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人が繋がり何かが生まれる場所へ/local small hubのあり方(ドリフ運営コンセプト)

ドリフは不便な店です。

①週に9時間しか営業しない。(水木金19-22時)
②web/通販/取り置きしない。問合せの回答も遅い。

その前提はドリフ運営コンセプトの"local small hub"があります。(もちろんダブルワークによる時間的制約もあります。)

旅やハイク・ラン(ビール)好きという共通点のある人達が、ビールを飲むことを軸に会話が広がり、繋がっていく場所にしたかった。
その為には、人が集う場所になることが大事であり、魅力的なお客様が居る/来ることがドリフの価値だと思うんです。

それがドリフの最上位概念であるlocal small hubの考え方です。

クラフトマン・インポーターの多大なる協力を頂き、ビールもギアも本当に素晴らしく貴重なプロダクトを置けています。(クラフトマンとの関わり方は別途"with craftman"で書きます)

それを目当てにご来店されるのがエントリーのきっかけで、お客様同士の会話が生まれてそれが心地よくてリピートに繋がっていく。小さなハイカーズ/ランナーズミーティングや旅トーク、ビール談義、LOCAL繋がりなど、毎日何かしら生まれていてメンバーもその時々。運営側(カウンター裏)から見ていても毎日違う面白い話が生まれています。

ボトルショップ(ビール屋)とギアショップでありながら、リピーターにおけるドリフの一番のベネフィットは「人の繋がり」とか「価値観の近い話し相手が居ること」じゃないかと思っています。

だから、リアル店舗(web・通販しない)にこだわるんです。
先日書いた「新手の観光案内所」も行きたくなる場所になりたい意図です。

きっとwebやった方が売上は上です。だけどやらずに人が来る場所にしたい意図があります。加えてガレージブランドのショールーミング機能を担いたいとも勝手に思ってます。併せて顔の見える商売をしているからこそのフィードバックも。(その辺は別途"with craftman"で)

加えて、SNS/webが拡大する現在〜未来において必要とされるリアル店舗の機能のケーススタディだと思っています。同時に運営する私達の働き方のケーススタディになればと。いつかドリフで専業できたら「週4日、1日5時間」的な働き方を志向します。まだまだ先ですが。
アメリカだったらイケてるカフェは「朝開けて昼過ぎには閉店」しますからね。

とはいえ、このスタイルは今、「都心近くの立地」と「ダブルワーク」だからこそ出来ることだと認識はしています。

一方でlocal small hubを保ち、仲間を増やすために、お客様には少し面倒くさい要望をしています。
 ・初めてでも一人でフラッと入れるように団体お断り(内輪と常連だけの馴れ合いの飲み屋にしないこと)
 ・ドリフにおいては大人の立ち居振る舞いができること(配慮と協調)
10人も入れば満員の狭い店内ゆえ、場所としての質を保ち、高めていくには必要なことです。併せて店を運営する僕らが楽しくやれることも大事にしています。場合によっては退店をお願いすることもあります。

合わない人もいるかもしれません。そうでもいい覚悟をもってやっています。但し、パブリックであるために門戸を開くことだけは忘れずにやっていきます。

逆にあの狭いスペース(飲めるスペースは4坪)だから成立することなんですかね…?広くしたら成立しない気がするんですが…。

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