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【ハイキング】 2023.6.16-17 八ヶ岳ULハイキング 2days
◾︎行程
Day1:北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅ー麦草峠ー高見石小屋ー黒百合ヒュッテ
Day2:黒百合ヒュッテー天狗岳ー硫黄岳ー赤岳鉱泉ー美濃戸口
4度目の八ヶ岳。約1年ぶりのハイキング。
2泊3日で八ヶ岳を蓼科から小淵沢まで縦走(南下)したのは2014年だった。
あの頃とは体力・気力は違うけど無雪の派手な山でBACK TO HIKEしたかった。
※後段にvlog版と2014年縦走のリンクあります。
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◼︎day1 (北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅ー黒百合ヒュッテ)
新宿から8時ちょうどの「あずさ」に乗る。
アルプス行く時のこの感じ、1年ぶりだけど懐かしい。
でもって、朝食は茅野駅の駅そば。山菜とキノコとかき揚げのトリプル乗せで。
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バスで1時間弱、11:20発の北八ヶ岳ロープウェイに乗車。
まずは諸々の山頂を踏まずに樹林帯を抜けて麦草峠を目指す。
天気は曇りだが、夕方前には晴れ予報。確かに雲の奥には青空が見える。
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笹原がちょいちょい現れるのがこの辺のイメージ。
汗をかかないスピードでサクサクとはいえのんびり進む。
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北八ヶ岳っぽい樹林帯が続く。
木道や岩は濡れているので足置きは慎重になる。
そうそう。アシックスのトレランシューズのグリップは沢靴みたいに効きが良くて手放せなくなる。
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麦草峠着は12:50。なんとほぼコースタイム通りだ。ゆっくり歩いたのはわかってたけど、従来ならゆっくり歩いてもCTの80%くらいでは歩いてたので、なんていうか寂しいもんだ。でも毎回のシーズン初ハイクってこんなんだったかも。ってのは強がりで明確に山体力の衰えを感じていた。歩みの速さに自信のあってスピードハイカーを自負していた僕たちにとっては残念な事実。
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本来は11:30発でオーレン小屋までCT7.5hのルートを70%で行って、17:00前にオーレン小屋に着くイメージだったけど、無理そうなのでめちゃくちゃゆっくり黒百合ヒュッテを目指すことに。ハイキングを嫌いにならないようにね。
(本当はオーレン泊で2日目に観音平行けんじゃないかと思っていた。)
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なんて考えてると、麦草峠から丸山の登りではまあまあの雨。「ハイキングってこんなにつまらなかったっけ?」なんて悪態をつきながらの小1時間。
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たしかに樹林帯とはいえ、雨の登りはとてつもなくつまらない。しかも当初の天気予報ではこの時間は晴れ予報っていう期待を裏切られた感もあるしね。
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たかだか40分くらいの上りなんだけど、なんだかとてつもなく長く感じた。
やばい。。。このままじゃハイキングが嫌いになりそうだ。。。
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そんなわけで、高見石小屋で長い休憩と雨宿りを。
って麦草峠から言い続けていた。この日は金曜日。空いているであろう小屋泊しても良いんじゃないかとか考えたけど、いい加減ちゃんとULハイキングシェルター泊を久しぶりにコンプリートしないとね。
雨の後の晴れってすごい気持ちがいいじゃん。ってのを思い出しながら。
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自家製ピザと名物の揚げパンをあったかい小屋の中で頂く。自家製ピザが美味い。山奥で(でもないけど)1,000円でこのクオリティを食べられるのスゴいと思う。
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生き返る感じ。穏やかになる。ハイキングってこんな精神の上げ下げあったっけな?すっかり心も体も穏やかになっていた。
雨は小降りになった頃に出発。もう15時前になってた。
中山峠まで再びの登り。ここからは晴れになる時間帯のはず。
黒百合ヒュッテまでもコースタイムでも2時間もかからない。
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晴れ間が差してきた。
ハイキングは晴れに限る。
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森林限界超えの晴れ間は全ての良くない記憶と邪悪な心をを洗い流す。
ここはきっと中山の展望台。
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そうそう。今回はモンペズボンLNを初使用。
薄い軽い涼しいはまさにプロダクトのコンセプト通り。加えてその薄くハリのある少しペーパーライクなドライな質感と、モンペらしいユルめのシルエットでハイクシーンでの足上げがノーストレス。
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薄軽なので、日焼けが気になる夏場のバイクも、日焼け止めをベトベトに塗らなくてもOKだもんね。夏場のモンペユーザーの課題解決。これで年中モンペ生活ライフが可能になった。逆にこれで年中同じズボンを履いてる人確定だね。
あーやっぱ高山のハイキングは晴れてなんぼ。
天気予報よりも2時間遅れの晴れかな。でもこの時間があれば前半が報われる。
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黒百合ヒュッテ手前で、「ドリフですか?」とファストパッカー男子2名に声をかけてもらう。今朝3時に八ヶ岳南端の観音平を出発して、今日は白駒池を目指すという。もう目前だ。彼らは「全縦」と呼ばれる八ヶ岳の全山縦走を2daysでやろうとしているとのこと。出発からほんの2時間前までは「全雨」だったそうで、劣悪コンディションの中ここまで進んできたのはスゴい。
もうすぐ黒百合ヒュッテ。高見石からはCTの70%くらいで来ていたようだ。
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バックパックには”HIKER'S GIN”。
テン場に着いたらチビチビ飲るんだ。
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16:20 黒百合ヒュッテ到着。
汗をかかないスピードのハイク。
今回はmikikurotaのElemental 1とGatewood Cape。
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Elemental 1の張りやすさと強さはスゴいな。軽いとか美しいのはもちろん、直感的に張っても結果的に強く張れる。結果的にもっと早くから使っていたかったと悔しくなるくらいに素晴らしい。
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テントを張りつつ、一二の用品店の新作インサレーション「Bear Wear」を着込む。薄手のアルファを使用した肌触りのよい素材感が心地よく夏山の停滞時にはピッタリと想定。薄手のシャツやパンツの下に着ることになるが、ほんのり暖かくてちょうど良い。
テント場は平日金曜日の割には思いの外混んでいた。とは言え最盛期のアルプスの比ではない。まぁ穏やかなほうだよね。
で、ビールとつまみ。
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そのあとはHIKER'S GINをチビチビと。
夕暮れ時にはストレートで飲むのがいい。柑橘と森の香りの清涼感がいいな。
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僕たちの山の食事は極めて簡素。夕飯はアルファ米の赤飯をシェアして、スープパスタをそれぞれで。さっきピザ食べたばっかだからお腹はそんなに空いていないしね。小屋メシ(軽食含む)を積極的に活用する派なんです。
そして山では早寝なんです。
たぶんまだ明るい19時くらいには就寝。
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今回は深夜7℃くらいを想定して、Western Mountaineeringのサマーライト(0℃対応)として、ダウン上下を省略。行動着+Bear Wearのテストとした。
👇主要な装備リスト👇
◾︎Gear
バックパック:KAMPAI GEARWORKS「IPA」
ウエストポーチ:山だって行けるし「One-Hand Pokke」by Yas Guess Gear
シェルター:mikikurota 「Elemental 1」
six moon designs「Gatewood Cape」
シュラフ:Western Mounteneering 「サマーライト」
Montbell 「UL Spiral ダウンハガー #4」
◾︎Wear
パンツ:一二の用品店「モンペズボンLN」
トップス:山だって行けるし「ウールポケT」(2023 New Color)
インサレーション;一二の用品店「Bear Wear」
ソックス:HIKER TRASH「HIKE YOUR OWN HIKE MID」
シャツ:山と道「ULシャツ」
レインウェア:「UL All Weather Long Hoody」
◾︎Food
無印良品:バウム各種
補給食:TRAIL HUT 「Energy Jelly〈Coffee〉」
ジン:虎ノ門蒸留所「HIKER’S GIN」
そんなわけで目覚めた時には3時くらいであってくれと願ったが20時半という苦行の始まり。そこからは周囲のイビキとガサゴソ音に悩まされ寝れない。23時を過ぎた頃には今度は寒くて寝れない。
完全に気温を読み間違えた。6月中旬の2,400mを舐めてた。小屋前の温度計は0℃を指していたらしい。そうだね。9月中旬想定と思わなきゃね。
◼︎day2 (黒百合ヒュッテー美濃戸口)
朝の撤収は4時頃。夜露が凍ってる。ペグを抜く手も、テントをたたむ手もかじかんでる。寝不足と寒さの苦行。
5時前に出発。
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とはいえ、めちゃくちゃ良い予感(天気)。
樹林帯抜けたら朝陽がパーンで現れるんだろうなって期待感。
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そしたら超快晴の太陽。5:30くらい。
素晴らしい。これがあるからハイキングやめられない。
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奥に見える雪を被った山々は北アルプス。
そして雲ひとつない。
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この上ない快晴と涼しい気候。キンと冷えた空気とカラダを温めてくれる太陽。透き通った雲ひとつない山の朝。最高の環境下で誰にも会わない朝の2時間。
コンディションによってはしんどい天狗岳の登りも平地の如くノーダメージ。
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好きなハイキングはコレだった。
そして、無印バウムを水で流し込む。
10年来の最高のトレイルフード。
比類なきトップオブトップ。バウム部門を買収したい。
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八ヶ岳のスーパーエース区間は天狗岳と根石岳の間の稜線。この稜線をこのコンディションで歩くために来たようなもんだ。
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何度来ても飽きない。
って言いたいけど初めて来た時の20%くらいしか興奮しないけど、やっぱ良いよねってなる。
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硫黄岳山荘で1度目のテント干し休憩。
晴れた日の休憩時にテント干すのはルーティン。干す度にテントが軽くなるし、家帰ってからのメンテが楽。ビチョビチョが半乾きになるだけでも数百グラム違うもんね。
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夏沢ヒュッテを超えると硫黄岳の登り。
小1時間のまあまあな急登。2014年のブログを見ると「前年に南ア南部縦走やってキャパ上がってたから、サクッとクリア」くらいに書いてある登り。
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今回は当選ヒイヒイ言って、何度も休憩しながら登った。ランニング月100kmとか、チャリで100km/日とかやってても、山には多少しか効かないかも。山の体力は山でしか鍛えられない気がします…。
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ここで男性ソロハイカー2人に立て続けに追い越される。別にトレイルランナー風ではない。これは僕達のハイキング体力の衰えを露呈する残念な事実。過去よりスピードハイカーを自認していた頃は、テン泊装備でも小屋泊やデイハイカーにも抜かれたことがなかった。これマジ。
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ま、体力の衰えは、昨日のCT通りのハイキングの時点で薄々気づいてたけどね。そして、山登ってないとこうなるよねと認めつつ、これからのスタイルを作ればいいよねって話しながら登ってた。
硫黄岳山頂。コンディション最高。
端っこで2度目のシェルター干し。
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下山前最後の補給は好物のコーヒーゼリーと決めてる。栄養補強というよりはリフレッシュ目的。シャキッとして元気出るんだよね。
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赤岩の頭に下る途中で「ひょっとしてドリフ?」ってお声がけ頂いた。
なんと年末の"HIKER'S TUESDAY"で出会った2人が一緒に山に来たってシーンに偶然遭遇。
めっちゃ嬉しい!
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思いの外長く感じた赤岳鉱泉までの下り。
土曜日だから登ってくる人達多いね。
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9:50赤岳鉱泉着。
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美濃戸口からのバスを調べると11:20にある。その次は14時台という。あと1時間30分。美濃戸までのコースタイムも1時間30分だ。余裕じゃんって長めのコーラ休憩。
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と、思ってゆっくりしてたら、美濃戸山荘と、美濃戸口が異なることが判明。
正しいCTは2:20。これを残り1:20で行くことが必要だ。その次のバスは14時台なので、本気出して乗っておきたい。
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いや久々に時間との戦い。完全にスイッチ入ったわ。
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林道に関しては、7割ジョグ。体感キロ7分ペース。覚醒した。スピードハイカー復活。
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バス出発の10分前に余裕をもって到着。
最後に達成感あるバスのタイムリミットとの戦い。これもウチららしい。
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1年ぶりのオーバーナイトハイキングで感じたのは、改めて「山は天気含めたコンディションが全て」ってこと。
晴れた、空いてる山が好き。
茅野駅近くの茅野ステーションホテルは昼くらいから日帰り入浴させてくれる。ありがたい。
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話題の富士見に移動して、沖縄そば。
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甲府は焼鳥の街。
丸八は何度も訪れてる老舗。
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ワインスタンド。
メシのうまいワイン屋さん最高。
甲府来たら毎回来ちゃいそう。
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下山メシ含めてハイキングです。
さて、次はどこ行こう?
vlog版はこちら。
2014年の八ヶ岳縦走はこちら。(過去ブログ)
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