
よりゆとりのある半袖ポケットTシャツの展開は僕たちの旅や遊びの用途的にもマストだったが、秋口のリリースとなるといつか作りたいと思っていたフーディーになるのは必然だった。

2010年代前半から中盤にかけて、僕たちの旅のマスターピースとなってい「ibex の Hooded Indie(現Indie Hoodie)」を新解釈したフーディーをこの生地で作りたい。

元祖ブランドの事業停止とシルエットのトレンドアウトから使用機会を逸していた。再展開後もジッパー付きのデザインなど機能性に寄ったスポーティな印象が強く、街場の滞在も楽しみたい僕らの旅には疎遠になっていた。

私物アーカイブ。ジップはスポーティ。

200g/㎡程度のメリノ100%生地で作った長袖フーディという位置づけ。機能よりも今着たいカタチ・仕様を最優先してつくる。

クルーネックの汎用的なアイテムとしては「Merino Kangaroo Crew」を有していたことからも、飛び地に思いっきり出ていく発想が可能になった。

◾️メキシカンパーカーをオマージュする発想

HANG TENの古着を調べていると、同ブランドのボックスシルエットのメキシカンパーカー(古着)を発見。ボックスシルエットに袖も裾もリブ無し。カンガルーポケット、首の空きは本家「メキパ」よりも小さくし、コードループのみで紐の有無や素材などは自身でカスタム可能に。しかしながら外遊びで使用する際は袖がめくれないようにサムループは欲しい。そんな感じでメキパをベースにゆったりしたシルエットを軸に外遊びにも使えるようにアレンジした。

ネタ元。原型は留めていない。

◾️仕様

・リブなしのボックスシルエット

身幅はもちろん、袖幅もしっかりゆとりを持たせたリラックスフィット。

しっかりゆとりアリ
製品化ver.の着丈は、写真+3cm程度。

・カンガルーポケット

大きすぎずのポケット。秋冬はお腹の冷えにも効果的。旅の服にポケットはマスト。

メキシカンパーカー然

・パーカーにコードループ付き

基本はコードを使うシーンは少ないと想定し、コードは付属しません。

必要な場合は、紐などは好きな素材、太さ、色柄でカスタムして欲しい。細引きやロープ、ショックコードなどと、コードロックなどをセレクトするのも楽しいでしょ。(紐、ストッパーは付属しません。)

こんな感じもいいかなって。楽しい。

・袖口にサムループ

袖もリブ無しなので、上着の着脱時にはサムループが必要。外遊びの際も捲れ上がることも防げる。袖口が広いので、手首の保温とかは意図してません。

袖丈も長めに取ってます。

◾️サイズ

しっかり身幅をとったゆったりシルエット。
袖も長めで袖幅もゆったり。

洗濯で丈が多少(1cm程度)縮むことがあります。
尚、私達はネットにも入れず、柔軟剤を使用せず、ラフに洗濯しています。
乾燥機は避けてください。

(袖幅P:17.5cm、H:16cm)

◾️旅での使用感

9月初旬の礼文旅では行動着としての使用を想定したが、気温が高くテント場(停滞時・就寝時)と居酒屋に行く際の着用となった。もちろん、肌触り、ゆとりのあるサイズ感、ポケットやサムループの便利さ、首周りのシンプルさなど、我ながら申し分ない。行動時の使用感は秋になったら試して追記します。

最高の旅服&旅パジャマ。
もちろん街場の日常になじむ

◾️価格

店頭販売価格は22,000円です。
(webは展開未定ですが価格は異なる場合があります。)

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